通院困難となる神経疾患
遠隔医療を通して特異的ケアを提供することにより、この問題を解決できないかというお話
Randomized Controlled Clinical Trial of “Virtual House Calls” for Parkinson Disease
E. Ray Dorsey, et. al.
JAMA Neurol. 2013;():1-6. doi:10.1001/jamaneurol.2013.123.
7ヶ月2施設ランダム化対照化トライアル
プライマリアウトカム変数は、feasibility(遠隔医療受診比率 vs 計画受診)
セカンダリアウトカム変数は、臨床的ベネフィット( 39-item Parkinson Disease Questionnaire)・経済学的価値(時間と旅行)
20名のパーキンソン病患者対象
20名を遠隔医療(n=9)、個別ケア(n=11)に割り付け
予定遠隔医療受診27のうち、25(93%)完遂
計画受診33のうち、30(91%)完遂
小規模研究では、質の改善は差認めず(4.0 vs 6.4 p= .61)
計画受診と比べ、遠隔受診は過被験者の受診、平均的に100マイル旅行と3時間を節約できた。
遠隔医療を用いた在宅医療の話だが、あまりに数が少なく、受診時間節約という当たり前の結論しか引き出せてない。
話は変わるが、在宅医療ってのは、環境が恵まれた地域の限定的な話なのを、厚労省もマスコミも、都市部医療関係者も気づいていない。この特殊形態を強引に日本全国適応することで様々な齟齬を生じている。僻地・高齢化地域では若者が極端に少なく、「独居」・「老々介護」家庭だらけである。それを在宅医療だけで片付けるっては暴論以外何物でも無い。 では、かわりにICTってなると、さらに、話はインチキくさくなる。
効率を求めるなら、共同住居施設や地域集団的ケアなどを勧める必要があるはずだが、国はそれを妨害しているように思える・・・地方の現状。声のでかい関係者や北欧理想主義のあたまのおかしい人たちの意見しか聞いてない厚労省役人や政治家に、その意味がわかるのは数年後だろう。
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