2013年2月5日火曜日

テレビばかり見て、運動しなければ精子が減る

18−22歳、189名の Rochester Young Men's Study (2009–2010)での研究

Physical activity and television watching in relation to semen quality in young men
Br J Sports Med doi:10.1136/bjsports-2012-091644 
精液濃度と 総精子数は、運動量と相関(p-trend=0.01 、 0.04)

運動の軽度から強度群(週15時間以上)の最大四分位 群は、運動最小四分位 群(週4時間未満)に比べ、73%の精子濃度(95%CI 15%〜160%)


テレビ視聴は精子濃度や総精子数と逆相関(p-trend=0.05, 0.06)


テレビ視聴最大四分位 (週20時間以上)は、最小四分位 (0時間)に比べ、精子濃度44%減少(95%CI 15−63%)

運動時間・レジャー時間の測定は精子の運動性・形態とは有意な相関認めず

テレビほど不健康な代物はない・・・ 

テレビ視聴は心血管疾患のリスク要因である  2007年 11月 15日

テレビ視聴時間が長いほど、親や友人に薄情になる  2010年 03月 02日

子供から大学生まで、テレビ視聴・テレビゲームで注意力障害増加  2010年 07月 05日

男性:カルシウム・サプリメントで心血管死亡増加



米国民サプリメント調査:本来の意味合いを忘れ、全般的健康に良いからと使用するのが大半 2013/2/5

カルシウム・サプリメントは、男性においては、心血管疾患死亡リスク増加する


 Dietary and Supplemental Calcium Intake and Cardiovascular Disease MortalityThe National Institutes of Health–AARP Diet and Health Study FREE ONLINE FIRST
Qian Xiao, et. al.
JAMA Intern Med. 2013;():1-8. doi:10.1001/jamainternmed.2013.3283.

骨の健康上のベネフィットを、特に、高齢者でのベネフィット故にカルシウム摂取推奨されている。しかし、注目点として、高カルシウム摂取の心血管健康への影響である。


1995−1996年のカリフォルニアなど7州、2つの大都市での調査

50−71歳の40万名弱の被験者

主要アウトカムは、食事・サプリメントカルシウム摂取ベースライン調査
心血管死亡は国内死亡統計から、多変量Cox比例ハザード回帰モデルにて補正

平均12年フォローアップ中、心血管死亡 男女 7904/3874

カルシウム含有サプリメント 男性 51%、女性 70%

男性では、カルシウム・サプリメント摂取は心血管疾患リスク増加と関連 (RR>1000 vs 0 mg/d, 1.20; 95% CI, 1.05-1.36),、特に、心疾患死亡と相関(RR, 1.19; 95% CI, 1.03-1.37)
しかし、脳血管疾患では有意差認めず (RR, 1.14; 95% CI, 0.81-1.61)

女性では、サプリメントカルシウム投与は心血管疾患死(1.05; 0.93-1.18)、 脳血管死 (1.08; 0.87-1.33).と相関せず

食事性カルシウムは男女とも心血管疾患死と関連せず





米国民サプリメント調査:本来の意味合いを忘れ、全般的健康に良いからと使用するのが大半


 自分で金を支払ってるわけだから、より健康に気を使ってる人が多いのは当たり前と思う。

「食事摂取の不足分を補う」というサプリメントの意義を忘れ、「使っておけば全般的に健康に良い」はずという根拠なき妄想にサプリメント使用者の大部分が陥っている現状が浮かび上がる。
 メーカーも使用者もサプリメント使用による副作用を過小評価し、根拠なき有効性部分を過大評価している現状。

Why US Adults Use Dietary Supplements FREE ONLINE FIRST
Regan L.
Bailey, et. al.JAMA Intern Med. 2013;():1-7. doi:10.1001/jamainternmed.2013.2299.

