妊娠中抗うつ薬使用の便フィットとリスクに関して論じた報告。
無治療、うつ女性の子供は子供の成長抑制を示し、頭囲減少を示す。
一方、SSRI服用女性の子供は、頭囲減少を示すが、成長そのものは正常。
頭囲の意味するところは不明だが、後の行動異常や精神的異常と関連するという報告もある。一方、妊娠中うつは女性にとってやっかいな問題で、子供の育児や子供そのものとのつながりとの関連もあり、治療ベネフィットも存在する。
バランスの問題となるが、妊娠中抗うつ治療は現在精神科医療の大きな議論の的となっている。
Maternal Use of Selective Serotonin Reuptake Inhibitors, Fetal Growth, and Risk of Adverse Birth Outcomes
Hanan El Marroun et. al.
Arch Gen Psychiatry. Published online March 5, 2012. doi:10.1001/archgenpsychiatry.2011.2333
妊娠中母体のSSRI使用による胎児成長・生下時アウトカム検討
胎児の生命に関わる前向き住民基本調査 Generation R Study
出生前うつ症状ありの母からの 胎児は、成長減少 (β = –4.4 g/wk; 95% CI: –6.3 to –2.4; P < .001) 、頭部成長減少 (β = –0.08 mm/wk; 95% CI: –0.14 to –0.03; P = .003)
SSRI使用母は、臨床的症状変動範囲内よりうつ症状少ない。
出生前SSRI使用は成長減少と関連しないが、胎児頭部成長減少と関連 (β = –0.18 mm/wk; 95% CI: –0.32 to –0.07; P = .003)
SSRI暴露児は、早期産リスク高い (odds ratio = 2.14; 95% CI: 1.08 to 4.25; P = .03)
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