Leeらが、ILDとCOVID-19の関係を調査。彼らは、COVID-19患者8070人の韓国全国コホートと、1210人の被験者から得られた年齢、性別、地域をマッチさせたコホート報告。
8070人のCOVID-19患者のうち、67人(0.8%)がILDを有していた。この結果から、ILD患者はCOVID-19に罹患するリスクと転帰が悪くなるリスクの両方が高いことが示唆された。
ILD患者が明らかに感受性を高めている理由は不明である。しかし、COVID-19のコホートには、ILD患者が多く含まれており(0.8%対0.4%)、調整オッズ比は2.02(95%CI 1.54-2.61)だった。
ILDの既往症がある患者がSARS-CoV-2に感染する頻度が高いという理論的な理由はないため、この観察結果は、ILDがより症状のある疾患を発症しやすいことを示唆している。
Interstitial lung disease increases susceptibility to and severity of COVID-19
Hyun Lee, et al.
European Respiratory Journal 2021 58: 2004125;
DOI: 10.1183/13993003.04125-2020
https://erj.ersjournals.com/content/58/6/2004125
【背景】 間質性肺疾患(ILD)とCOVID-19の自然経過との関係についてのデータは限られています。本研究では、ILDを有する患者がILDを有さない患者に比べてCOVID-19に罹患しやすいかどうかを調査し、COVID-19患者の疾患重症度に対するILDの影響を評価した。
【方法】 韓国で2020年1月1日から2020年5月30日の間に、COVID-19患者の全国コホート(n=8070)と、年齢・性別・居住地域を1対15でマッチさせたコホート(n=121 050)を構築した。COVID-19コホートとマッチドコホートの間で、ILD患者の割合を比較するために、ネステッドケースコントロール研究を行った。また,COVID-19コホートを用いて,ILD患者とILDを持たない患者の重症COVID-19のリスクを評価した。
【結果】 COVID-19コホートでは、マッチドコホートに比べて、ILDを有する患者の割合が有意に高かった(0.8%対0.4%、p<0.001)。
COVID-19コホートでは、マッチドコホートに比べて、ILDを有するオッズが有意に高かった(調整OR 2.02、95%CI 1.54-2.61)。
COVID-19コホートの患者では、死亡率(13.4%対2.8%)を含む重度のCOVID-19を発症する可能性が、ILDを有する患者はそうでない患者よりも高かった(いずれもp<0.001)。
重度のCOVID-19のリスクは、ILD患者の方がILDでない患者よりも有意に高かった(調整OR 2.23、95%CI 1.24-4.01)。
【結論】 COVID-19および重度提示のリスクは,ILD患者ではILDでない患者に比べて有意に高かった。
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