アジア人種では、ヨーロッパ人種より、BMIあたりの総・腹部脂肪比率量が多くなることがエビデンスとして存在し、BMIと死亡率リスクの相関がより強く表れることが想定された上での報告。
Association between body mass index and cardiovascular disease mortality in east Asians and south Asians: pooled analysis of prospective data from the Asia Cohort Consortium
BMJ 2013; 347 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.f5446 (Published 1 October 2013)
Cite this as: BMJ 2013;347:f5446
【目的】 東・南アジアでの、BMIと総心血管疾患・特異的心血管疾患サブタイプの死亡率との相関性評価
【デザイン】アジアにおける20前向きコホートのプール化解析、東アジア 835,082、南アジア 289,815名。文献を2008年システミック研究同定、データ利用可能性評価した調査を続けた
【セッティング】東アジア(中国、台湾、シンガポール、日本、韓国)、南アジア(インド、バングラデシュ)
【被験者】 男女 1 124 897 (ベースライン平均 53.4 歳)
【主要アウトカム測定】 包括的心血管疾患、冠動脈性心疾患、卒中、(東アジアのみ卒中サブタイプ)の死亡リスク
【結果】心血管死亡 49 184 (東アジア 40 791、 南アジア 8393 )、フォローアップ平均 9.7年間
東アジアのBMI 25以上では、対照BMI群にくらべ、包括的心血管疾患死亡リスク増加
BMI 22.5-24.9との比較ハザード比
27.5-29.9:1.27 (1.20 to 1.35)
30.0-32.4:1.59 (1.43 to 1.76)
32.5-34.9:1.74 (1.47 to 2.06)
35.0-50.0:1.97 (1.44 to 2.71)
この相関性は、冠動脈性心疾患、虚血性心疾患、出血性卒中リスクでも同様
死亡リスクは、27.5以上で高くなる。
心血管疾患死亡リスク増加はまた、BMI低値群でも観察される
ハザード比は BMI対照群に比較して、BMI 15.0-17.4群 ハザード比 1.19(95%信頼区間, 1.02 - 1.39)、 15.0未満群では 2.16 (1.37 - 3.40)
南アジアでは、BMIと死亡率は東アジアほどその関連性強くない
南アジアは、BMI 35超える場合だけ冠動脈性心疾患死亡リスク増加する (ハザード比 1.90, 95% 信頼区間 1.15 to 3.12)
【結論】 東アジアでは、Body mass index は全身血管死との関連性につき、「U字型」を示す。BMI低値・高値 で心血管疾患死リスク増加する。
東アジアでは、BMI高値 は、冠動脈性心疾患・虚血性卒中・出血性卒中など疾患特異的にも、心血管疾患全てでも、死亡リスクである。
南アジアでは、BMI高値 のみが心血管死亡リスクに関して弱い相関。
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