2013年3月1日金曜日

抗コリン作用薬剤(DAP)は高齢者の言語流暢性、ネーミング能力低下:実践能力・意味抽象能力低下をもたらす


制吐剤・鎮痙剤・抗不整脈・抗ヒスタミン・鎮痛剤・降圧剤、パーキンソン治療薬・ステロイド剤・骨格筋弛緩薬・潰瘍治療薬・向精神薬・呼吸器系薬剤・頻尿薬剤など抗コリン作用を有する薬剤は多種多様。 複合的・重層的な処方されている可能性も有り、実態は実は不明の状況。

以前の報告・・・
抗コリン作用薬は認知機能を低下し、寿命を短縮する 2011年 07月 04日




抗コリン作用性薬剤(DAP: Drugs with anticholinergic properties)使用者は、非使用者に比べ、言語流暢性、ネーミングパフォーマンス悪化し、実践機能、意味抽象能力に障害を与えている可能性


Detailed Cognitive Function and Use of Drugs with Anticholinergic Properties in Older People
Juho Uusvaara, et. al.
Drugs & Aging March 2013, Volume 30, Issue 3, pp 177-182


フィンランド、ヘルシンキの横断研究;重大な臨床的認知症無く、安定した動脈硬化性疾患を有する、75-90歳の居宅老人400名(75-90歳);DEBATE (Drugs and Evidence-Based Medicine in the Elderly) study

DAP(抗コリン特性を有する薬剤: Drugs with anticholinergic properties)使用者295名と非使用者105名の比較

DAPs使用は、MMSE、ネーミング、言語流暢性の低スコアと統計学的に有意な関連。
ロジスティック回帰解析において、年齢・性別・教育補正後、 言語流暢性(オッズ比[OR] 1.84, 95 % CI 1.02–3.32; p = 0.044) とネーミング(OR 1.81, 95 % CI 1.09–3.00; p = 0.021の低スコアはやはり維持するも、MMSEスコアでは有意差維持せず




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