2020年3月3日火曜日

USPSTF推奨:青年・成人C型肝炎スクリーニング

日本取り組みってどうなんだろう? 
積極的掘り起こし・・・って感じではないようだが・・・
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou09/hepatitis_kensa.html


医療行為関連感染がほぼ絶滅した現状では、ドラッグ使用が広がらないことが一番のようだが、ゲートウェイドラッグ使用を是認する意見を垂れながす連中がいる



US Preventive Services Task Force Recommendation Statement
March 2, 2020
Screening for Hepatitis C Virus Infection in Adolescents and Adults
US Preventive Services Task Force Recommendation Statement
https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2762186?

重要性:C型肝炎ウイルス(HCV)は、米国で最も一般的な慢性血液媒介病原体であり、慢性肝疾患による合併症の主な原因である。 HCVは、HIVを含むその他の報告可能な上位60の感染性疾患を合わせたよりも多く死亡している。 急性HCV感染の症例は、注射薬の使用の増加とサーベイランス強化により、過去10年間で約3.8倍に増加した。

目的:2013年の勧告を更新するために、USPSTFは、青年および成人のHCV感染のスクリーニングに関する証拠のレビューを依頼

対象:この推奨事項は、既知の肝疾患のない18〜79歳の無症候性の成人全員に適用

エビデンス評価:USPSTFは、18〜79歳の成人におけるHCV感染のスクリーニングが実質的な純利益をもたらすと中程度の確実性で結論付けています。

推奨:USPSTFは、18〜79歳の成人のHCV感染のスクリーニングを推奨しています。 (B推奨)


18〜79歳の成人でスクリーニングすべきだがリスク要素増加がリスクを増やす。リスク増加重大なものはドラッグ使用であり、young persons who inject drugs (PWID)が主な問題




臨床的レビュー結核治療

そろそろ長年基本変わらなかった結核治療がちょっと変化するかも

Clinical Review State of the Art Review
Current and future treatments for tuberculosis
BMJ 2020; 368
doi: https://doi.org/10.1136/bmj.m216 (Published 02 March 2020)
https://www.bmj.com/content/368/bmj.m216.short

要約:Google翻訳
結核(TB)の治療に関するガイドラインは、過去35年間本質的に同じままでしたが、現在変更され始めています。
進行中の臨床試験は、薬剤感受性結核、薬剤耐性結核、潜在性結核感染の治療の展望を変えることを期待しています。複数の試験で、新規薬剤、再利用薬剤、補助的ホスト指向療法、および将来の臨床試験の成功確率を高める新規治療戦略を評価しています。 HIV-TB同時感染治療のガイドラインは継続的に更新されており、表現型検査から遺伝子型検査への移行とそれに伴う結果速度の向上により、近年、薬剤耐性検査に革命が起こっています。これらの変化は長らく待ち望まれており、世界的な結核発生率の大きな格差に対処するために非常に必要です。現在、結核は単一の感染性病原体による世界的な死因の第一位ですが、多くの研究者の研究と臨床試験における多くの患者の貢献により、疾患の実質的な世界的な罹患率と死亡率が減少します。





Drug sensitive (DS) TB trials

  • Shortened regimens for drug sensitive pulmonary TB (Beijing Chest Hospital)
  • Randomized trial to evaluate toxicity and efficacy of 1200 mg and 1800 mg rifampicin for pulmonary tuberculosis (RIFASHORT)
  • Rifapentine containing treatment shortening regimens for pulmonary TB (TBTC study 31/ACTG study A5349)
  • Using biomarkers to predict TB treatment duration (PredictTB)
  • Two month regimens using novel combinations to augment treatment effectiveness for DS-TB (TRUNCATE-TB)
  • NC-008 trial to evaluate the efficacy, safety, and tolerability of PaMZ in DS-TB adult patients and DR-TB adult patients (SimpliciTB)


