”かかりつけ医”医療受診比率増加が米国でめだつ・・・という報告。
Trends in Physician Referrals in the United States, 1999-2009
Michael L. Barnett, MD ;Zirui Song, BA ;Bruce E. Landon, MD, MBA
Arch Intern Med. 2012;172(2):163-170. doi:10.1001/archinternmed.2011.722
かかりつけ医へ定期受診を他の医師へ受診を参照にして比率計算すると、1999年から2009年で、4.8%から9.3%へ増加(P<.000)と、94%の増加。絶対数は159%増加し、410万人から1050万人と増加している。
全サブグループ共通でこの傾向は存在するが、 所有権出資医師(P = .02) 、マネージドケアからの収入が大部分である医師 (P = .007).ではそれが伸びてない。
特に伸びているのが、心血管系、胃腸、整形外科、皮膚科、耳鼻咽喉科の患者からの医師受診数増加がめだつ。
日本では、慢性疾患やコモンな疾患への外来対応を軽視が最近顕著だ。
その急先鋒は米国型市場主義をいまだに崇拝している連中。急性期医療・超専門的医療に今身を置いている医師の一部のなかに、医療全体を俯瞰できない人たちもいる。
はでな救急医療ドラマとは対極にある地味で目立たないが、医療の基礎である慢性期医療・コモンディジーズを軽視することって医療そのものを地盤沈下させる元となる。
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