抗-CdtB抗体、抗-vinculin抗体はD-IBSで増加し、D-IBS外では増加しない、このバイオマーカーはD−IBSをIBDから鑑別するのに役立つ可能性あり
Development and Validation of a Biomarker for Diarrhea-Predominant Irritable Bowel Syndrome in Human Subjects
Mark Pimentel , et. al.
PLOSone Published: May 13, 2015DOI: 10.1371/journal.pone.0126438
下痢主徴の過敏性腸症候群(IBS)は器質的疾患除外後臨床クライテリアで診断。急性胃腸炎と時に即断される。一方、Cytolethal distending toxin B(CdtB)は急性胃腸炎を生じる細菌により産生され、ホストの腸管内VinculinとCdtBは交差反応を生じることが動物感染後モデルで示されている。ヒト対象に、D-IBSのバイオマーカーとして血中抗ーCdtB抗体と抗ビンキュリン抗体を評価。Rome クライテリアに基づく
IBD及びCeliac diseaseを登録、Celiac diseaseはで小腸症状及び結腸・小腸の慢性炎症性変化組織学的で確認。Celiac病の患者はまた、tTG増加と生検を条件とした。
それぞれ抗体をELISA法で検査。
抗CdtB抗体はIBD、健康対象、Celiac diseaseよりD-IBSで有意に高値 (P< 0.001 )
抗-vinculin 抗体もまた、他群に比べ、IBSで増加 (P < 0.001)
D-IBS診断に関し、抗ーCdtB、抗ーvinculin抗体についてのAUC-ROCは、それぞれ 0.81、0.62
最適化検討では、anti-CdtB (optical density≥2.80)で、特異度 91.6%、 感度 43.7%、尤度 5.2
抗ーvinculin (OD ≧ 1.68)で、同様 83.8%、32.6、 2.0
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