2013年12月4日水曜日

医学生:学習態度と成績全般の相関性 産婦人科ローテーション学生を対象に・・・

 出席率が90%到達してないって、どんなにアメリカの医学生は怠けてんだ


 出席しないようなのは、元々、試験成績悪く、不合格オッズ比が高い・・・その時点で落第させてもかまわないのでは・・・

 テレビなどで講義にでてないことを自慢する馬鹿どもをよく見かけるが・・・ごく一部の天才をのぞけば無駄な自慢。医学部という所はさほどの天才を必要としない。まじめな学習態度が一番だと思う。



メディカルスクール4年生での8週間婦人科・産科した場合、臨床訓練出席・チュートリアルベース学習出席という学生の姿勢は、試験成績と、全体的に、相関する。


教育者側の規則、方針、経済的問題もあろうが、医学生の態度が、医学生のアカデミックパフォーマンスにとって重要な要素である。しかし、臨床学習環境内でその評価がなされてない現状がある。

ペーパーベースで学生側の態度をログ記録し、試験成績と比較する


Student Attendance and Academic Performance in Undergraduate Obstetrics/Gynecology Clinical Rotations
Richard P. Deane, M,  et. al.
JAMA. 2013;310(21):2282-2288. doi:10.1001/jama.2013.282228.


平均出席率89%(range, 39%-100% [SD, 11%], activity n=57/64)
男子学生(出席率 84%)、最終学年試験不合格(出席率 84%)者では、成績が悪い。

出席率と全体成績は正相関 (r = 0.59 [95% CI, 0.44-0.70]; P < .001)

臨床ベースの出席、チュートリアル・ベース出席とも、成績全体と相関する( r = 0.50 [95% CI, 0.32-0.64]; P < .001、r = 0.57 [95% CI, 0.40-0.70]; P < .001)

この関連性は、学生の性別、年齢、出身、最終学年試験不合格歴・ローテーションタイミング補正後も持続

出席率80%以上の学生のみ、全体成績60%以上の判別グレードが見られる。

判別グレードオッズは、出席率10%増加毎増加 (adjusted odds ratio, 5.52; 95% CI, 2.17-14.00)

試験失敗の多くは、出席率80%未満が多い (6/10 students; 60%)

出席率80%以上での試験不合格補正オッズ比は0.11  (95% CI, 0.02-0.72)


私事だが、ポリクリの初っぱなが産婦人科だった。ポリクリ最終試験というのがあり、国家試験以上に難しいと先輩たちから伝えられ、必死に勉強した思いである。学年最初の合格者は私1人であった(えへん!)。だが、その教授がその年の3月に定年退官となり、その試験がなくなってしまったいう・・・オチがついた。

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