Multidrug resistant (MDR) TB trials

  • NC-008 Trial to evaluate the efficacy, safety and tolerability of BPaMZ in DS-TB adult patients and DR-TB adult patients (SimpliciTB)
  • Efficacy and safety of levofloxacin for the treatment of MDR-TB (Opti-Q)
  • Evaluation of a standard treatment regimen for anti-tuberculosis drugs for patients with MDR-TB (STREAM) stage 2
  • Treatment shortening of MDR-TB using existing and new drugs (MDR-END)
  • Evaluating a new treatment regimen for patients with MDR-TB (NEXT)
  • Pragmatic clinical trial for a more effective concise and less toxic MDR-TB treatment regimen (TB-PRACTECAL)
  • Refining MDR-TB treatment regimens for ultra short therapy (TB-TRUST)

Extensively drug resistant (XDR) TB trials
  • Evaluating newly approved drugs in combination regimens for MDR-TB with fluoroquinolone resistance (endTB-Q)
  • A phase III study assessing the safety and efficacy of bedaquiline plus PA-824 plus linezolid in subjects with drug resistant pulmonary TB (Nix-TB)
  • Safety and efficacy of various doses and treatment durations of linezolid plus bedaquiline and pretomanid in participants with pulmonary TB, XDR-TB pre-XDR-TB or non-responsive/intolerant MDR-TB (ZeNix)




薬剤感受性結核項目のみ訳
薬剤感受性結核においてはPZAによる産生環境依存投与殺菌活性は8週間に限られていること、レボフロキサシン4.5追加で治療期間短縮かどうか残る課題
リファマイシン、リファンピシン、リファペンチンの投与量増加による治療期間短縮トライアル:10mg/kg推奨から35mg/kg以上でさえ安全で有効かもしれないというのは喀痰培養陰性conversion率増加に基づく研究結果 
RIFASHORTpIIIトライアルではstandard of care (SOC) arm の600mg(10mg/dg)に対して4ヶ月治療 1200mg or 188 mg比較、TBTC Study 31トライアル SOC群に対して リファペンチン 1200 mg/日+セカンドarmにmoxifloxacin 400mgを追加比較し結果は2020年予定

PredictTB と TRUNCATE-TBは治療短縮戦略で、前者はレントゲン上空洞無し重症でない患者でえ2ヶ月内喀痰培養陰性conversion定義での治療効果認めたが非劣性境界に到達できなかったが患者層別の研究者アルゴリズムにて4ヶ月群治療成功率は80%から93%に改善。アルゴリズムとしては胸部レントゲンからPET/CTまでの層別化であった。TRUNCATE-TBは4つのファーストライン薬剤使用したPredictTBトライアルと異なりmulti-arm、多ステージトライアルで、リファマイシンやlinezolid、clofazimine、levofloxacin、bedaquilineを4つの2ヶ月治療に加えたもので再発患者は全体的な戦略として2年間で標準治療6ヶ月の治療結果より非劣性という仮説での検証。PredictTB戦略では、これらの患者を前向きに特定し、このコホートの治療のみを短縮する。TRUNCATE-TB戦略は、再発した患者が耐性を発現せず、その後の標準的な6ヶ月の治療で治癒できると仮定して、より強力な集中相レジメンを使用して、全員の治療を2ヶ月に短縮する。 最終的に、これら2つの戦略の組み合わせは、最小限の治療負担で治癒率を最大化するのに最も成功する可能性がある。



2020年2月29日土曜日

腫瘍マーカーCA72-4:痛風性関節炎の予後推定・治療予測判定にも役立つ

役立ちそうだが・・・臨床的応用できるようには時間がかかりそう



痛風性関節炎は炎症性関節炎としては最も多い疾患で、関節内へのmonosodium urate crystalの沈着による突然の炎症性self-limiting発作である。高尿酸血症は痛風の前兆だが、高尿酸血症の10%のみ痛風発症で、血中尿酸値と痛風発作と関連しないのが特徴
高尿酸血症対象者の内、痛風発作を予測できたら不要な治療が除去できるかもしれない

