prehypertension:正常高値血圧で、表題のごときメタアナリシスが新たに報告された。
しかし、注意すべきは、正常高値血圧という状況が卒中リスク増加と関連する現象であって、正常高値血圧への積極薬物治療が卒中治療を減少させるということを示しているのではないということ!
例えば、内臓肥満などのメタボリックな要素が寄与要素として補正されていたのだろうかという疑念はこれでは払拭できない。
さらに、介入報告プール解析としては
故に、これはさほどの意義をもたない報告なのかもしれない。
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Prehypertension and the risk of stroke: A meta-analysis
Yuli Huang,et.al.Neurology 10.1212/WNL.0000000000000268; published ahead of print March 12, 2014
目的: メタアナリシスによる、正常高値血圧と卒中リスクの相関関係評価を試みる。
方法: 正常高値血圧と卒中に関するデータを有する研究のPubMed、EMBASEデータベースを検索。2名の独立したレビューアがレポートと抽出データを評価。前向き研究は、卒中と正常高値血圧あるいは2つのサブレンジ(比較的低レンジ正常高値血圧:120-129/80-84 mm Hg; 高レンジ正常高値血圧 130-139/85-89 mmHg)と、卒中の関連性多変量補正相対リスク(RRs)と95%信頼区間(CIs)が報告された場合検討として含む。
血圧レンジ、卒中病型、エンドポイント、年齢、性、民族、研究特性に基づくサブグループ解析
結果: プール化データには、19の前向きコホート研究、762,393被験者を含む。正常高値血圧は、至適血圧(<120/80 mm Hg)に比べ、卒中リスク増加を示す (RR 1.66; 95% CI 1.51–1.81)
セカンダリアウトカム解析にて、低レンジ正常高値血圧(120-129/80-84)でさえ卒中リスク増加と関連 (RR 1.44; 95% CI 1.27–1.63)し、正常高値血圧(130-139/85-89 )はさらにリスク増加 (RR 1.95; 95% CI 1.73–2.21)
相対リスク(RR)は低レンジ正常高値血圧より高レンジ正常高値血圧で高い (p < 0.001)どのサブグループ解析でも、有意な差を認めず (all p > 0.05)
結論: 多心血管リスク要素補正後、正常高値血圧は、卒中合併症と相関。高レンジ正常高値血圧の部分が大いに卒中リスク増加をもたらすが、低レンジ正常高値血圧もリスク増加をもたらす。
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