2012年1月31日火曜日

硬膜外無痛分娩時発熱による子供への悪影響

” 硬膜外麻酔法が長時間にわたると、 産婦さんに38℃以上の高熱が出ることがあります”という説明がなされる。


しかし、子供への影響はホントにないのか? 無影響と説明した医療機関は修正が要求されるようになった。




母体が101度(華氏)(38.3度摂氏) を越える熱となった場合、2-6倍のリスク増加で、人工呼吸必要で、Apgar score増加するという報告。

99.5度(華氏)(37.5度摂氏)では生じない現象。


Greenwell EA, et al "Intrapartum temperature elevation, epidural use, and adverse outcome in term infants" Pediatrics 2012; 129: e447–e454.


硬膜外の炎症性反応とサイトカインboostによる、神経系へのダメージの可能性。


過渡的低緊張症 : 11% → 25% (P<0.001)

低緊張症継続15分超 : 1% → 3% (P=0.0005)

生下時蘇生必要性 : 4.4% → 12.2% (P<0.0001)

誕生1分後 Apgar score< 7 :  6.4% → 13.5% (P<;0.0001)

誕生5分後 Apgar score <7 : 0.3% → 2.1% (P=0.0007)

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