【背景】 サプリメントが成人の半数越えで使用されているが、米国成人国調査データではその動機理由調査はされてない。この調査の目的は食事サプリメントの使用、最も動機付けとして多い製品種類の特性、それに、食事サプリメント選択を案内する医師・医療専門家の役割調査
【方法】 成人(20歳以上、;n_11,956)、2007−2010年に行われた国内健康栄養調査研究中で、国内データ代表横断住民ベース調査

【結果】使用理由トップは、健康全般に対し「改善」(45%)、「維持」(33%)

カルシウム製剤使用女性は、「骨健康」(36%)、一方男性は「心血管、コレステロール低下」(18%)

60歳以上の高齢の場合は、若年者より特定部位(心臓、骨、関節、目)の健康目的での報告が多い。
医療機関を勧めてるのは製品の23%のみ
マルチビタミン・ミネラル製品がもっとも使用報告が多く、次いで、カルシウム、ω3魚脂サプリメント
「非常に良好」、もしくは、`「最優秀健康」であると報告しているサプリメント使用者は、非使用者に比べ、医療保険を持ち、アルコール摂取適量で、喫煙を避け、運動量が多い。

【結論】 サプリメント使用者は、食事摂取の不足栄養分を補うというより、全般的健康を願って使用していることがわかる。
サプリメント使用者は、より好ましい健康・ライフスタイル選択を行っている。
成人使用のサプリメントの1/4未満にしか医師・医療機関受診を推奨していない。




アメリカ国民に対して、現行のMVM使用は慢性疾患予防に関して推奨するに科学的エビデンスが足りない
NIHコンセンサスステートメント: マルチビタミン・ミネラルサプリメント(MVM) 2006年 08月 01日

ベジタリアンは心疾患リスク3割少ない

ベジタリアンは、非ベジタリアンに比べ32%も心疾患リスクを減少させる

ベジタリアンの食生活がすべて正解というわけではない。例えば、チーズなどは飽和脂肪酸を多く含み、非ベジタリアンより多く摂取しており、砂糖摂取量も多い。
一方、レッドミートや加工肉は当然ながら摂取少なく、これらが心疾患・糖尿病罹病現象と関連している可能性はある。



Risk of hospitalization or death from ischemic heart disease among British vegetarians and nonvegetarians: results from the EPIC-Oxford cohort study

jcn.112.044073 Am J Clin Nutr March 2013 ajcn.044073

ベジタリアンと非ベジタリアンの虚血性心疾患発症率差の研究はまだ少なかったそうだ

イギリス・スコットランドの男女44561名(European Prospective Investigation into Cancer and Nutrition: EPIC)-Oxfort研究

平均フォローアップ11.6年間、虚血性心疾患発症数1235(入院数 1066、 死亡数 169)

非ベジタリアンに比べ、ベジタリアン平均BMI少なく [in kg/m2; −1.2 (95% CI: −1.3, −1.1)] 、非HDLコレステロール濃度少なく [−0.45 (95% CI: −0.60, −0.30) mmol/L]、収縮期血圧低値[−3.3 (95% CI: −5.9, −0.7) mm Hg]

ベジタリアンは、非ベジタリアンに比べ、虚血性心疾患発症リスク少ない
(HR: 0.68; 95% CI: 0.58, 0.81)

この低下はBMI補正でやや減弱し、性別、年齢、BMI、喫煙、IHDリスク要素の存在では影響をうけない




2013年2月4日月曜日

急性冠症候群:未婚・独居は予後が悪い

未婚や独居は、急性冠症候群のリスクイベント、イベント後の1ヶ月、1年後の死亡率増加と関連すると、フィンランド居住者(FINAM)の検討からの報告


Prognosis of acute coronary events is worse in patients living alone: the FINAMI myocardial infarction register
European Journal of Preventive Cardiology
Published online before print January 30, 2013,
doi: 10.1177/2047487313475893 European Journal of Preventive Cardiology 2013 2047487313475893

35歳以上の15330名の急性冠症候群症例で、年齢補正後急性感症候群発症リスク
男性では、未婚なら既婚比較で 58% → 66% とリスク増加
女性では、60% → 65% とリスク増加
急性冠症候群イベント入院全患者では、28日死亡率が既婚男女にくらべ、未婚男女は有意にかつ著名にリスクが増加する。
 

急性冠症候群入院後28日死亡率(性別、婚姻状態、同居人数補正)
パラメータ 男性, % (95% CI) 女性, % (95% CI)
婚姻状態    
既婚 26 (24–29) 20 (15–24)
未婚 51 (46–57) 43 (31–56)
婚姻経験あり 42 (37–47) 32 (25–39)
同居人数    
他の2名以上と同居 31 (28–35) 21 (14–28)
他の1名と同居
31 (28–34) 25 (19–31)
独居
49 (44–54) 43 (35–51)
*Case fatality=% of ACS events that were fatal




