2013年11月14日木曜日

非心血管性胸痛:NCCP ・・・既往・症状・所見重要、GERDではPPI高用量試験有益

非心血管性胸痛(non-cardiovascular chest pain:NCCP)は医療費増加と関連するが、それに対する診断検査には十分なガイドラインが存在しない。
重要な診断指標、NCCP状況の特異的、非特異的状況の検討。

システマティック・レビュー及びメタアナリシス施行、各群30症例以下は除外




NCCPでは、その適切な診断検査とは、その既往、症状、臨床所見であり、特に、GERDでは高用量PPI反応性がもっとも重要な情報で、早期からその情報が重要。
パニック・不安障害では、underdiagnosisがしばしばで、胸痛診断に関しては様々な診断が考慮されるべき。


Diagnostic indicators of non-cardiovascular chest pain: a systematic review and meta-analysis
Maria M Wertli
BMC Medicine 2013, 11:239  doi:10.1186/1741-7015-11-239
Published: 8 November 2013


診断正確性を、尤度表現:
良好(good) LR+ 5 to 10 、LR- 0.1 to 0.2
やや良い(fair) LR+ 2 to 5、 LR- 0.2 to 0.5
不良(poor) LR+ 1 to 2、 LR- 0.5 to 1

6316文献のうち、260のフルテキスト、28を除外
GERD 20、 筋骨格筋 3、 精神疾患 5
研究の質に関して、良好なのは15、中等度は13
GERD診断は
・典型的症状で 、LR+ 2.70 から 2.75 LR- 0.42から 0.78
・非定型的症状で、LR+ 0.49、 LR- 2.71



GERD はやはりPPI試験の正の反応性と相関
(LR + 5.48, 7.13, and 8.56; LR- 0.24, 0.25, and 0.28)

6つの研究での感度  0.89 (95% credible interval, 0.28 to 1) 、特異度 0.88 (95% credible interval, 0.26 to 1)

パニック・不安スクリーニングスコアも、その後その疾患検査必要な症例では、その同定に役立つ。

筋骨格筋つうでは、陽性尤度 (LR+)はfairからmoderateとなり、陰性尤度(LR-)もその逆。
非常に良好(very good) LR+ 10超、LR- 0.1未満 


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