2013年5月20日月曜日
正常認知機能:SDBは認知症早期兆候?
中年成人SDB(睡眠呼吸障害)頻度は10−20%、65歳超過すると60%に及ぶ。加齢関連増加の説明要素は不明だが、アルツハイマー病マーカーのマーカー、早期症状である可能性がある。筆者らは、SDBをアルツハイマー病の寄与要素として考えてるのではなく、むしろ、反対で、高齢者のSDB増加の原因としての、脳機能の低下としてのSDB症状出現と考えているとのことだが、CPAP治療でアルツハイマー病バイオマーカーが変化するかがこの『どちらが卵で、鶏』問題解決のヒントになるのかもしれないとのこと。
64−87歳、58名の前向き臨床研究
包括的臨床検査、神経心理試験、SDB2夜検査、アルツハイマー病診断検査施行
脳脊髄液中 P-Tau、T-tau、A-β42
PET、あるいはMRI検査
睡眠中正常呼吸を、無呼吸低呼吸指数 < 5と定義、軽症を 5-15、中等・重症 15超と定義
軽症 SDB 37 、中等・重症SDB 17名、SDB頻度はBMI増加毎増加するが、肥満群(BMI > 30)はいない。平均 BMI 23.8と非肥満対象、 正常睡眠呼吸状態 18名(平均AHI 2.6)、軽症 33(平均AHI 8.3)、中等・重症 17名(平均AHI 36.9)
3グループ横断的検討として、やせ(BMI <25 area="" au="" brain="" p="" vulnerable="">SDBやせ患者は、脳脊髄液中A-β-42減少を示さず、PET画像上"binding of Pittsburgh compound B"の増加認めず。
アルツハイマー病に関連するバイオマーカー 脳脊髄液中P-tau値は、睡眠呼吸障害(SDB)の重症度と線形に相関する (p < 0.05) 。
SDB患者脳画像所見は脳内の代謝活性減少を示す。そして、SDBやせ患者の海馬体積減少が示されている。
25>
Osorio, RS, et al "Sleep-disordered breathing, aging and risk for Alzheimer's disease in cognitively normal subjects" ATS 2013; Abstract 38456.
二次資料:http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/ATS/39251
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