性別のスタチン効果に関するメタ・アナリシス
Meta-Analysis of Statin Effects in Women Versus Men
J Am Coll Cardiol, 2012; 59:572-582, doi:10.1016/j.jacc.2011.09.067
【目的】 男女の心血管イベント減少効果評価
【背景】 心血管イベント減少に関し、男性ほど女性はスタチンが有効ではないのではないかということが示唆された
【方法】 出版データ研究・研究者への接触によるスタチン性差アウトカムデータを有する18RCT (N = 141,235, 40,275 women, 21,468 cardiovascular events)を検討
女性男性別々に、random effects meta-analysisによる心血管イベント オッズ比(ORs)と95%信頼区間(CIs)検討
【結果】 心血管イベント率は、対照群割り付けより介入群割り付けで、心血管イベント低下 (低用量スタチン 4研究、プラシーボ 11研究、通常ケア 3研究) で、女性・男性 (OR: 0.81, 95% CI: 0.75 to 0.89; p< 0.0001, OR: 0.77, 95% CI: 0.71 to 0.83, p< 0.0001, それぞれ)
スタチンのベネフィットは、対照型、ベースラインリスク、エンドポイント、一次予防・二次予防にかかわらず、両性とも統計学的に有意。
全原因死亡率は男女ともスタチン治療で低下するも性別による関連性に有意差認めず (p for interaction = 0.4457).
【結論】 スタチン治療は、男女とも、心血管イベント、全原因死亡率の有意減少を示す。スタチン治療は、性別関係なく適切な患者で用いるべき
2012年1月31日火曜日
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