2013年3月12日火曜日

内視鏡麻酔:合併症そのものは少ないが、誤嚥性肺炎との関連性は存在

被験者としては、内視鏡時麻酔はありがたいもので、その利用希望も増えているが、副事象イベント尤度に関してその頻度に関して住民レベルでは調査されてないとのこと。



合併症率そのものはかなり少ないが、やはり頻度に関しては多くなっており、特に、誤嚥性肺炎に関してその頻度が多い。この部分は対処しようがない部分のようである。だが、70歳を超える場合、合併症のある場合には注意が必要だろう。

Complications Following Colonoscopy With Anesthesia AssistanceA Population-Based Analysisa
Gregory S. Cooper, et. al.
JAMA Intern Med. 2013;():1-6. doi:10.1001/jamainternmed.2013.2908.


住民ベース研究で、ポリープ切除を伴わないコロノスコピーで、deep sedationを用いた場合と、用いない場合の比較

主要アウトカム測定は、30日内、脾臓破裂・外傷、腸穿孔、誤嚥性肺炎

患者数100,369名、総数 165,527検査
麻酔21.2%で35,128検査

検査後合併症は、284検査後(0.17%)、誤嚥(n=173)、穿孔(n=101)、脾外傷(n=12)(複数を含む)

包括的合併症は麻酔事例で多い( 0.22% ([95% CI, 0.18%-0.27%])  vs 0.16% ([0.14%-0.18%]) p < 0.001)
誤嚥 (0.14% [0.11%-0.18%] vs 0.10% [0.08%-0.12%]; P = .02) 

腸管穿孔・脾破裂は同等。

合併症予測因子としては、70歳超、多くの合併症、病院での施行など

多変量解析にて、麻酔使用は合併症増加リスクと相関(オッズ比 1.46[95% CI, 1.09-1.94)


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