痛風性関節炎では、monosodium urate crystalが、 nod-like receptor family pyrin domain-containing 3 (NLRP3) inflammasome complexを形成し、IL-1β依存innate inflammatory processの活性化をもたらす
しかし、 inflammasome complex とIL-1β-dependent inflammatory pathwayは、痛風性関節炎以外に、非痛風性疾患、例えばFMF、2型糖尿病、アルツハイマー病などともshareしているプロセスである
血中尿酸値やcold(かぜ?)などの急な変化を含む、flareのトリガーが同定されているが、痛風性炎症と関連したバイオマーカーは未だ知られてないため痛風発作の予測困難な現状である

CA72-4 は主に癌のバイオカーカーで、2つのモノクローナル抗体 CC-49とB72-3によるtumour-associated glycoprotein (TAG-72) で、epitopeはpeptide determinantに反して sialosyl-α(2–6)-N-acetylgalactosamine として同定された。胃、卵巣、直腸、肺、膵臓癌組織で強く発現

がんのスクリーニングにおいて他のがん診断除外痛風患者でCA72-4値異常高値症例が報告されており調べるきっかけになったようだ



痛風患者の血清CA72-4発現を評価し、CA72-4が前向き痛風コホートの将来のフレアの予測因子であるという仮説を検証することを目的
痛風性関節炎、無症候性高尿酸血症、4つの主要な関節炎タイプ(OA、RA、SpA、敗血症性関節炎)および健常対照者を対象に、CA72-4発現のプロファイルを作成するための横断的研究を実施。

高尿酸血症患者、健康な被験者、その他の関節炎患者と比較して、CA72-4は痛風性関節炎の患者で高発現していた。  6ヶ月のフォローアップ中の1、3、および6ヶ月で痛風発赤、CA72-4レベルおよび他の痛風関連臨床変数を観察した。
痛風では、CA72-4レベルは頻繁にフレアを経験したアップレギュレートされ、CA72-4は将来のフレアを予測する有益なバイオマーカーである



Serum CA72-4 is specifically elevated in gout patients and predicts flares
Xueshan Bai, et al.
Rheumatology, Published: 22 February 2020
https://doi.org/10.1093/rheumatology/keaa046
https://academic.oup.com/rheumatology/advance-article/doi/10.1093/rheumatology/keaa046/5748306





CA72-4 is elevated in patients with gouty arthritis

CA72-4 は、痛風性関節炎で強く発現する: 中央値 (中間四分位 ) 4.55 (1.56, 32.64) U/ml] 
比較:vs 高尿酸血症  1.47 (0.87, 3.29) U/ml
 vs 健康被験者 1.59 (0.99, 3.39) U/ml]
 vs 他の関節炎   [敗血症性関節炎 1.38 (0.99, 2.66) U/ml; 関節リウマチ, 1.58 (0.95, 3.37) U/ml; 脊椎関節炎:SpA, 1.56 (0.98, 2.85) U/ml; 変形性関節炎:OA, 1.54 (0.94, 3.34) U/ml; P <0.001.






フレアが頻繁に発生する痛風患者(昨年2回以上)では、フレアが少ない患者(昨年2回未満)よりもCA72-4レベルが高かった。
CA72-4レベル(> 6.9 U / ml)高値は、痛風発赤の最も強い予測因子(ハザード比= 3.889

予防的コルヒチンは、特にCA72-4レベルが高い患者に効果的(P = 0.014)。




BML: CA72-4
http://uwb01.bml.co.jp/kensa/search/detail/3802516



2020年2月28日金曜日

減塩と血圧値:量依存と期間との関連

メタアナリシス・システマティックレビューで量依存的関係と、高齢者・非白人で減塩効果明瞭、さらに、減塩期間との関連も示唆



Effect of dose and duration of reduction in dietary sodium on blood pressure levels: systematic review and meta-analysis of randomised trials
BMJ 2020; 368 doi: https://doi.org/10.1136/bmj.m315 (Published 25 February 2020)
Cite this as: BMJ 2020;368:m315
https://www.bmj.com/content/bmj/368/bmj.m315.full.pdf

目的:食事中ナトリウムの減少と血圧の変化との用量反応関係を調べ、介入期間の影響を調査する。

デザイン:PRISMAのガイドラインに従って体系的なレビューとメタ分析

データソース:Ovid MEDLINE(R)、EMBASE、およびCochrane Central Controled Trials(Wiley)および2019年1月21日までの関連記事の参照リスト。

