ヨーロッパの前立腺がん研究、表面的字面だけ見ると、検診を肯定的に評価しそうになるが・・・
11年フォローアップ後、検診群では21%のがん関連死亡率減少
前立腺がん死亡1例を予防するために同定する必要な前立腺癌の症例数は、37
検診は全原因死亡率に影響を与えず
Prostate-Cancer Mortality at 11 Years of Follow-up
Fritz H. Schröder, et. al.
for the ERSPC Investigators
N Engl J Med 2012; 366:981-990 March 15, 2012
登録時50-74歳の182160名の男性と、事前設定コア年齢群 55-69歳 152388名の男性
11年フォローアップ中央値、コア年齢群では、検診による死亡率の相対的減少 21%(rate ratio 0.79; 95% CI, 0.68-0.91; P=0.001)、非コンプライアンス群補正では 29%。
検診群での死亡絶対的減少率は 1000人年あたり0.10、randomization男性では100名男性あたり1.07
フォローアップ10-11年間中、前立腺癌死亡rate ratioは、0.62 (95% CI, 0.45 to 0.85; P=0.003).
11年時点での前立腺癌1人予防するためには、1055名の検診酸化が必要で、37名のがんを検知する必要がある。
全原因死亡率に関して群間差認めない
上記結論を字面だけながめると、前立腺癌検診に対し肯定的な報告のようにみえるが、
前立腺癌の検診で、前立腺癌そのものによる死亡者は減少させたが、ネットでの死亡率には影響与えなかった。
1人の前立腺癌死亡を予防するため、1055名の検診とが必要で、治療すべきかどうかの決断にまよう症例である37名の前立腺癌を見いだす必要がある。
あんぽんたん政治家は“**がん死亡ゼロ”と安直なことを口にするけど・・・
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