加えて、35−64歳群の解析では、1年後死亡率は、婚姻経験ありに比べ(44% (95% CI 40%–49%))、結婚経験のない男性で有意に高い( 55% (95% CI 50%–60%) )

同様に、独居者がいる場合での検討だが、1年後死亡率は、独居の男性で有意に死亡率高く (52% (95% CI 48%-57%))、女性でも高い( 45% (95% CI 37%-53%))

独居かつ未婚者が、1年後のもっとも生存率の悪い状況で、最も死亡率が少ないのは既婚男女・2名以上の他の同居人が存在する場合。


急性冠症候群入院患者全員のうち、28日死亡率は、既婚男女より未婚男女で有意に急激に高くなっている。

特発性肺線維症:バクタ有効?

特発性肺線維症は治療選択がきわめて厳しい疾患

co-trimoxazoleが 有効な報告がある

二重盲験多施設研究で、18名
12ヶ月間 co-trimoxazole 960mg 1日2回 vs プラシーボ 比較

Treating idiopathic pulmonary fibrosis with the addition of co-trimoxazole: a randomised controlled trial
Ludmila Shulgina, et. al.
Thorax 2013;68:155-162 Published Online First: 10 November 2012 doi:10.1136/thoraxjnl-2012-202403 
プライマリエンドポイント:肺活量
セカンダリエンドポイント:DLco、EQ5Dベース効用、6分間歩行距離、MRC呼吸困難スコア
ターシャリエンドポイント:死亡率・副事象

Co-trimoxazoleは肺活量で効果認めず(差平均 15.5 ml (95% CI −93.6 〜 124.6))

Dlco (mean difference −0.12 mmol/min/kPa (95% CI 0.41 〜 0.17))、 6MWT 、 MRC dyspnoea score (intention-to-treat analysis)も同様

per-pro〜col解析では、例外として、EQ5Dベース効用改善(平均差 0.12 (95% CI 0.01-0.22)、酸素必要比率減少 (OR 0.05 (95% CI 0.00 〜 0.61))、全死亡率減少(co-trimoxazole 3/53, placebo 14/65, HR 0.21 (95% CI 0.06 〜 0.78), p=0.02))

co-trimoxazoleは気道感染減少するが、吐き気・皮疹増加 

バクタ配合錠1錠は スルファメトキサゾール400mg、トリメトプリム80mgだから2錠/日
ニューモシスティスカリ肺炎抑制作用としてなれてるが・・・果たして・・・

COPD急性増悪:抗TNFα製剤はステロイド治療を凌駕せず 

抗リウマチ エタネルセプト(エンブレル)

COPD急性増悪に対し、“抗TNFα拮抗剤 エタネルセプト 50mg皮下注”vs “プレドニゾロン40mg/日×10日間”を、ランダム化後14日目FEV1で効果判定

81名のCOPD急性増悪例

結論からいえば、COPD急性増悪時は、etanerceptはプレドニゾロン治療より有効とはいえない。血中好酸球2%以上の時の患者でその有効性が高い


TNFα antagonists for acute exacerbations of COPD: a randomised double-blind controlled trial
Thorax 2013;68:2 142-148 Published Online First: 17 November 2012

FEV1のベースラインからの平均±SE変化
プレドニゾロン群 20.1 ± 5.0%
etanercept群 15.2 ± 5.7%
治療群差 4.9%(95%CI -10.3%〜20.2%) p=0.52


90日目治療失敗率(呼吸苦、QOL比較)
プレドニゾロン群 32%
etanercept 群 40% p=0.44

増悪時、血中好酸球 2%以上のサブグループでは、プレドニゾロン治療の失敗率が少ない  (22% vs 50%, p=0.08)

HPVワクチンをめぐる日本の"失われた8年"と、私たちが検証すべきこと

「子宮頸がんワクチン」という呼び方に、以前から違和感があります。 HPVワクチンが子宮頸がん予防に重要であることは間違いありません。日本では女子への定期接種として導入され、子宮頸がん予防を中心に説明されてきたため、この名称が広まった経緯も理解できます。 しかし、このワクチンが...