2012年4月11日水曜日

高リスク対象:肺がん検診は、他がん検診に比べても低コスト

“肺癌検診は公衆衛生上は確立していない”、しかし、最近のランダム化対照トライアルでは、低放射線量CTによりがん死亡率低下報告がみられている。

実地モデルで、高リスク50-64歳米国民への年次検診のコストベネフィット検討
 
An Actuarial Analysis Shows That Offering Lung Cancer Screening As An Insurance Benefit Would Save Lives At Relatively Low Cost
Health Aff April 2012 vol. 31 no. 4 770-779 


現行の商用償還率を仮定し、2012年ドル価値で月あたり被保険者メンバーあたり1$で検診を考慮

“cost per life-year saved”は、1.9万ドル未満で、頚部癌・乳がん、直腸結腸がん検診と比べても良好

結果、商用保険者も、肺がん検診を、高リスクに限って行うことは、カバーとして高価値で、50歳以上・喫煙歴(30pack-year以上)でベネフィットあり

支払者・患者は、高品質、低コストの検診を要求しても良い。


上記の報告は、限定した議論バーデンでの検討である。

“National Lung Screening Trial (NLST) では、25%が検診異常としてひっかかり、偽陽性95%にもなる” ・・・この事実を無視した報告。
スコットランドの肺がん検診プログラム 2012年3月24日土曜日

低用量放射線CT肺がん検診:stage shift認めず、死亡率減少も認めない 2012年3月21日水曜日

エビデンス無き肺がん検診:3分の2のプライマリケア医はガイドラインに反し推奨してしまっている 2010年 11月 08日

肺がん検診:PLCOトライアル 年次胸部レントゲン検診では肺がん死亡率減少させず 2011年 10月 28日

スパイラルCT肺がん検診NEJM論文批判論文 2007年 11月 28日

他、隔年と年次と同等という報告も
Annual or biennial CT screening versus observation in heavy smokers: 5-year results of the MILD trial
European Journal of Cancer Prevention:May 2012 - Volume 21 - Issue 3 - p 308–315 doi: 10.1097/CEJ.0b013e328351e1b6



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