2013年3月15日金曜日

ジゴキシン復権?:高齢者駆出率低下型心不全:死亡率減少せず、入院率減少

Ahmed A, et al "Digoxin reduces 30-day all-cause hospital admission in ambulatory older patients with chronic heart failure and reduced ejection fraction" ACC 2013.

http://www.cardiosource.org/News-Media/Media-Center/News-Releases/2013/03/DIG.aspx

 ジゴキシンという薬は、評価の忙しい薬で、inotropic actionあると言われたり、無いと言われてあり、死亡率増やすだの、減らすだの・・・(http://www.aafp.org/afp/2006/0815/p613.html)。DIG研究からは、軽症・中等症のみ限定とさえ言われ・・・


今は、慢性心不全・低駆出率(HFrEF)高齢者の全原因入院尤度低下させるというのが評価らしい ACCでの報告。

HFrEF 6800名のDIG(Digitalis Investigation Group )で、ポンプ不全で息切れ・疲労感ある症例で、入院・再入院リスク状態の患者で、ジゴキシンの30日全原因入院率を21−95歳で、比較。結果、65歳以上で、入院半減したという報告。

ジゴキシンは、30日間入院率を34%減少。心筋収縮力を高める正のinotrope作用あり、ポンプ機能改善させた。他のinotropic薬剤と違い、死亡率増加背せず、低用量で、ニューロホルモンブロック効果が示された。全原因死亡率増加を示さなかったことも追記。

NYHA III-IVのような高リスクグループでの効果であり、ポンプ機能不全・血流へのジゴキシンの作用が良かったのだろうと解説。


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