"Friday effect":待機手術患者で金曜日手術は月曜手術より死亡率高い
国毎パターンは異なるようだが、治療施行・入院曜日により死亡率増加ばらつきがある。
週末入院・治療施行は予後悪いのは一貫しているようだ。
今回の検討は、”In-hospital deaths within 30 days of emergency admission or of elective surgery"をアウトカムとするもので、緊急入院もしくは待機手術に於ける院内死亡率を検討
The Global Comparators project: international comparison of 30-day in-hospital mortality by day of the week
Milagros Ruiz, et. al.
BMJ Qual Saf doi:10.1136/bmjqs-2014-003467
イギリス・オーストラリア、UAA、オランダのinternational dataset from the Global Comparators (GC) project のデータ使用
入院カルテ 2 982 570の検討
週末緊急入院による30日死亡補正オッズ比は高い
英国11病院 (OR 1.08, 95% CI 1.04 to 1.13 on Sunday)、USA 5病院 (OR 1.13, 95% CI 1.04 to 1.24 on Sunday)、 オランダ 6病院 (OR 1.20, 95% CI 1.09 to 1.33 on Saturday)
上段: 待機処置施行曜日毎補正オッズ比
下段: 入院曜日毎死亡補正オッズ比
オーストラリア6病院の緊急入院では、補正30日死亡率の日差変動認めないが、 7日後のED受診において weekend効果を認めた (OR 1.12, 95% CI 1.04 to 1.22 on Saturday)
weekend 待機患者は全て、30日術後補正死亡率オッズ比高く、待機患者の'Friday effect'(月曜に比べ金曜施行の待機手術では33%死亡率増加)をオランダ6病院で認めた
無責任な”医療評論家”たちは全てを医療機関のせいにするかもしれないが、緊急性の高い状況のまま通常の診療を受けぬまま、土日に救急入院となれば予後悪くなる傾向になるとはおもう。
待機的手術のFriday effectの方も含め、踏み込んだ検討が必要だろう
0 件のコメント:
コメントを投稿