2012年3月15日木曜日

ヘリコバクターピロリ感染は糖化ヘモグロビンA1cと関連

Association Between Gastric Helicobacter pylori Colonization and Glycated Hemoglobin Levels
J Infect Dis. (2012) doi: 10.1093/infdis/jis106 First published online: March 13, 2012



NHANES III 7417名、 NHANES 1999-2000 6072名のデータ

H.pyloriと、糖尿病歴自己報告と相関なし

H.pylori血清陽性、特に、H.pylori cagA陽性は、糖尿病病歴者除外、紀陽要素補正後、HbA1c値と正相関(P< 0.01, NHANESS III ; P=0.02NHANESS 1999-2000)

H.pyloriとBMIのsynergic interactionも認められ、H.pylori陽性かつBMI高値例での、HbA1c濃度増加
は個別影響より大きい(P for interaction < .01)

この相互関連は、NHANES IIIとNHANES 1999-2000ともに見られ、NHANES IIIのH.pylori cagA陽性でも相関がみられる。



H.pyloriが糖尿病に関しどのような意義を持つか?、
H.pylori感染減少しているこの時代、H.pyloriが寄与する糖尿病比率は減少する。しかし、高齢者、特に、高BMIの場合、耐糖能とH.pyloriの関連の有意差残存。
高BMIの場合、H.pylori陽性なら、無症状でも、除菌すべきかという意見もあるようだが、果たして?

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