2012年3月23日金曜日

アスピリンと癌

Rothwellらが、連日アスピリン使用による癌予防・治療可能性に関するエビデンス・ベース増加にくわえた知見

1) 51のランダム化トライアルで、心臓発作などの血管イベント予防
Short-term effects of daily aspirin on cancer incidence, mortality, and non-vascular death: analysis of the time course of risks and benefits in 51 randomised controlled trials
The Lancet, Early Online Publication, 21 March 2012
長期がん死亡リスクへの役割は報告されていたが、3年程度の短期効果としてのがん発生・がん死亡率減少確認、長期使用で頭蓋外出血のリスク減少、死亡率減少、癌予防としての役割など
・ 約1/4ほどのがん発生減少、男性 23% 女性 25% 3年以上
・ アスピリン5年以上で、37%がんリスク減少
・ 副作用は長期使用で減少


2) 癌転移への効果
Effect of daily aspirin on risk of cancer metastasis: a study of incident cancers during randomised controlled trials
The Lancet, Early Online Publication, 21 March 2012
大規模トライアル(17285名登録)で、アスピリン使用は、対照に比較して、遠隔転移を予防し、がん早期死亡減少をもたらすことを見いだした。特定のがん治療(腺癌、特に診断時転移無し症例)に関して手助けになる。
・ 遠隔のがんリスク減少 36%
・ 大腸・肺がん・前立腺癌(いづれも腺癌)減少 46%
・ 膀胱・腎がん減少 18%
・ 腺癌死亡率 50%

3) Lancet Oncologyの転移への効果(システマティック・レビュー)
Effects of regular aspirin on long-term cancer incidence and metastasis: a systematic comparison of evidence from observational studies versus randomised trials
The Lancet Oncology, Early Online Publication, 21 March 2012
観察研究では、いくつかの癌の長期リスクと遠隔転移減少を示した。厳格な方法論的手法でもRCTから得られた所見と一致。しかし、感度は、アスピリン使用の詳細記録・分析により依存する部分があった。

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