2015年1月17日土曜日

喫煙・COPD:肺内ATP感受性増大

喫煙者、COPD患者では、細胞外ATPに対して感受性増大し、COPDのメカニズムとしても意味がある


EFFECTS OF AEROSOLIZED ADENOSINE 5’-TRIPHOSPHATE IN SMOKERS AND PATIENTS WITH CHRONIC OBSTRUCTIVE PULMONARY DISEASE
Ozen K. Basoglu, et. al.
Chest. 2015. doi:10.1378/chest.14-2285


細胞外5’-triphosphate (ATP) は、肺内迷走神経C、Aδ神経線維を刺激し、迷走神経感覚神経終末でのプリン受容体:P2X2/3受容体を介し、気管支収縮、咳嗽を引き起こす。

COPD患者、喫煙者、対照に対し、ネブライザーATPを投与し、咳嗽及び健康状態を評価。


健康対照に比べ、ATPにより、喫煙者・COPD患者では呼吸困難、咳嗽、咽頭不快出現
ATPの効果はAMPより影響大。
呼気condensateでのATP濃度は、COPD患者において、健康対照に比べ増大




睡眠時間・タイミングと反復ネガティブ思考との関連性

個人の頚肩のネガティブな側面にばかり固着するから、夜遅くまでおきてるのか?逆に、夜早く寝るとネガティブなことに思いをはせなくなるのか?

現象として、うつ患者だけでなく、精神疾患を明確でない人たちにもそういう傾向が見られる。



Duration and Timing of Sleep are Associated with Repetitive Negative Thinking
Cognitive Therapy and Research ; December 2014; Date: 04 Dec 2014
Jacob A. Nota, et. al.
http://link.springer.com/article/10.1007/s10608-014-9651-7
反復性負思考(RNT:個人の体験のうち、ネガティブな側面にばかり固執かつ抽象的に焦点化すること)は、睡眠時間の短さと関連する。


疾患特異的RNTと、RNT過程のtransdiagnostic計測値を、睡眠時間とタイミングとの関連性について、100名の噎選択的学生に対し検討。


再現事前所見、睡眠時間短縮は、横断的に、睡眠タイミングの反復試行数や遅延は、脅迫障害と相関していた。

この検討から拡大し検討したところ、RNTのtransdiagnostic計測値が睡眠時間縮小と、睡眠タイミング遅延性と関連していた。
睡眠タイミング遅延化と活動時間が遅くまでなる人は、さらにRNT報告数が多くなる。
これらのことから、RNT過程は、睡眠時間と睡眠タイミングと関連することが判明した。




疼痛カタストロフィー患者にもRNT過程が大きく関与する。

2015年1月14日水曜日

高齢者糖尿病:過剰治療が過半数

高齢者糖尿病の目標を7%未満にする、tight controlは、有害性が有益性を上回る。

にもかかわらず、半数以上がその状態になっているという、米国での現状


Potential Overtreatment of Diabetes Mellitus in Older Adults With Tight Glycemic Control
Kasia J. Lipska, et. al.
JAMA Intern Med. Published online January 12, 2015. doi:10.1001/jamainternmed.2014.7345
http://archinte.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=2089233



主要アウトカム・測定項目:  厳格コントロール (HbA1c level, <7 br="">

結論:National Health and Nutrition Examination Survey (NHANES) ;2001年から2010年
1288名の糖尿病患者のうち
比較的健康 50.7%(95%CI、 46.6~54.8%) 、310万(95% CI, 270万-350万)を代表
以下、合併症/健康状態中間的 28.1% (95% CI, 24.8%-31.5%),  170万 (95% CI, 140-200万)、重度合併症/健康状態不良 21.2% (95% CI, 18.3%-24.4%)、130万(95% 110万ー150万)を代表




Hb A1c < 7%例は
インスリン・SU剤いずれか 54.9% (95% CI, 50.4%-59.3%)
健康状態はそれぞれ  (50.8% [95% CI, 45.1%-56.5%] 、58.7% [95% CI, 49.4%-67.5%] 、60.0% [95% CI, 51.4%-68.1%] ; P = 0.14)


10年間のうち、HbA1c<7% 比率は有意な変化無し (P = 0.34)



結論:合併症高齢者においては、強化治療の有害性はベネフィットを凌駕する
だが、2001年から2010年まで厳格コントロール目標到達が多数という現状

高齢者過剰治療比率が多すぎるという問題



HbA1c 7%どころか、6%未満でも、インスリン治療&自己血糖測定をやめさせようとしない 医療機関・医者 ・・・ 悪意や金儲けではないとおもうが、視野狭窄になってる糖尿病専門医をよく見かける 






・・・ 糖尿病学会はトップがあれだからなぁ

 http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-6284.html


2015年1月13日火曜日

慢性疼痛へのオピオイド系薬剤使用:長期使用安全性・有効性エビデンスは乏しい

慢性疼痛に関して、NSADs使用制限の風潮は良いと思うのだが、かわりに、リリカやオピオイド系処方を多く目にするようになった。

長期使用安全性明確でないのに・・・ 





慢性疼痛への長期安全性・有効性エビデンスは存在しない。
よりタイトなコントロールを求める対象者に対し、アドボケートが必要である。
ほとんどの治験は6週間未満であり、長くてもせいぜい16週に過ぎない。


