2013年4月5日金曜日

非営利RAND研究:米国1年間の認知症マネタリーコスト15−20兆円

しかも、2040年には、そのコストが倍に・・・

nonprofit RAND Corp.’s study の最も信頼性のあるという触れ込みの推定で
認知症は約410万名罹患と推定、これは520万名というアルツハイマー協会の推定より少ないが、これにはより重症でない障害を含むためと考えられた。

2010年の直接費用: 医薬品からナーシングホームなどの直接費用
認知症: 年間 1090億米ドル
心臓疾患: 年間 1020億米ドル
がん: 年間 770億米ドル

家族負担などのインフォーマルケアコストを考えると、認知症ではかなりのコスト増大

インフォーマルケアコストは認知症が非常に高い


Monetary Costs of Dementia in the United States
Michael D. Hurd, et. al.
N Engl J Med 2013; 368:1326-1334 April 4

2010年USでの70歳超における認知症推定有病率 14.7%
一人あたりの年間マネタリーコストは、認知症で推定 $56,290 (95% 信頼区間 [CI], $42,746 - $ 69,834) もしくは $41,689 (95% CI, $31,017 - $52,362)で、有意なインフォーマルケア手段に依存する

個別コストから、2010年の認知症総マネタリーコストは、1570億米ドルから2150億米ドルと示唆。メディケア支出に限れば、このコストは110億米ドル


高齢化がさほど出ない米国でも、年間15兆円から20兆円のマネタリーコストを生じる疾患ということで、以下の国家プロジェクトも正当化・・・

ヒト脳のマッピング :"BRAIN Initiative

日本の場合の認知症のフォーマルコストは、医療保険と介護保険、さらに、行政扶助などがあり、算出困難なのかもしれないが、真のコスト推定がほしい。国家予算からの認知症マネタリーコストと、その対策などの視線がほしい。診療外コストがかさばる特有の疾患。その割には、日本の認知症研究しょぼいなぁ

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