Acne vulgaris: 尋常性座瘡
Hywel C Williams, Robert P Dellavalle , Sarah Garner
The Lancet, Volume 379, Issue 9813, Pages 361 - 372, 28 January 2012
アンドロゲン誘導による皮脂過剰分泌、ケラチン化異常、炎症、顔面・頚部・胸部・背部に於けるPropionibacterium acnesによる細菌のコロナイゼーションによる、毛嚢脂腺の慢性炎症性疾患
P acnesの早期コロナイゼーションと家族歴が重要な疾患だが、何がトリガーになり、治療に関して経過がどう影響するかは未だに不明。食事などの要素は関与しそうだが、不明。
ニキビによる顔面の瘢痕は、10代の20%に影響を及ぼす。 ニキビは成人まで続くこともある。自尊心に関わることもある。
ニキビに対して理想的治療はない、しかし、多くの患者で、病変軽減の適したレジメンは存在する。
コモンな局所薬剤・全身性薬剤に関する有効性比較の良好な質のエビデンスはほぼ無し。
benzoyl peroxide、 レチノイド、抗生剤を組み合わせで使う局所治療は、軽症から中等度のニキビにとってコントロール改善をもたらす。
経口避妊薬併用治療が女性では役立つこともある。
より重度の炎症性ニキビ患者は、経口抗生剤と局所benzoyl peroxideを抗生剤耐性菌減少のため用いることが多い。
経口イソトレチノイン(isotretinoin)はもっとも有効で、重症で早期に使われる。しかし、催奇形性や他の封鎖用により使用が制限される。
利用しやすさ、副作用、コスト、使用制限が、 photodynamic therapyには存在する。
多くの製品の有効性・安全性比較研究が必要で、自然史、サブタイプ、トリガーの理解が深まる必要性がある。
2012年1月31日火曜日
肺炎球菌毒素防御メカニズム:成長ホルモン放出ホルモンシグナリング経路
肺炎球菌は肺炎の半数近くの原因細菌だが、致死性の毒素を有し、放出する。成長ホルモン放出ホルモン(GHRH)に類似したアゴニストを加えると第二波を抑制できる。
GHRHシグナル化経路の肺胞障害・血管内皮障害への防御的メカニズム が明らかに
Agonist of growth hormone-releasing hormone reduces pneumolysin-induced pulmonary permeability edema
Rudolf Luca et. al.
Published online before print January 23, 2012, doi: 10.1073/pnas.1121075109
PNAS January 23, 2012
肺炎球菌感染患者への積極的抗生剤治療は bacterial virulence factor pneumolysin(PLY)の遊離を生じる。
pneumolysiは組織障害性として組織融解酸素であり、コレステロールと結合し、気腔内の整列する細胞である肺胞細胞表面に存在し、一度膜に接触すると、毒素が細胞表面に孔を開け、毛細血管にも同様のダメージを生じる。則ち、肺胞・毛細血管バリア機能障害、肺胞水クリアランス(ALC)障害をもたらし、水交換やガス交換を障害し、ナトリウム取り込みを阻害する。
ALCはNa+輸送により調整され、典型的には上皮Naチャンネル(ENaC)、II型肺胞上皮細胞の基底上皮側Na+/K+-ATPaseが主な発現部位である。
ヒト肺微小血管内皮細胞(HL-MVEC)において、GHRHと共に、視床下部ポリペプチド成長ホルモン放出ホルモン(GHRH)のactive receptor splice variant SV1を発現するmRNAを同定した。GHRHアゴニスト JI-34のPLY誘発バリアとALC機能障害への影響を検討。
JI-34 は、単層HL-MVECでPLY-mediated endothelial hyperpermeabilityを鈍化させ、cAMP依存的に、myosin短鎖と血管内皮cadherinのリン酸化減少を生じた。
ヒト内皮H441細胞において、PLYはNa+再吸収を阻害するが、JI-34はcAMP値増加によって既定レベルに回復する。
C57BL6マウスへの気管内PLY投与で、肺胞上皮・血管内皮の透過性亢進、浮腫を生じ、JI-34で鈍化する。
これらの知見により、PLY誘起透過性亢進に対する、GHRHシグナリング経路による防御的役割が明らかとなった。
GHRHシグナル化経路の肺胞障害・血管内皮障害への防御的メカニズム が明らかに
Agonist of growth hormone-releasing hormone reduces pneumolysin-induced pulmonary permeability edema
Rudolf Luca et. al.
