結論から言えば、ウォーキング程度の中等度運動と、ランニングなどの高強度運動では、エネルギー等量あたり、高血圧、高コレステロール血症、糖尿病予防効果、虚血性心疾患予防効果は同程度とのこと。
筆者等によれば、走っても、歩いても、消費カロリー次第ということらしい
Atherosclerosis/Lipoproteins
Walking Versus Running for Hypertension, Cholesterol, and Diabetes Mellitus Risk Reduction
Paul T. Williams, Paul D. Thompson
ATVBAHA.112.300878 Published online before print April 4, 2013,
doi: 10.1161/ATVBAHA.112.300878
目的—中強度のエネルギー消費(e.g. ウォーキング)と高強度の運動(e.g. ランニング)が同等の健康ベネフィットをもたらすかの検討
アプローチと結果—National Runners’ (n=33 060) and Walkers’ (n=15 945) Health Studyコホート、運動モード、冠動脈性心疾患(CHD)リスク要素に基づく運動強度による影響の差の検討ベースラインエネルギー消費量(METSh/d)を、6.2年間フォローアップ自己報告、医師診断高血圧・高コレステロール血症・糖尿病・CHD発症でくらべる。ランニングは、METh/1日、以下のごとく、発症リスク減少高血圧 4.2%減少 ( p < 10 -7)高コレステロール 4.3%減少 ( p < 10 -14)糖尿病 12.1%減少 ( p < 10 -5)CHD 4.5%減少 (p = 0.05)ウォーキングは高血圧 7.2% ( p < 10 -7)高コレステロール血症 7.0% ( p < 10 -8)糖尿病 12.3% ( p < 10 -4)CHD 9.3% ( p = 0.01)
・高コレステロール血症ランニング 10.0%、17.7%、25.1%、 34.9%ウォーキング 14.0%、23.8%、21.8%、 38.3%・高血圧ランニング 19.7%、19.4%、26.8%、39.8%ウォーキング 14.7%、19.1%、23.6%、13.3%・ 糖尿病ランニング 43.5%、44.1%、47.7%、68.2%ウォーキング 34.1%、44.2%、 23.6% ( < 5.4 METh/dは症例数少ないため除外)糖尿病に関しては、ウォーキングとランニングに、有意差を認めず (p = 0.94)、高コレステロール血症 (p = 0.06)、 CHD ( p = 0.26)。高コレステロール血症のみがランニングよりウォーキングの方が効果有りの境界的有意差を示した( P = 0.04)
結論—中等度強度エネルギー(ウォーキング)と、高強度エネルギー(ランニング)運動のエネルギー消費等量では、高血圧、高コレステロール血症、糖尿病では、そして、虚血性心疾患関しても同様のリスク減少。
ランニングでは10〜15METs、ウォーキングはやや速歩で 3.8METs、速歩で4.0METs
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/11/s1109-5g.html
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