包含基準:成人集団で実施されたナトリウム摂取量の異なるレベルを24時間尿中ナトリウム排泄を使用して行われた摂取量の推定値と比較するランダム化試験。

データの抽出と分析:3人のレビューアのうち2人が、適格性について独立してレコードをスクリーニングしました。 1人のレビューアがすべてのデータを抽出し、他の2人がデータの正確性をレビューしました。レビューアは、ランダム効果のメタ分析、サブグループ分析、およびメタ回帰を実行。

結果:12 197人の参加者による133件の研究が含まれた。
24時間尿中ナトリウムの平均減少( 減少ナトリウム vs 通常ナトリウム)、収縮期血圧(SBP)、拡張期血圧(DBP)の平均減少量は各々 130 mmol(95% 信頼区間 115 to 145 P<0.001)、 4.26 mm Hgでした(3.62 to 4.89、P <0.001)、および2.07 mm Hg(1.67 to 2.48、P <0.001)

24時間ナトリウム排泄 50 mmol減少毎に、SBP 1.10 mm Hg(0.66 to 1.54; P<0.001)、DBP 0.33 mm Hg( 0.04 to 0.63; p=0.03)

血圧低下は、多様な住民サブセットで観察され、高血圧でも非高血圧でもみられる

24時間尿中ナトリウムの減少が同じでも、高齢者、非白人、ベースラインSBP値高値群はSBP低下程度大

24時間のナトリウム排泄の50ミリモルの減少はそれぞれ、SBPの1.10 mm Hg(0.66から1.54; P <0 .001="" hg="" mm="" p="0.03)の減少に関連していた。<br">
血圧の低下は、高血圧および非高血圧の個人を含む、検討された多様な集団サブセットで観察されました。 24時間尿中ナトリウムを同じように削減した場合、高齢者、非白人、およびベースラインSBPレベルが高い人でSBPが大幅に削減されました。

15日未満の期間の試験では、24時間尿中ナトリウム排泄の各50ミリモルの減少は、1.05 mm Hg(0.40〜1.70; P = 0.002)のSBP低下と関連し、より長い期間の研究で観察された効果の半分未満(2.13 mm Hg; 0.85から3.40; P = 0.002)
一方ではトライアル期間とSBP減少の相関は認めなかった


結論:ナトリウム削減で達成された血圧低下の大きさは、用量反応関係を示し、高齢者集団、非白人集団、および血圧の高い集団でより大きかった。短期間の研究は、血圧に対するナトリウム減少の効果が過小評価される可能性がある








食塩:NaCl 58.44 g/molとして 50m mol=58.44*50/1000=2.922 gで良いのかな?





序文のGoogle翻訳
ヒトのナトリウムの生理的必要量は1日1 g未満です5が、現在、ほとんどの人口ははるかに高いレベルを消費しています。世界保健機関(WHO)が推奨する食事性ナトリウムの最大1日摂取量は、成人の場合 ナトリウム 2 g(食塩 5g)であり、ほとんどの国では、食事療法の一環として、血圧および心血管疾患。血圧と心血管疾患のリスクに対するナトリウム減少の効果は、多くの研究で検討されています。健康集団と科学団体の間では、一般集団の食事性ナトリウム摂取を減らすというコンセンサスがありますが、正常血圧の集団に対するナトリウム制限の利点は小さく、血中脂質レベルを上げる可能性があると主張しているグループも存在します。低ナトリウム摂取レベルでの死亡リスクが高いことは、逆の因果関係やナトリウム摂取の偏った推定などの要因に起因するアーチファクトであることを示唆する人もいます。 ナトリウム摂取量の変化と血圧の関係の性質は、ナトリウム削減に基づく健康介入の可能性を理解するための鍵です。特に血圧が正常な参加者については、明確な用量反応関係を決定できなかったため、データの以前の概要は限定的でした。以前のメタ分析の特定の問題は、尿の分画サンプルから推定されたナトリウム摂取量に関する研究を含めることでした。