Published online before print January 23, 2012, doi: 10.1073/pnas.1121075109
PNAS January 23, 2012
肺炎球菌感染患者への積極的抗生剤治療は bacterial virulence factor pneumolysin(PLY)の遊離を生じる。
pneumolysiは組織障害性として組織融解酸素であり、コレステロールと結合し、気腔内の整列する細胞である肺胞細胞表面に存在し、一度膜に接触すると、毒素が細胞表面に孔を開け、毛細血管にも同様のダメージを生じる。則ち、肺胞・毛細血管バリア機能障害、肺胞水クリアランス(ALC)障害をもたらし、水交換やガス交換を障害し、ナトリウム取り込みを阻害する。
ALCはNa+輸送により調整され、典型的には上皮Naチャンネル(ENaC)、II型肺胞上皮細胞の基底上皮側Na+/K+-ATPaseが主な発現部位である。
ヒト肺微小血管内皮細胞(HL-MVEC)において、GHRHと共に、視床下部ポリペプチド成長ホルモン放出ホルモン(GHRH)のactive receptor splice variant SV1を発現するmRNAを同定した。GHRHアゴニスト JI-34のPLY誘発バリアとALC機能障害への影響を検討。
JI-34 は、単層HL-MVECでPLY-mediated endothelial hyperpermeabilityを鈍化させ、cAMP依存的に、myosin短鎖と血管内皮cadherinのリン酸化減少を生じた。
ヒト内皮H441細胞において、PLYはNa+再吸収を阻害するが、JI-34はcAMP値増加によって既定レベルに回復する。
C57BL6マウスへの気管内PLY投与で、肺胞上皮・血管内皮の透過性亢進、浮腫を生じ、JI-34で鈍化する。
これらの知見により、PLY誘起透過性亢進に対する、GHRHシグナリング経路による防御的役割が明らかとなった。
欧州閉経後学会(EMAS):ビタミンDと閉経後に関わるポジションステートメント
European Menopause and Andropause Society (EMAS) のposition statementとのこと
"andropause"を学会名にしてる・・・・
閉経後ビタミンD 600 IU/日、71歳以上は800 IU/日を推奨とするというポジション・ステートメント
25-hydroxyvitamin D [25(OH)D]測定によりビタミンDの状況を判断し、至適rangeを 30-90 ng/mL(75-225 mmol/L)とするが、国によって、日照日数・緯度・経度・大気汚染・皮膚の色・着衣習慣などで、この推奨範囲は異なる。
"andropause"を学会名にしてる・・・・
EMAS position statement: Vitamin D and postmenopausal health
Maturitas Volume 71, Issue 1 , Pages 83-88, January 2012
http://www.maturitas.org/article/S0378-5122%2811%2900365-3/abstract
閉経後ビタミンD 600 IU/日、71歳以上は800 IU/日を推奨とするというポジション・ステートメント
25-hydroxyvitamin D [25(OH)D]測定によりビタミンDの状況を判断し、至適rangeを 30-90 ng/mL(75-225 mmol/L)とするが、国によって、日照日数・緯度・経度・大気汚染・皮膚の色・着衣習慣などで、この推奨範囲は異なる。
- ビタミンD不足・欠乏の認識を臨床家は持たなければならない。ヨーロッパでは70%の人々に影響がある(日照時間が多い国でも)。
- 健康閉経後女性は一日15分、週3-4回の日光浴、あるいは800-1000 IU/日のサプリメント補給を
- 適切な値となったら、血中25(OH)低濃度女性は4000~10,000 IU/日投与必要。
- 特異的テーラー化ビタミンDサプリメントは合併肥満女性で必要で、胃腸バイパス手術前後、吸収不良症候群、and/or 肝臓・腎疾患で必要。
- 適切な量のビタミンDと特異的な骨保存治療はビタミンD不足、骨粗鬆症、and/or骨折既往のある女性では適応。ビタミンD濃度低値と関連するリスクが無い場合は、800-1200 IU/日の投与量にすべき
一般名処方加算らしいが・・・
【中医協】一般名処方で加算を新設へ
