2015年7月9日木曜日

1秒量Trajectory:若年緩徐悪化型vs高年急激悪化型 前者の方が圧倒的に多く、受動喫煙などの影響も考えられる

COPDの1秒量の年経過の足跡を検討すると
・若年40歳未満から徐々に悪化するタイプ
・高年から急激に悪化するタイプ
2つのタイプがある。前者のグループが全COPD85%ほどで多数。


さらに言えば、思春期すでに1秒量低下している一群もいるかもしれない。
受動喫煙の深刻な健康被害を示唆




Lung-Function Trajectories Leading to Chronic Obstructive Pulmonary Disease
Peter Lange, et. al.
N Engl J Med 2015; 373:111-122July 9, 2015



【背景】COPDは1秒量の経年的減少加速をもたらすとされる。
しかし、一般正常未満だが、最1秒量最大現のCOPD患者で一秒量減少が正常で有ることも考えられる。
【方法】
We stratified participants in three independent cohort
3つの独立コホート被験者 (Framingham Offspring Cohort,  Copenhagen City Heart Study,  Lovelace Smokers Cohort) 、コホート登録時(平均年齢、ほぼ40歳)肺機能(1病量予測比 80%以上、80%未満)、と調査最終日COPDの存在有無。
経時的1秒量減少率をコホート開始時と、終了時COPD状態に従い検討



【結果】
40歳前、1秒量予測比 80%未満657名のうち、観察22年後COPD 174名(26%)
40歳前、1秒量予測比80%以上2207名のうち、観察22年後COPD 158(7%) p < 0.001

同様の喫煙暴露に関わらず、
観察終了時COPDの332名の約半数は、40歳前では1秒量正常、その後1秒量急激減少し、年間 53±21 ml/年
残りの半数は、成人早期より1秒量低下し、徐々に1秒量減少 27±18 ml/年 p < 0.001



【結論】
今回の研究では、成人初期から1秒量低下の場合はCOPD発症の端緒として重要。1秒量減少加速的減少は、COPDの必須というわけではない (Funded by an unrestricted grant from GlaxoSmithKline and others.)



Fletcher原図ってどこからわき出したのだろう・・・1960年頃大規模な経年的調査されたとはにわかに信じがたいのだが・・・

無批判にこの図譜を引用しまくっているが・・・



Cecilなどには、それを改変している・・・ 引用論文記載せずに・・・天下の内科学教科書なのに・・・

0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note