米国連邦政府委託大規模エビデンスレビュー研究に基づく2日間におけるNIHワークグループの結論


昨年9月の”過剰投与と依存のリスク増加を含む有害性エビデンスの存在を示すChouら”の報告
https://prevention.nih.gov/programs-events/pathways-to-prevention/workshops/opioids-chronic-pain



最終レポートにまとめる目的の2日間のワークショップがあり、Ann. Int. Med.に記載されている。



The Effectiveness and Risks of Long-Term Opioid Therapy for Chronic Pain: A Systematic Review for a National Institutes of Health Pathways to Prevention Workshop
Roger Chou, et. al.
Ann Intern Med. Published online 13 January 2015 doi:10.7326/M14-2559
http://annals.org/article.aspx?articleid=2089370

オピオイドvs非オピオイド治療に関し、評価期間1年超にわたる長期アウトカム(疼痛、機能、QOL、オピオイド乱用、依存)評価研究は存在しない。

観察研究のうちGoodからfairな研究にて、オピオイド治療は、過剰投与、乱用、骨折、心筋梗塞、性的機能障害リスク増加と関連することが示唆されたが、研究数が少ない。
有害性に関しては、一部、投与量とリスク増加の相関性示された。
投与量とリスク軽減リスク戦略の有効性と有害性のエビデンスは乏しい。。




National Institutes of Health Pathways to Prevention Workshop: The Role of Opioids in the Treatment of Chronic Pain
http://annals.org/article.aspx?articleid=2089371


参考:Scant Evidence for Opioids in Chronic Pain
A two-day NIH workshop concludes there's little evidence for opioids in chronic pain.
http://www.medpagetoday.com/PainManagement/PainManagement/49492


初マラソン

指宿菜のマラソン大会に初マラソンとして参加してきました。そして、マラソン独特のノウハウがあることと、己の根性のなさだけは実感できました(笑

GPSウォッチデータ


2015年1月9日金曜日

バイスタンダー保険の存在: 善意の行為であっても責任追及されますという広告 ・・・ 保険より法制度をしろよ

本日日経新聞記事の一部だが、「バイスタンダー保険」の解説である。






バイスタンダー保険とは、”応急手当実施者が感染等の被害を受けてしまったかどうか不安な場合に、血液検査等を実施した場合の検査費用や、応急手当実施者が結果的に相手に損害を負わせてしまった場合に、応急手当実施者が実施された者から責任を問われた場合に生じる裁判費用等の負担を補償するという仕組みとしての保険制度”だそうだ。

ちょっと考えてみると・・・

この保険の存在は、善意の行為であっても、「実施された側からの責任追及がありえる」と社会的に認知されているという事実の反映である。


話題になることの多かった「飛行機内ドクターコール」についても、機内でドクターコールに応じた医師にかかる責任については、飛行中の航空機内と いう特殊な状況下で行われる診療行為であることからも明らかなように、診療を行う場所が医療施設ではない上に、利用できる医療器具、医薬品も限られること から、医師に要求される注意義務違反は、通常の医療施設における診療行為に対する注意義務違反とは異なり、相当に軽減されると解される」とは書かれてるものの、免責されるとは書かれてない。


バイスタンダーにせよ、医療従事者にせよ、善意の第三者の救命行為に関しての免責は、一般が負担する形の保険じゃなくて、法的に整備されるべき問題だと思う!



軽症・中等症CKD:メトホルミン禁忌とは言えない

eGRF 30-60 mL/min/1.73m2 の定義である、軽症・中等症慢性腎臓病(CKD)において、適度な減量とその後の注意深い腎機能評価あれば、使用可能というエビデンス


Metformin in Patients With Type 2 Diabetes and Kidney DiseaseA Systematic Review
Silvio E.Inzucchi, et. al.
JAMA.2014;312(24):2668-2675. doi:10.1001/jama.2014.15298.


メトホルミン使用者での乳酸アシドーシスの包括頻度は、人年あたり約10万対 3~10で、その頻度は全住民の背景からは一般的に分離困難。


CKD患者における、メトホルミン関連患者の乳酸アシドーシスリスク増加は、限定的
RCTにてメトホルミンの安全性検証は腎機能障害者でなされてない。


住民ベースの研究では、処方カウンターにて、4名に1名程度の腎障害ありの患者に処方されている実態があるが、乳酸アシドーシス増加の報告は示されてない。


観察研究にて、メトホルミンのベネフィットとして大血管アウトカムへの効果可能性あり、特に腎障害近畿とされている患者でさえその効果が期待される。



まぁ 世界的には第一選択であるはずの薬剤を無視し、高齢者、即、メトホルミン使用禁止の日本の糖尿病医療はかなり特異な国・・・ リーダーたちの言動がおかしいと感じてるのは私だけではないようだ・・・


といいながら、やはり飲酒が原因と思われるメトホルミン不耐性の場合はある。
むずかしいところだが、 副作用周知の上使用すれば問題ない例がほとんどだと思う。EBMというなら、日本の糖尿病医療はそれを無視している。

noteへ実験的移行

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