2014年5月20日火曜日

閉塞型無呼吸の重症度と、2型糖尿病発症尤度・糖コントロール不良さは関連する

閉塞型無呼吸症候群(OSA)は、心血管合併症リスク増加と関連するが、その働きは、メタボリック機能障害であり、糖尿病で特に悪影響をもたらす。OSAと2型糖尿病(T2DM)の関連性研究では、無診断T2DMが除外され、その関連性は住民ベースで十分評価されているとは言えない。




European Sleep Apnea Cohort (ESADA) study 6616名 の横断研究、多変量解析にて、OSA重症度をoxyhemoglobin desaturation indexで測定、糖尿病は病歴・薬物歴、未診断ではHbA1c測定検診


OSA重症度と2型糖尿病発症尤度、糖尿病コントロールの線形な関連性が明らかになった

Diabetes Mellitus prevalence and control in Sleep Disordered Breathing: the European Sleep Apnea Cohort (ESADA) study
Brian D. Kent, et. al.
Chest. 2014. doi:10.1378/chest.13-2403 

 T2DM 頻度は、OSA重症度増加と共に増加 (OSA無し  6.6%〜 重症OSA  28.9%)

肥満や他の寄与要素補正にかかわらず、OSA無しに比べ、軽症、中等度、重症での、T2DMオッズ比  OR(95% CI) 、1.33 ( 1.04 - 1.72)、 1.73 ( 1.33 - 2.25) 、1.87 (  1.45 - 2.42) ( p < 0.001 ) 

OSA重症ほど糖尿病は、血糖コントロール悪化し、SDBなしにくらべ、重症OSAでは0.72%ほど、補正平均HbA1cは増加 ( ANCOVA p <  0.001 )


0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note