テストステロンにより、歩行距離、酸素消費量を16%-23%改善。
ただ、これが、真にQOLや臨床的イベントに好影響を与えているかは慎重に考慮する必要がある。
"Testosterone supplementation in heart failure: a meta-analysis"
Toma M, et al
Circ Heart Fail 2012; DOI: CIRCHF/2011/965632.
心不全患者において、テストステロンの運動能力に関する影響を報告したランダム化トライアルの研究
4つのトライアル(n=198、男性84%、平均年齢 67歳)
52週までの6分間歩行距離(6MWT:2つのRCT)、ISWT(2つのRCT)、ピークVO2
テストステロン治療は、プラシーボに比べ、有意に運動能力改善
6MWT、ISWT、peak VO2は、プラシーボ比較で、それぞれ 54.0 m (95% CI 43.0-65.0m)、46.7m (95% CI 12.6-80.9m)、 2.70 ml/kg/min (95% CI 2.68-2.72 ml/kg/min)増加
テストステロン治療は有意に運動能力増加と相関した。
(net effect 0.52 SD, 95% CI 0.10-0.94)
有意な副事象心血管イベントは報告されてない。
結論の中に、高リスク対象者へのテストステロンベネフィットをQOL、臨床的イベント、安全性を評価するための、適切なパワーをもつRCTが必要とあえて付記されている。
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