2012年4月5日木曜日

OTC風邪薬長期使用 → 腎結石・尿細管アシドーシス

Society of Hospital Medicine 年次集会
Shah N, et al "Not Quite the Rolling Stones" SHM 2012; Abstract 380.


尿中アニオン・ギャップを伴う非アニオン・ギャップ性代謝性アシドーシス 42才女性
1年間左大腿部痛を訴え、3日前から悪化

type 1 RTA:腎潅流障害、高カルシウム血症、水腎症、自己免疫性疾患、中毒性が原因
CTにて両側多発性石灰化、水腎症と左の近位尿管拡大

シュウ酸カルシウムなどではなく、特定の物質では非定型的結石を生じる。


guaifenesin-pseudoephedrine (Mucinex D)を3-4g2年間服用していた。この代謝産物である、ヒドロキシ酪酸による結石はCTでのみ検出可能。カルシウムを含む結石とは異なり、レントゲン単純写真透過性である。


Abuse of OTC Drug Mimics Kidney Stones By Nancy Walsh, Staff Writer, MedPage Today
Published: April 04, 2012
http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/SHM/32026



OTC配合に用いられる成分が問題のようだ。

・グアイフェネシン配合は多い。グアイフェネシン(グアヤコールグリセリンエーテル)、グアヤコールスルフォン酸カリウムとしてOTCに、“気道分泌促進・鎮咳剤・去痰作用”薬剤として用いられているだけでなく、医家要としても、フストジル注射などは未だに現存する注射剤である。
e.g.) エスエスブロン液L、新ブロン液エース、パブロンゴールA錠、新コルゲンコーワ咳止め、トニン咳止め錠など咳止めと名乗るOTC製剤で含まないものはすくない。


・プソイドエピネフリンよりプソイドエフェドリンが日本では多い。 近年有害性懸念から市場から去ったフェニルプロパノールアミンの代替剤として用いられている。覚醒剤材料となりやすいことや、それ自身の毒性懸念のため、米国の方が日本より規制が厳しい。
麻黄を含む漢方を過剰擁護する日本では国民の健康より特定業者利益温存の政治的配慮が働いている。




OTC風邪薬には、心理的依存だけでなく、麻薬系・覚醒剤系依存を来す素地がある。スーパーや薬剤小売団体の代表とおぼしき連中が多い現政権に対策を御願いするのは無駄なことなのかもしれない。彼らは消費者のことを考えてないのだから・・・(民主=“くすり小売ファッショ”という側面がある)

0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note