特発性肺線維症において、どの程度のFVC減少に関して、その頻度、その後の障害や死亡率に関与するのか?
ベースラインからのFVC10%以上減少を2つの方法で計算
・ 相対的減少:relative decline of 10% (eg, from 60% predicted to 54% predicted)
・ 絶対的減少:absolute decline of 10% (eg, from 60% predicted to 50% predicted)
“FVC 10%以上の減少”は相対的変化を用いた方が大きい
FVC減少・両計算法とも、2年時点での無移植生存率に同様に正確性があり、ベースライン特性補正後も有意差あり。
絶対的方法は5%以上の減少でも予測性がある。
Interstitial lung disease
Original article
Relative versus absolute change in forced vital capacity in idiopathic pulmonary fibrosis
Thorax doi:10.1136/thoraxjnl-2011-201184
FVC相対的変化を利用することで、10%以上を同定することで、予後正確性を犠牲にすること無く、減少変化を最大に同定できる。FVC減少 5%以上の基準は恒常的事実ではない。
診療上も、臨床トライアル上も重要な所見
たとえば、・・・
Pirfenidone in idiopathic pulmonary fibrosisベースラインでVCが2400mlで、ΔVCはせいぜい80mlの改善程度
Eur Respir J 2010; 35: 821–829
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