では、2型糖尿病の無い対象者でも、心血管予防効果があるのではないかという仮説検証
結論は、非糖尿病心血管リスク患者では、動脈性状の変化を見れば、メトホルミンの心血管疾患予防効果なさそうという話。ただ、臨床的アウトカム(心血管死亡・総死亡率・入院と言った指標)ではないから、ひょっとしてという可能性はあるが・・・
単独施設二重盲験プラシーボ対照(英国、グラスゴーの研究施設)
被験者は、2型糖尿病は無いが、冠動脈疾患ありで、ウェスト径大きい例
プラシーボとメトホルミン850mg×2回/日 1:1割付け
プライマリエンドポイントは、18ヶ月後の平均総頸動脈遠位IMT(cIMT)の進展度
セカンダリエンドポイントは、頸動脈プラークスコア(6カ所)差、血糖上体(糖化ヘモグロビン、空腹時血糖、インスリン濃度、HOMA-IR)、脂質濃度、hsCRP、tPA濃度
プラシーボ 87、メトホルミン 86登録、平均年齢 63歳
ベースラインでは、平均cIMT 0·717 mm (SD 0·129)、平均総頸動脈プラークスコア 2·43 (SD 1·55)
cIMT 進行は両群差認めず(slope difference 0·007 mm per year, 95% CI −0·006 to 0·020; p=0·29)
総頸動脈プラークスコアも有意差認めず (0·01 per year, 95% CI −0·23 to 0·26; p=0·92)
メトホルミン服用者では、プラシーボ比較で、HbA1c、インスリン、HOMA-IR、tPA減少。総コレステロール、HDL、非HDLコレステロール、トリグリセリド、hsCRP、空腹時血糖両群有意差認めず
メトホルミン群で副作用イベント数 138/64名 vs プラシーボ群で120/60名
下痢、吐き気、嘔吐がメトホルミン群で多い (28 vs 5).
Metformin for non-diabetic patients with coronary heart disease (the CAMERA study): a randomised controlled trial
David Preiss et. al.
The Lancet Diabetes & Endocrinology, Early Online Publication, 7 November 2013
doi:10.1016/S2213-8587(13)70152-9
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