2016年5月1日日曜日

呼気温度分析:COPD発症予測

呼気分析は、NOやVOCだけではない、呼気温度も診断に役立つのかもしれない


知らなかったが、以前からなされてた・・・

Slower rise of exhaled breath temperature in chronic obstructive pulmonary disease.
Paredi P, Caramori G, Cramer D, et al.
Eur Respir J 2003; 21: 439–443.

炎症性メディエータ有利にて気管支の血管拡張、ブラディキニン、PG、ニューロペプチド類増加。PAFは気道血流増加。気管支血管床減少により血流そのものは減少、さらに血管収縮性エンドセリンの影響、過膨脹にて気管支血流減少する部分がある。これらの炎症惹起メディエータによる血管拡張作用と気管支を含めた血管床減少のバランスにより気管支の血流は依存


ネットでは、COPD患者は呼気温度増加分量減少のよう




Exhaled Breath Temperature as a Novel Marker of Future Development of COPD: Results of a Follow-Up Study in Smokers
Marina Laborae,et. al.
COPD: Journal of Chronic Obstructive Pulomonary Disease DOI:10.3109/15412555.2016.1164129 Published online: 14 Apr 2016

exhaled breath temperature (EBT) :平均校正についての研究


現行喫煙(n=140, 40-65歳、pack-years 20以上) COPD診断履歴無し

初期評価COPD診断無しとGOLD 1 stageを2年後再評価

COPDはLLN肺機能クライテリアにて診断


ΔEBT(初回受診時喫煙後EBT変化量)は、新規診断COPD、新規診断COPD+重症度進行という2年後の2つの要素に有意に予測的  (p < 0.05 for both)
ΔEBTのLLNクライテリア新規COPD診断に関するAUCは 0.859 (p = 0.011)、感度 66.7% 、特異度 98.1%



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