2012年1月24日火曜日

禁煙指導時頸動脈動脈硬化評価しても禁煙率改善せず

ONLINE FIRST
Impact of Carotid Plaque Screening on Smoking Cessation and Other Cardiovascular Risk Factors
A Randomized Controlled Trial
Nicolas Rodondi, MD, MAS; Tinh-Hai Collet, MD; David Nanchen, MD; Isabella Locatelli, PhD; Michèle Depairon, MD; Drahomir Aujesky, MD, MSc; Pascal Bovet, MD, MPH; Jacques Cornuz, MD, MPH

Arch Intern Med. Published online January 23, 2012. doi:10.1001/archinternmed.2011.1326



末梢性動脈硬化評価スクリーニングが広がってるが、臨床的インパクトを検討するトライアルは少ない。頸動脈プラークスクリーニングが喫煙者に対し健康行動・心血管リスクを改善するか?

536名の40-70歳の喫煙者へ、頸動脈プラーク超音波スクリーニング施行群(US群)と、未施行群(対照群)
それに、個別カウンセリングとニコチン補充療法を全対象に行う。

少なくともプラークが1つみつかった喫煙者には、7分の構成化された説明がなされた。

アウトカムは、生化学的評価禁煙状況(12ヶ月後)をプライマリとし、他、心血管リスク要素レベル、Framinghamリスクスコアも評価。

ベースラインでは、平均年齢 51.1歳、 女性 45.0%、 32年の喫煙経験で 平均 20シガレット/日

US群は、頸動脈プラーク 57.9%

12ヶ月後、禁煙率は高いが、US群と対照群に差は認めない(24.9% vs 22.1%; P = .45)

US群では、禁煙率は、プラークの有無で、差認めず。


Figure 2


心血管リスク要素コントロール (ie, blood pressure and low-density lipoprotein cholesterol and hemoglobin A1c levels in diabetic patients)や Framingham risk score平均的絶対リスクは両群で差無し。

Framingham risk score 平均絶対リスク増加 US群  +0.6  vs  対照群 +0.3 (P = .56)



禁煙指導に頸動脈プラーク評価しても、禁煙成功率や動脈硬化リスク要素に影響を与えない。




動脈硬化スコアに関しては、評価期間が短すぎる気がする・・・

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