2013年11月11日月曜日

メタアナリシス解析と神経生物学的メカニズム:運動のうつ・不安への効果量

メタアナリシスのレビューや数千患者のデータでは、運動は不安に対して効果量小さく、うつへの効果量は中等度(Cohen's d=0.34、0.56)


運動トレーニングにても同様のプロセスがみられ、薬物治療患者でも同様と、Society for Neuroscience会合でのプレゼンテーション

不安・うつへの運動介入による影響はさほど大きいものでない。しかし、うつはもともとベッドから離すこと困難な病態であり運動への介入困難という面もあることに注意が必要。不安とうつへの効果量を算出し、うつでの効果の方が、両者比較では、大であることがしめされた。


Source reference: Budde H, et al "Effects of exercise on anxiety and depression disorders: review of meta-analyses and neurobiological mechanisms" SFN 2013; Abstract 13.01.

medpage:http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/SFN/42832


抗鬱薬・運動とも、樹状細胞分化、BDNF発現増加させ、特にストレス状態でその影響がある。故に、運動が悪いはずは無い・・・という解説


Cohen's dとは、平均値の差の効果量



m(E): 実験群の平均
m(C): 対照群の平均
SD(E): 実験群の標準偏差
SD(C): 対照群の標準偏差

絶対値が大きいほど効果が大きく、小さければその効果は小さい。d=1なら 1 SDはなれていることとなる。


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