2014年3月3日月曜日

【ワクチン行政の愚】肺炎球菌ワクチン(PPV23)肺炎入院・肺炎発症予防効果ベネフィットわずか 有意性認めず

Hibワクチンじゃ無くて、欠陥ワクチンPPV23、すなわち、西田敏行が変な宣伝している・・・アレ! このワクチンに関して、呼吸器学会が変だからどうしようも無いのかもしれないけど・・・



政府・行政というところは、「医療の効率化」とすぐ言うくせにその解決法の例と言えばすぐ、ワンパターンで、「ジェネリック導入」がなどと、脊髄反射発言を繰り返す。経済界もそうだが、直感的にしかものを考えられないのだろう。行政にも司法判断にも科学性を求めるべきだ。実際、その方法論は完全とは言いがたいが少なくとも導入している国も存在するわけだし・・・。官僚の直感、経済界の利益性だけで国が動き、お涙ちょうだい国会議員が国策を混乱させる。ワクチン行政が代表的。



真の効率化は、コストにかかる効率・効果・有効性解析からしか生まれない。


果たして、一般高齢者への肺炎球菌ワクチンのその効果・効率・有効性は、コストに見合うのだろうか?


3万名弱の60歳以上のスペインの前向き住民コホート(7万6千33人年)研究。

細菌性肺炎発症は、ワクチン群 0.14 vs 非ワクチン群 0.26
非細菌性肺炎発症は、ワクチン群 1.46 vs 非ワクチン群 1.44
全原因市中肺炎は、ワクチン群 7.19 vs 非ワクチン群 7.71
PPV23は、プライマリアウトカム設定(市中肺炎入院・全原因肺炎)に対し、ベネフィット有益性を認めなかった

Effectiveness of the 23-Valent Pneumococcal Polysaccharide Vaccine Against Community-Acquired Pneumonia in the General Population Aged ≥60 Years: 3 Years of Follow-up in the CAPAMIS Study
Olga Ochoa-Gondar1, et. al.
Clin Infect Dis. (2014)  doi: 10.1093/cid/ciu002 First published online: February 13, 2014

あと、二次解析で、感度分析・層別分析して、有効性の言い訳がなされている。

接種後5年未満では、細菌性市中肺炎、非細菌性肺炎、全ての肺炎、全原因市中肺炎で、リスク減少が示されたと・・・


PPV23は、反復投与で、効果減少の可能性があり、接種タイミングや回数に関して、充分なエビデンスも存在しない。・・・そんなのに、国税を使う愚!!!


・ 本邦老人施設:肺炎球菌ワクチンは肺炎球菌のワクチンであり、肺炎ワクチンではない!2010年 03月 12日
・ 肺炎球菌性肺炎予防のエビデンス無き肺炎球菌ワクチン:PCV7の方がより免疫反応が優秀 2009年 09月 09日

0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note