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/36498.html
厚生労働省は30日の中央社会保険医療協議会(中医協、会長=森田朗・東大大学院教授)の総会で、後発医薬品の使用促進策の一環として、医師が後発品の ある医薬品を一般名で処方した際、処方せんの交付一回につき算定できる加算を新設することなどを提案し、了承された。処方せんを見た患者からの「これまで と医薬品が変わったのではないか」といった問い合わせへの対応など、一般名処方に伴う医療機関側の負担に配慮するための措置。
こんなの書いてるけど、たとえば・・・
”武田薬品工業のタケプロンカプセル15、タケプロンOD錠15に「低用量アスピリン投与時における胃潰瘍または十二指腸潰瘍の再発抑制」に対する効能・効果が追加承認”されている。
胃潰瘍既往事例に対し、低用量アスピリンと共に、
Rx)ランソプラゾール15mg 1×1回(寝る前)と処方したとする。
薬局側が
Rx)ランソプラゾールカプセル15mg(後発) 1×1回(寝る前)と薬剤を出した場合、添付文書記載外の処方となってしまう。
先発と後発医薬品で異なる適用病名、用法用量の時、どうするのか?
広範囲経口抗菌製剤クラビット(一般名:レボフロキサシン)なども、後発と用法用量異なるので、混乱のもととなるだろう。
肺炎球菌ゲノム塩基配列解読
肺炎球菌ゲノム塩基配列解読
Pneumococcal genome sequencing
Nature Genetics, January 30, 2012
http://www.natureasia.com/en/highlights/details.php?id=1640
慢性心不全へのウルソデオキシコール酸の効果:末梢血流改善
慢性心不全へのウルソデオキシコール酸
慢性心不全での ursodeoxycholic acid (UDCA)の血管内皮・炎症性マーカーへの効果評価
慢性心不全患者で、血管内皮障害がよく見られる。それが運動耐容能制限をもたらす。細菌性LPSが炎症惹起サイトカイン遊離トリガーとなり、血管内皮障害をさらに促進する。UDCAは、胆汁うっ滞型肝障害治療に用いられるが、抗炎症作用・細胞防御的特性をもち、LPS周囲にmixed micelleを形成する。これらの特性が末梢血流改善につながるのではないか?
前向き単施設二重盲検ランダム化プラシーボ対照化交差研究で、17名の臨床的に安定した慢性心不全患者(NYHA class II/III、左室駆出率<45%)
UDCAを500mg×2回 4週間、プラシーボ4週間とランダム化交差投与
プライマリアウトカムは、阻血後ピーク末梢腕血流評価(strain-gauge plethysmography)
結果として、16名研究完遂。UDCAは全患者で耐用性良好。
プラシーボ比較で、UDCAで、peak 阻血後腕血流改善 (+18%, p = 0.038)、阻血後下肢血流改善 (+17%, p = 0.079).
肝機能の改善: γglutamyl transferase、 aspartate transaminase、 soluble tumor necrosis factor α receptor 1 (all p < 0.05)
6分間歩行距離、NYHA分類、TNFαは不変、IL-6は変化無しもしくは増加。
結論としては、UDCAは慢性心不全患者に耐用性よく、末梢血血流を改善し、肝機能マーカーを改善する。
Ursodeoxycholic Acid in Patients With Chronic Heart Failure
A Double-Blind, Randomized, Placebo-Controlled, Crossover Trial
J Am Coll Cardiol, 2012; 59:585-592, doi:10.1016/j.jacc.2011.10.880
© 2012 by the American College of Cardiology Foundation
慢性心不全での ursodeoxycholic acid (UDCA)の血管内皮・炎症性マーカーへの効果評価
慢性心不全患者で、血管内皮障害がよく見られる。それが運動耐容能制限をもたらす。細菌性LPSが炎症惹起サイトカイン遊離トリガーとなり、血管内皮障害をさらに促進する。UDCAは、胆汁うっ滞型肝障害治療に用いられるが、抗炎症作用・細胞防御的特性をもち、LPS周囲にmixed micelleを形成する。これらの特性が末梢血流改善につながるのではないか?