 少量の尿サンプルは、真の摂取量が少ない場合はナトリウム摂取量を過大評価しますが、真の摂取量が多い場合は過小評価します
 短期間の研究では、ナトリウム摂取量の変化が血圧に及ぼす平均影響の推定値を混乱させる可能性があります。なぜなら、ナトリウムの大幅な短期間の減少は、異なるタイプの血圧反応を誘発する可能性があるからです。
 複数の時点で行われた測定による15の研究を含む以前の分析では、血圧に対するナトリウム減少の効果が、介入の期間が長くなるにつれて持続するか、減少するか、増加するかを判断できませんでした
 この系統的レビューとメタ分析の目的は、以前のレビューと比較してより制限された包含基準を適用することにより、食事性ナトリウム減少と血圧変化の用量反応関係を調べ、介入期間の影響を調べることでした。

医療職:COVID-19回復中のRT-PCR陽性所見についての報告

いつ感染リスクがなくなると判断するか?一度、2連続RT-PCR陰性となっても、その後、5−18日?までに陽性となる事例が報告されている。
念入りに検査されているようで、少なくとも偽陽性というわけではないようだ。


PCR検査だけだとウィルスの真のビルレンスを反映しているわけではないのでその判断は難しい。RT-PCR陽性となっても感染リスクがあるのか?情報が欲しいところである

対象が、医療職だけに復職までの期間設定も難しい


Positive RT-PCR Test Results in Patients Recovered From COVID-19
Lan Lan,et al.
JAMA. Published online February 27, 2020. doi:10.1001/jama.2020.2783

コロナウィルス疾患(COVID-19)に関する今までの研究は主に確認された感染症患者に於ける疫学的、臨床的、レントゲン学的特徴が主眼であった。回復患者のフォローアップに対しては関心は払われてなかった

方法:
2020年1月1日〜2020年2月15日までの、COVID-19の1名の入院患者と3名の自宅検疫患者(全員医療関係者)で中国の武漢大学の中南病院(Zhongnan Hospital of Wuhan University, Wuhan)で治療を受けた対象者で、職場復帰可能か決定するためにCOVID-19核酸へのRT-PCRで評価した。
退院時或いは検疫終了のための全てのフォロー状況クライテリアに一致
(1) normal temperature lasting longer than 3 days:3日を超えて正常体温継続 
(2) resolved respiratory symptoms:呼吸器症状改善 
(3) substantially improved acute exudative lesions on chest computed tomography (CT) images:胸部CT画像での急性滲出病変の持続的改善 
(4) 2 consecutively negative RT-PCR test results separated by at least 1 day:少なくとも1日は空けての、2回連続RT-PCR陰性
RT-PCR検査は咽頭拭液を以前記載された方法で施行。 Chinese Center for Disease Control and Preventionから推奨されたRT-PCR検査キット(BioGerm)。同じ技術者で検査キットブランドを全てのRT-PCR検査に使用;内部対照と陰性対照をルーチンに検査のbatch毎施行
住民統計情報、検査所見、レントゲン特徴を電子カルテから収集。回復後、患者とその家族に直接接触し、患者にRT-PCRのため咽頭拭液採取の為病院受診するよう質問する。
この研究は、Zhongnan Hospital of Wuhan University施設レビューボードから承認され、インフォームドコンセントの必要性は見送られた

結果:

4名全員、医療専門職としての仕事から新型2019コロナウィルス暴露。2名は男性年齢は30−36歳。患者3名の内、発熱、咳嗽、その両方発症時に出現。1名は無症候性で、感染患者のthin-section CTを行った。全ての患者はRT-PCR陽性で、CT画像ですりガラス状陰影(GGO)とmixed GGO、コンソリデーションを呈した。重症度は軽症〜中等
抗ウィルス薬(オセルタミビル75mg 12時間毎)4名とも使用。3名では臨床症状やCT画像異常改善。四番目の患者のCT画像はGGOのdelicateなpatch所見であった。4名全例2回連続陰性RT-PCR検査結果。症状発症から回復までは12−32日間。
退院後あるいは検疫終了後、患者には5日間の自宅検疫継続をするよう依頼。RT-PCR検査を5−13日で繰り返し、全例陽性であった。全ての患者は次の4−5日の間に3回の繰り返しRT-PCR検査、全例陽性異なる製造会社のキットを用いたRT-PCRを追加施行しても陽性であった。
患者は臨床的検討でも無症候継続で、CTは以前の画像から変化はなかった。呼吸器症状のある人との接触報告はない。家族はだれも感染していない。

