2013年6月10日月曜日

醤油大量飲用で昏睡

Survival of Acute Hypernatremia Due to Massive Soy Sauce Ingestion
http://www.jem-journal.com/article/S0736-4679(13)00202-3/abstract

意図的大量食塩摂取はまれだが、しばしば致命的に

19歳男性、醤油の1/4飲用後、けいれん2時間後昏睡で、救急部門
30分に水6L投与し、臨床的後遺症のない、神経学的インタクトの状態で、生存
高血糖補正後、患者のピークナトリウムは 196 mmol/Lで、筆者らの知る限り、神経学的異常なしで生じた急性ナトリウム摂取成人生存報告中最高値


具体的良としては、塩 56,000mg含有ということで、平たく言えば56g
http://www.ctvnews.ca/health/teen-survives-coma-after-drinking-entire-bottle-of-soy-sauce-1.1317736#ixzz2Vn6vFWOG 

実際の醤油の塩分は、15%~16%程度程度で、56g相当となると、360ml程度を飲んだことになる。

 醤油の大量摂取は死に至る場合があります 民医連
http://www.min-iren.gr.jp/mezasu-iryo/01iryouanzen/anzenjouhou/data/2011/jouhou-35.pdf

「フライト中緊急Dr.コール応需問題」日本以外でも同様な議論

 商用飛行機フライト中緊急医療事態のアウトカム 2013/05/30



 これに関連した話だが、MedPage Todayの解説に対して、意見が寄せられたそうだ。

 フライト中のいわゆる「Dr.コール」への対応を問うたもので、2766名の回答者中、66%は応答すると述べたが、22%は「No!」で、11%は未定とのことであった。
「アンケート内容を理解せずに答えた」という読者の意見が複数寄せられた。
「実際の救急要請時」ではなく、「搭乗時に医療従事者との報告をするかどうか」 という内容の質問だったことを避難しているとのこと。

 よきサマリア人法は、どの程度「現実的」に申し出た医療従事者を守れるか というのが曖昧。米国州法であり、明確性を欠いている現実。医師会などがこのよきサマリア人法についてかなり深くセッションを開いて議論すべき

 実例として、「メリーランド国道 270号線での若い女性の交通事故にでくわし、心肺蘇生は成功したが、ブラジャーを破壊し、肋骨を骨折したとが、その後、夫に訴訟をおこされた」という当事者の報告もあった。よきサマリア人法がどこまで範囲が及ぶか?

 医療従事者と言えど、その地域のライセンスを持たない場合も考えられる。特に空港はその州の法律外であり、ビジネス外の医療、主治医としては行えない医療が全州ではない
が、多くの州で、医師はその州のライセンスを有する必要はないという州法が設定されている。

 「緊急時医療従事者のサービスは無料?」。航空会社が医療従事者の無料サービスが当然だという態度なら、それは虐待である。「ありがとう」という手紙だけですますこともある。
 1998 Aviation Medical Assistance Actで、医療関係者は航空緊急時守られているという読者もいるが、この法律も抗争の対象で、「冗談でしょ」という読者もいる。航空会社は企業であり、好意を前提とした人の良い人がいることを前提にして成り立つ仕組みというのはいかがなものだろう。

ヒポクラテスの誓いですら、無償の労働については言及していない。
 「"The Oath of Hippocrates doesn't say anything about me working without being paid for my services, about volunteering my medical services, about me endangering my life/job for a person. 」
さらに、「他者に害を与えてはならない」と述べている。

だが、理想としては、手助けするのが妥当ではあろうがね・・・


Readers: Up in the Air About Being a Good Samaritan
By Chris Kaiser, Cardiology Editor, MedPage Today
Published: June 08, 2013
http://www.medpagetoday.com/PublicHealthPolicy/GeneralProfessionalIssues/39710



日本国内外でも同様な議論がなされている。


わざとこの問題、放置しているのは、航空会社の利益のため?