前向き単施設二重盲検ランダム化プラシーボ対照化交差研究で、17名の臨床的に安定した慢性心不全患者(NYHA class II/III、左室駆出率<45%)
UDCAを500mg×2回 4週間、プラシーボ4週間とランダム化交差投与
プライマリアウトカムは、阻血後ピーク末梢腕血流評価(strain-gauge plethysmography)
結果として、16名研究完遂。UDCAは全患者で耐用性良好。
プラシーボ比較で、UDCAで、peak 阻血後腕血流改善 (+18%, p = 0.038)、阻血後下肢血流改善 (+17%, p = 0.079).
肝機能の改善: γglutamyl transferase、 aspartate transaminase、 soluble tumor necrosis factor α receptor 1 (all p < 0.05)
6分間歩行距離、NYHA分類、TNFαは不変、IL-6は変化無しもしくは増加。
結論としては、UDCAは慢性心不全患者に耐用性よく、末梢血血流を改善し、肝機能マーカーを改善する。
スタチンのアウトカムへの影響 性差無し
性別のスタチン効果に関するメタ・アナリシス
Meta-Analysis of Statin Effects in Women Versus Men
J Am Coll Cardiol, 2012; 59:572-582, doi:10.1016/j.jacc.2011.09.067
【目的】 男女の心血管イベント減少効果評価
【背景】 心血管イベント減少に関し、男性ほど女性はスタチンが有効ではないのではないかということが示唆された
【方法】 出版データ研究・研究者への接触によるスタチン性差アウトカムデータを有する18RCT (N = 141,235, 40,275 women, 21,468 cardiovascular events)を検討
女性男性別々に、random effects meta-analysisによる心血管イベント オッズ比(ORs)と95%信頼区間(CIs)検討
【結果】 心血管イベント率は、対照群割り付けより介入群割り付けで、心血管イベント低下 (低用量スタチン 4研究、プラシーボ 11研究、通常ケア 3研究) で、女性・男性 (OR: 0.81, 95% CI: 0.75 to 0.89; p< 0.0001, OR: 0.77, 95% CI: 0.71 to 0.83, p< 0.0001, それぞれ)
スタチンのベネフィットは、対照型、ベースラインリスク、エンドポイント、一次予防・二次予防にかかわらず、両性とも統計学的に有意。
全原因死亡率は男女ともスタチン治療で低下するも性別による関連性に有意差認めず (p for interaction = 0.4457).
【結論】 スタチン治療は、男女とも、心血管イベント、全原因死亡率の有意減少を示す。スタチン治療は、性別関係なく適切な患者で用いるべき
Meta-Analysis of Statin Effects in Women Versus Men
J Am Coll Cardiol, 2012; 59:572-582, doi:10.1016/j.jacc.2011.09.067
【目的】 男女の心血管イベント減少効果評価
【背景】 心血管イベント減少に関し、男性ほど女性はスタチンが有効ではないのではないかということが示唆された
【方法】 出版データ研究・研究者への接触によるスタチン性差アウトカムデータを有する18RCT (N = 141,235, 40,275 women, 21,468 cardiovascular events)を検討
女性男性別々に、random effects meta-analysisによる心血管イベント オッズ比(ORs)と95%信頼区間(CIs)検討
【結果】 心血管イベント率は、対照群割り付けより介入群割り付けで、心血管イベント低下 (低用量スタチン 4研究、プラシーボ 11研究、通常ケア 3研究) で、女性・男性 (OR: 0.81, 95% CI: 0.75 to 0.89; p< 0.0001, OR: 0.77, 95% CI: 0.71 to 0.83, p< 0.0001, それぞれ)
スタチンのベネフィットは、対照型、ベースラインリスク、エンドポイント、一次予防・二次予防にかかわらず、両性とも統計学的に有意。
全原因死亡率は男女ともスタチン治療で低下するも性別による関連性に有意差認めず (p for interaction = 0.4457).
【結論】 スタチン治療は、男女とも、心血管イベント、全原因死亡率の有意減少を示す。スタチン治療は、性別関係なく適切な患者で用いるべき
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