考察:
中国で退院または検疫終了の基準を満たしたCOVID-19の4人の患者(臨床症状と放射線学的異常の欠如、およびRT-PCR検査結果2件の陰性)で、5〜13日後にRT-PCR検査結果陽性であった。これらの知見から、回復した患者の少なくとも一部がまだウイルスキャリアである可能性を示唆している。
家族での感染はなかったが、報告された患者はすべて医療専門家であり、検疫中は特別な注意が払われていた。退院または検疫の中止および継続的な患者管理の現在の基準を再評価する必要がある。過去の研究で示唆されたように、偽陰性のRT-PCR試験結果が発生した可能性があるが、 2連続陰性RT-PCR試験結果に加え、臨床的特徴および胸部CT所見からの証拠により、4人の患者が退院または検疫中止の資格があると判断された。
この研究は、軽度または中程度の感染症の少数の患者に限定されていた。さらなる研究は、医療専門家ではなく、退院または検疫の中止後により重度の感染症にかかった患者を追跡する必要がある。より大きなコホートに関する縦断的研究は、疾患の予後を理解するのに役立つだろう






P2X3受容体アンタゴニストGefapixant 不応性咳嗽などへのP2bトライアル

やはり、副事象:味覚障害とのバランスが問題のようだ


Gefapixant, a P2X3 receptor antagonist, for the treatment of refractory or unexplained chronic cough: a randomised, double-blind, controlled, parallel-group, phase 2b trial
Prof Jaclyn A Smith,  et al.
The Lancet Respiratory Medicine
Published:February 25, 2020
DOI:https://doi.org/10.1016/S2213-2600(19)30471-0
https://www.thelancet.com/journals/lanres/article/PIIS2213-2600(19)30471-0/fulltext


12週間プラシーボ2b、ランダム化二重盲検プラシーボ対照化研究
治療不応性慢性咳嗽あるいは原因不明咳嗽対照(1年以上継続、レントゲン所見異常認めず VAS 100mm 40mm以上)

2015年12月21日〜2016年6月26日まで、プラシーボ割り付け n=63、 Gefapixant, a P2X3 receptor antagonist 7.5mg n=64、20mg n=63, 50mg n=63で1日2回投与


患者平均年齢 60.2(SD 9.9)歳、女性 193(76%)
12週時点での患者幾何平均覚醒時咳嗽回数 /時間(幾何学的SD) :プラシーボ 13.2(3.1)、 7.5mg 14.5(3.7)、20mg 12.0(4.2)、 50mg 11.3(2.8)

プラシーボとの推定パーセンテージ比率 7.5mg -22.0% (95%信頼区間:CI, -41.8 to 4.6; p=0.097)、 20mg -22.2% (-42.0 to 4.3; p=0.093)、 50mg -37.0% (-53.3 to -14.9; p=0.0027)




Dysgeusia:味覚障害が多く、プラシーボ 5%、7.5mg 10%、 20mg 33%、 50mg 48%



かつて、P2X3受容体アンタゴニストに関しては触れている



慢性咳嗽治療: P2X3受容体アンタゴニスト:AF-213 ・・・ 効果はあるようだが、味覚障害ほぼ全員?
https://kaigyoi.blogspot.com/2014/12/p2x3af-213.html

インターフェロンγと慢性咳嗽
https://kaigyoi.blogspot.com/2018/10/blog-post.html
経障害性疼痛からの示唆として、P2X3も慢性咳嗽の病態に関与する可能性。迷走感覚神経のAMPA受容体antagonistでAMPAのような非NMDA受容体活性化されるとともに、直接作用として Ca2+直接流入が生じることで、  グルタミン酸がinotropic NMDA、非NMDA受容体で咳嗽発生を誘発する可能性あり


