外科医はストレスフルな仕事で、ストレス対処のためアルコールに走る。医師パフォーマンスとの関連に関心が向けられるが、この報告では調査されてない。直近の医療過誤の多い医師ではアルコール依存・乱用が多いが原因結果関係は分からない。性別、家庭内状況、職場の状況によりアルコール依存比率が異なる。これがなんらかの対処法のヒントになるかもしれない。
女性に多いのはちょっと意外。
Prevalence of Alcohol Use Disorders Among American Surgeons
Michael R. Oreskovich et.al.
Arch Surg. 2012;147(2):168-174. doi:10.1001/archsurg.2011.1481
米国内のアメリカの外科医団体の2010年横断研究
25073名の医師のうち、7197(28.7%)調査。
1112(15.4%)が、 Alcohol Use Disorders Identification Test, version C で、アルコール乱用・依存
アルコール乱用・依存は男性医師で13.9%、女性で 25.6%
3ヶ月に大きな医療過誤報告の医師ほどアルコール乱用・依存が多い (odds ratio, 1.45; P < .001)
バーンアウト(燃え尽き)外科医 (odds ratio, 1.25; P = .01) 、うつ外科医 (odds ratio, 1.48; P < .001)ほどアルコール乱用・依存
燃え尽きのうち、情緒的疲労感(emotional exhaustion)ドメインと、個性喪失ドメインがアルコール乱用・依存と関連。
男性、子供がいること、 退役軍人管理局での仕事などは、アルコール乱用・依存尤度減少と関連。
関連:
・ 医師のバーン・アウトへのカウンセリング介入 2008年 11月 14日
医師全体にも多いという報告がある
みなさんも、スコア化してみてはいかが・・・
・ Alcohol Use Disorders Identification Test, version Cちなみに、私は、「危険な飲酒」群
(whqlibdoc.who.int/hq/2001/who_msd_msb_01.6a.pdf)
・ 日本語訳 : http://www8.cao.go.jp/koutu/chou-ken/h21/pdf/ref/383.pdf
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