“ACOSは一般住民で頻度多く、男性に倉bレ女性が多い、しかし、65歳以上では男性が多くなる。COPD 18.3%がACOS、女性で頻度多い(女性 21.8% vs 男性 11.6%)
そして、喫煙既往なしで頻度多い”という記載・・・
だが、冒頭は、“COPDは加齢、喫煙が関連するが、両者とも原因と関連する・・・"と書かれ、ACOSに関しては、GINA-GOLD文書に基づき、 “asthma-COPD overlap syndrome (ACOS) is characterized by persistent airflow limitation with several features usually associated with asthma and several features usually associated with COPD. ACOS is therefore identified by the features that it shares with both asthma and COPD.”と書かれている。
このような記述だと、ACOSの必要条件はCOPDに含有されるわけではないようだ。実際のGINA-GOLD文書には、ACOSの明確な定義はなく、診断方法のガイダンスに過ぎないのが現実。
この論文では、リモデリング喘息や内因性気管支炎(DPB、副鼻腔気管支症候群など)の記載がない(chronic bronchitis記載はあるが・・・具体的記載が無い)
現実、リアルワールドでは、COPD患者に喘息診断事前診断既往の場合が多いと筆者等は考えている。それに基づき、ACOSの罹病率、合併症、入院リスクインパクトの検討
Comorbidome, Pattern, and Impact of Asthma-COPD Overlap Syndrome in Real Life
Job F.M. van Boven, PharmD ,et. al.
Chest. 2016;149(4):1011-1020. doi:10.1016/j.chest.2015.12.002
ACOS 5,093名(住民1千あたり5.55 罹病率)を、COPD 22,778名(30.40 罹病率)と比
ACOS患者はCOPDに比べ
・ 女性が多い ACOS (53.4%) vs COPD (30.8%)
・ 若年 ACOS, 64.0 歳 vs COPD, 65.8 歳
・ 非喫煙状況に差がある ACOS, 41.4% vs COPD, 22.1%
(all, P < 0.001)
補正解析にてACOSでCOPDより頻度多い
・アレルギー性鼻炎 (OR, 1.81; 95% CI, 1.63-2.00)
・不安 (OR, 1.18; 95% CI, 1.10-1.27)
・胃食道逆流 (OR, 1.18; 95% CI, 1.04-1.33)
・骨粗鬆症 (OR, 1.14; 95% CI, 1.04-1.26)
逆に、頻度少ない
・慢性腎臓病 (OR, 0.79; 95% CI, 0.66-0.95)
・虚血性心疾患 (OR, 0.88; 95% CI, 0.79-0.98)
一方、ACOS患者では、心血管疾患は入院と強く相関
上:ACOS、 下 COPD
ACOS自体、なにみてるかわからない疾患群だから・・・
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