2020年2月27日木曜日

Apple Watch 4による心房細動検出能はかなり優秀

日本政府は何故Apple Watch心電図機能を認可しないのだろう
PDFダウンロード心電図の感度・特異度はかなり実用性がありそうなのに・・・

天下りできないから、意地悪でもしてるのだろうか



後日追記した部分だが・・・限界があるようではあるが・・・


Apple Watchの限界
https://www.gizmodo.jp/2020/03/apple-watch-heartrate-limitation.html
Circulationに先日掲載された論文で、Apple Watch Series 4で心房細動を正しく検知できたのは、90件中34件=41%だったと報告されました。が、このレポートで気をつけねばならないのは、Apple Watchの心電図アプリでは、1分間に心拍数120回を超えると不整脈の一種である心房細動と判断することができないということです。そもそも初めからそういう仕様なんですよ。Appleが米食品医薬局(FDA)に提出した書類にも、120bpmより上/ 50bmpより下は「Unclassfied(分類不可)」として処理すると明記されています。
心房細動を患う人の1/3はbpmが120を超えているという2015年の研究結果や、心房細動は100bpmから175bpmまでの幅があるため、Apple Watchではその大部分を取りこぼしてしまう可能性があるというMayo Clinicの指摘を踏まえると、つまり、「Unclassfied」結果がよく出る人は、不整脈の可能性があり、医師の診察を念のため受けた方がいいということになります。






Apple Heart Studyでは不整脈検出の34%が心房細動で、陽性的中率(PPV)は 0.84で、これはApple Watch 1から3での光学センサーによるもの
Apple Watch 4(AW4)で単極誘導心電図で2つのメカニズムで不整脈評価、心電図ダウンロードしてPDFで評価




Google翻訳 
300の可能なリズム評価のうち、292が得られました。 2人の患者が研究完了前に退院し、1人の患者が同意を撤回した。テレメトリでは、90のインスタンスでAFが観察され、202でSRが見られました。 50人の患者のうち25人がAFのエピソードを1つ以上有していた。
AW4通知は、90インスタンスのうち34インスタンスでAFを正しく識別し、感度は41%になりました。 AFのエピソードが少なくとも1つある25人の患者のうち、AFは19歳で特定された。SRの患者のうち、AFと指定されたものはなかった(すなわち、偽陽性なし)。ただし、リズムは患者の31%で決定的ではないとみなされ、リズムを評価する追加の試みはありませんでした。 AW4通知とテレメトリーの全体的な一致は61%でした(κ統計量= 0.33 [95%CI、0.24–0.41])。
 AW4は、292のリズム評価のうち284でECG波形の取得可能なPDFを生成しました。 8つの場合、AW4および関連するアプリはPDFの生成に失敗し、これらの欠落データは不正確なリズム解釈として扱われました。 AFの90インスタンスのうち、PDF波形は84のAFを示しました(感度96%)。 AFのエピソードが少なくとも1つある25人の患者では、24人でAFが特定されました。SRの患者では、AFとして指定されたものはありません(誤検出なし)。ただし、波形のPDFが生成されなかったため、2ではリズムが決定的ではないとみなされました。全体として、Apple Watchで生成されたPDFリズムストリップとテレメトリーの一致は98.9%(κ統計量= 0.98 [95%CI、0.96–1.0])でした。



Accuracy of Apple Watch for Detection of Atrial Fibrillation
Dhruv R. Seshadri, et al.
Circulation. 2020;141:702–703
https://doi.org/10.1161/CIRCULATIONAHA.119.044126
https://www.ahajournals.org/doi/full/10.1161/CIRCULATIONAHA.119.044126





HPVワクチンをめぐる日本の"失われた8年"と、私たちが検証すべきこと

「子宮頸がんワクチン」という呼び方に、以前から違和感があります。 HPVワクチンが子宮頸がん予防に重要であることは間違いありません。日本では女子への定期接種として導入され、子宮頸がん予防を中心に説明されてきたため、この名称が広まった経緯も理解できます。 しかし、このワクチンが...