重症ARDSへのうつぶせ治療効果 2013/3/21
一方、肥満は無気肺・ARDS発症リスクである。
となると、肥満者ARDSでのPP施行上の安全性、有効性に関心が高まる。
結論から言えば、症例対照臨床研究によれば、PPは、肥満患者で安全で、非肥満患者よりむしろ酸素化改善を示唆する。
肥満患者ARDSこそ、PPの有効なサブグループ
Feasibility and Effectiveness of Prone Position in Morbidly Obese Patients With ARDS: A Case-Control Clinical Study
Audrey De Jong, et. al.
Chest. 2013; 143(6):1554-1561. doi:10.1378/chest.12-2115
肥満患者 (BMI 35以上)・ARDS (PaO2/FIO2 200以下)を、非肥満(BMI 30未満)とマッチか
プライマリエンドポイントは、安全性と、PPコンプライアンス
セカンダリエンドポイントは、 PaO2/FIO2 、人工換気期間、ICU滞在期間
2005年1月から2009年12月まで、 149名のARDS入院
33名の肥満患者、33名の非肥満患者マッチ化
PP期間中央値(25th-75th パーセンタイル)
肥満:9 (6 - 11)時間 、非肥満: 8(7-12)時間 p=.28
合併症 51
肥満:25、 非肥満 26
グループ同士、1つ以上の合併症数は同等 (n=10, 30%)
PaO2/FIO2比は、有意に肥満患者で増加 (肥満: 118 ± 43 mm Hg → 222 ± 84 mm Hg vs 非肥満 113 ± 43 mm Hg → 174 ± 80 mm Hg; P = .03)
人工換気期間、ICU滞在、院内感染に関して有意差なし
90日めでの死亡率は有意に肥満患者で減少 (27% vs 48%, p < 0.05)
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