2012年4月11日水曜日

“痛む脚動く足趾症候群” 症例のまとめ

むずむず脚症候群( restless legs syndrome、RLS)と似た名前だが、病態はかなり異なる。

日本語病名がスマートでない “痛む脚動く足趾症候群”



“Painful legs and moving toes (PLMT) is a rare syndrome which is characterised by involuntary movements of the toes and pain in the legs”

“つま先の不随運動と下肢疼痛”を特徴とする、“痛む脚動く足趾症候群”

1971年 Spillanceが最初記載で、突発性の下肢幻肢痛と伴う足趾の自発運動。

脊髄後根に関連する病態後とされたが、特発性の稀な疾患として記載され、睡眠障害も関連する。

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1027386/pdf/jnnpsyc00133-0027.pdf


76例の症例報告
Painful Legs and Moving Toes Syndrome
A 76-Patient Case Series
Arch Neurol. Published online April 9, 2012. doi:10.1001/archneurol.2012.161


50名(66%)が女性、発症年齢 平均 58歳(24-86歳)、神経学的評価されたのは63歳(26-88歳)

下肢のみの異常が多く、69名(91%)、両側性が44例(58%)

多くの診断原因としては、末梢性神経障害 21例[28%]、外傷既往 8例[11%]、 根性神経障害 7[9%]、 原因不明 32例[42%]

2-200Hz周期の運動

疼痛はほぼ全例に見られ、自発運動より疼痛に対しての訴えが多い。


疼痛も、自発運動も、治療困難。薬物や治療モダリティーの多くでベネフィット認めず。

多く(83%)が、4.6年フォローアップ平均期間でも持続し、自然消失も稀
部位的な異常が多く、脊髄・脳幹部レベルに関連する病態が考慮される。



関連:
「ビ・シフロール錠」のむずむず脚症候群の適応症追加  2010年 01月 22日

Restless abdomen: むずむず腹症候群 3例  2011年 09月 30日

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