日本の国民健康栄養調査に関する辛辣で適切な批判があった。
The value of the National Health and Nutrition Survey in Japan
The Lancet, Volume 378, Issue 9798, Pages 1205 - 1206, 1 October 2011
日本人の食事に世界が注目しているが、 日本の国民健康栄養調査( National Health and Nutrition Survey)が問題。
1950年代の塩摂取17gにもおよぶ地域があり、1972年までに 14.5gまで低下。
食事の西洋化が進み、1975年から2009年のデータでは、脂肪摂取平均は21%から26%へ増加するも、年齢補正死亡率は同時期減少。 飽和脂肪酸や他の脂肪酸摂取のデータ無く、死亡率の食事内容変化の影響を正確に説明するのは不可能。
1990年代後半から急激に糖尿病数増加した。その後2009年には2210kcalから1861kcalへ食事摂取量減少し、炭水化物摂取量も減少した。糖尿病増加の解釈はカロリー・炭水化物過剰の原因になるか不明。国民健康栄養調査からは、問題点を除外出来ない。
生データへのアクセスできるものがなく、計算結果のみの公表であるのも問題。
政府報告のため、調査方法記載がpoor、若干改善の傾向はあるものの、quality controlのステートメントがない。
この調査は歴史的に家庭での調査であり、食の多様性に対し対応できてない。
現行の方法で調査を続ける限り、価値あるリソースであり得ることはないだろう
対し、 反論。
Towards a better National Health and Nutrition Survey in Japan
The Lancet, Volume 379, Issue 9821, Page e44, 24 March 2012
・横断研究観察なのだから、自ずと限界がある
・回答率は60%でやや低いという指摘には、常に努力をしており、研究データの質・量とも改善傾向にあり努力をしている。
・政府統計に関し、二次データは研究者に公開している。 Survey primary dataは、研究者たちにフォーマルに、secureに遂行している。ラウンドテーブル討論の場を開いている。
ごちゃごちゃ言う前に、生データを公開しろ!・・・といいたいけどね。
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