2013年6月9日日曜日

【認知療法】性的暴力後の心理療法は個別治療よりグループ治療の方が有効


性的暴力生存者は、うつ、不安、PTSD高率
低所得国家であるコンゴでの研究で、個別治療よりグループ治療でPTSD症状・不安/うつ組み合わせ、機能回復改善


Controlled Trial of Psychotherapy for Congolese Survivors of Sexual Violence
Judith K. Bass, et. al.
N Engl J Med 2013; 368:2182-2191June 6, 2013
DOI: 10.1056/NEJMoa1211853

PTSD徴候高レベルとうつ・不安を有する、コンゴ民主共和国のトライアル、16村で認知プロセシング治療  (個別セッション1 と グループセッション 11 ) or 個別サポート

1つの村では、心理社会的アシスタントのコンペンテンシー による除外の結果、7つの村で治療施行(157名)、8つは個別治療サポート(248名)
うつ・不安組み合わせ評価 (Hopkins Symptom Checklist [range 0-3]、PTSD症状 [range 0-3]、機能的改善 [平均スコア 20 [range 0-4]) をベースライン、治療終了時点、治療終了6ヶ月で評価




全ての評価を行ったのは、 治療群 65%、個別サポート 52%


うつ・不安組み合わせ平均スコアは、個別治療で改善 (ベースライン 2.2 、治療終了直後 1.7 、 6ヶ月治療後 1.5)
しかし、治療群では有意改善(ベースライン 2.0、治療直後 0.8、6ヶ月後 0.6)
(P<0 .001="" all="" comparisons="" for="" p="">
同様パターンがPTSD、機能障害で観察

治療6ヶ月後、 治療群 9%、個別治療 42%がうつ、不安クライテリア合致 (p < 0.001(、同様結果が PTSDで見られる。

同じ状況の人たちと語り合うだけでも効果有るのかもしれない

2013年6月8日土曜日

【アルツハイマー病】動物モデルでFDA承認薬影響篩い分け: 13の心血管系薬剤で減少効果確認

特定の降圧剤は、アルツハイマー病マウス脳のアミロイド蓄積減少効果を認めた。
1600のFDA承認薬ふるい分けし、βアミロイド合成抑制・促進的要素どちらかなのか検討。
Aβ減少効果30% を超える効果が、13の心血管系薬剤で認められた。うち、7つの異なるクラスの薬剤、カルベジロール(アーチストなど)、プロプラノロール(インデラル など)、バルサルタン(いま世の中を騒がせてる薬)、ロサルタン(ニューロタンなど)、ヒドララジン、ニカルジピン(ペルジピンなど)、アミロライド(カリウム保持性利尿薬で、トリアムテレン(トリテレン・カプセル50mg(大日本住友製薬))は類似薬)では、濃度依存的に in vitroでのAβの減少効果認めた。


プロプラノール、ニカルジピン、カルベジロールをアルツハイマー様アミロイドを有するマウスへ投与1ヶ月後、約40%も脳内のAβ減少した。

普通の薬剤がアルツハイマー病にベネフィットあるいは有害性があるか検討可能であった。



Wang J, Zhao Z, Lin E, Zhao W, Qian X, et al. (2013) Unintended Effects of Cardiovascular Drugs on the Pathogenesis of Alzheimer’s Disease. PLoS ONE 8(6): e65232. doi:10.1371/journal.pone.0065232

βアミロイド(Aβ)への増加・減少効果があるか、FDA承認薬1600をふるいにかけ、アミロイド前駆蛋白プロセシングへの影響を検討。



結果、特定の降圧薬が、in vitro 及び in vivoでAβ影響を認めた。




http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0065232



逆に増加可能性薬剤は・・・フロセミド(ラシックス など)、トランドラプリル(プレラン など)

ACE阻害剤においてはクラス毎というより、薬剤個々で影響が異なるようだ
perindopril(コバシル など)はAβ減少可能性、Trandolaprilもだが、Quinapril(コナン など)、benazepril(チバセン など)は増加の可能性

対して、調査されたARBは全部減少傾向のよう・・

β遮断剤では、acebutolol(アセタノール など)、 Guanethidine sulfateが目立つ

2013年6月7日金曜日

Brain-computer interface (BCI): ヒトの思考だけでヘリコプターを操る



ヒトの思考だけでヘリコプターを操る

 ALSなどの患者さんにとって意思疎通や意思表明など使えるのではないかと思われる、 imagery-based brain-coputer interfaceの実現


( http://youtu.be/rpHy-fUyXYk)

ミネソタ大学研究者たちが、脳のみでフライングロボットを操作
将来的におもしろいことになりそう



【論文】
Quadcopter control in three-dimensional space using a noninvasive motor imagery-based brain–computer interface
Karl LaFleur , et. al.
J. Neural Eng. 10 046003

