2014年3月3日月曜日

COPD : FEV1、BODE個人内変動と臨床的アウトカム

COPDってのは、1秒量の変化だけで予後推定できるのだろうか?

よく見受けるこの図はほんとに科学的根拠があるのだろうか?

 (Fletcher C, et al.: Br Med J 1: 1645, 1977).

 COPDの指標である、BODE指数変動が少なく安定な場合アウトカムと関連し、FEV1を用いたアウトカム予測は一致せず関連性は少ない。



Longitudinal assessment in COPD patients: multidimensional variability and outcomes
Ciro Casanova,et. al.
ERJ March 1, 2014 vol. 43 no. 3 745-753
アウトカムへの変動性や相関についての情報が少ないため、COPD多次元評価の値・タイミングは不明。この研究目的は、アウトカムとしてCOPD進行具合を臨床的・スパイロメトリー変数を用い、死亡率の経時変化上への影響を決定する目的。


FEV1とBODE指数の年次個体内変動を5つの測定最低限行った403名。
観察中66%以上の一致性残存の「安定」、閾値まで合致しない「不安定」
704名の死亡率関連する年次観察最小数報告


FEV1「不安定」パターンは、年次40mL、100mLを閾値として、53%、40%に見られる。


BODE指数における「安定」パターンは、1ポイント62%とすこしだけ多い。


死亡率関連特性は、BODE指数2年間年次連続測定ベースラインによるが、個別因子、FEV1などでは明確でない  (p < 0.001)
FEV1を用いたCOPD進行ではアウトカムに一致せず、関連性乏しい。BODE指数安定というモニタリング疾患発症上評価として優れている。

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