【女子大生】ヨガ運動直後、認知パフォーマンス・反応性改善

20分のセッションのHatha yoga1回で、脳の機能改善し、中等度から強度の好気的運動より優れているという報告。若年女子大生を被験者30名報告

身体運動・姿勢だけではなく、呼吸調整、瞑想を含む、インド伝統のサイエンスであり、生き方である。注意力・マインドフルネス要素を含むが、そのベネフィットは大まかにも調査されてなかった。
20分座位、起立、背臥位ヨガで、様々な筋肉群の等尺性収縮・弛緩、そして、呼吸調整をする者。瞑想姿勢・深呼吸を含む。
20分トレッドミルによる歩行、ジョギングしたときの好気的運動セッションも施行。

Gotheらは、参加者が、ヨガ運動後、認知タスクでの反応時間改善、正確性改善したことに驚きを持った。一方、好気的運動では、ワーキングメモリ・抑制コントロールスコアの改善は認められなかった。

The Acute Effects of Yoga on Executive Function
Journal of Physical Activity and Health. 2013, 10, 488 – 495

背景: ヨガ運動は普及してきているが、ヨガ運動と認知機能の関連に関する研究は少ない。この研究の目的は、好気的運動比較で、急性ヨガ運動セッションの、認知機能への効果を検討。
研究方法: 反復測定デザインを大学年齢世代登録者30名 (平均年齢 20.07、 SD 1.95)
3つのcounterbalanced testing session
・ヨガ運動セッション
・好気的運動セッション
・ベースライン評価
 
flanker and n-bak taskを用い、認知的パフォーマンス評価 
  
結果: 認知機能パフォーマンスは、抑制・ワーキングメモリータスクにおいて、一連のヨガ運動後、好気的運動に比べ、反応時間短縮、正確性増加について、有意に優越。
好気的運動・ベースラインパフォーマンスでは有意な差を認めず、急性好気的運動や認知機能文献に関する報告と相反する報告となっている。
 
結論: ヨガのような伝統的な他の手法による認知機能への影響を調査する必要性について、運動終了後の経過おtタスクパフォーマンス改善に関わる認知機能評価開始の時間の重要性について議論すべき知見であった。

PRISMA:2型糖尿病でも強化自己血糖測定有効

自己血糖測定(SMBG)をより強力な計画下に施行した場合はたしてコントロールに影響を及ぼすか?さらに、これは、HbA1c 0.1%の変化は統計学的には有意だが、臨床的意義はないと考えた上での研究。
1年後、群差 0.45% vs 0.24%の差が生じ、有意と考えられたという報告に


前向きランダム化PRISMA研究
12ヶ月ランダム化臨床トライアル
・intensive structured monitoring (ISM) :週3日間  4ポイント血糖特性(空腹時、食後、食後2時間、消化吸収後)  501名
・active control (AC) :ベースライン・6ヶ月・12ヶ月時点での4ポイント血糖特性 423名
2つのプライマリエンドポイントは、階層化順:
12ヶ月時点でのHbA1c変化と、blood glucose index 低・高目標患者比率
ITT解析にて、HbA1c減少程度は、ISMの方がACより大きい(−0.39% vs  −0.27%) 群差  −0.12% (95% CI, −0.210 〜 −0.024; P = 0.013)
Per-Protocolでは、群差は、 -0.21%   (−0.331 〜 −0.089; P = 0.0007)
研究終了時、ACよりISMでの、HbA1c臨床的有意義減少差が多い (> 0.3、 >0.4、>0.5%)  (P < 0.025)
12ヶ月時点でのリスクターゲット到達・維持患者比率は、ISM 74.6%、 AC 70.1% (p = 0.131)
受診2、3、4剤投与は AC群よりISMで変化率大きい (P < 0.001).

Intensive Structured Self-Monitoring of Blood Glucose and Glycemic Control in Noninsulin-Treated Type 2 Diabetes
The PRISMA Randomized Trial
Published online before print June 4, 2013, doi: 10.2337/dc13-0092
Diabetes Care June 4, 2013

HPVワクチンをめぐる日本の"失われた8年"と、私たちが検証すべきこと

「子宮頸がんワクチン」という呼び方に、以前から違和感があります。 HPVワクチンが子宮頸がん予防に重要であることは間違いありません。日本では女子への定期接種として導入され、子宮頸がん予防を中心に説明されてきたため、この名称が広まった経緯も理解できます。 しかし、このワクチンが...