2013年6月28日金曜日

軽症・中等症COPD急性増悪指標:AnthoniseクライテリアとCRP → 抗生剤無使用判断に役立つ

Anthonisen’s criteriaは喀痰量、喀痰膿性、呼吸困難度増加を指標とする
http://annals.org/article.aspx?articleid=701631



このクライテリアをCOPD急性増悪(AECOPD)として抗生剤必要性のガイドとして用いることが 広くなされている。軽症・中等症COLD患者でも必要なのか?
抗生剤治療しない場合のアウトカム評価。


Is it possible to identify exacerbations of mild to moderate COPD that do not require antibiotic treatment?
Marc Miravitlles; Ana Moragas; Silvia Hernández; Carolina Bayona; Carl Llor
Chest. Published online June 27, 2013. doi:10.1378/chest.13-0518

研究方法: 152名
・アモキシシリン/CVA
・プラシーボ
ランダムトライアル

Anthonisenクライテリアに関連した臨床的反応とCRP値のPOT評価(カットオフ 40mg/L)で多変量ロジスティック回帰分析


結果:  臨床的失敗アウトカムは、抗生剤無使用 19.9% vs アモキシシリン/CVA 9.5%(p=0.022)
抗生剤なしの治療失敗リスク相関要素として唯一なのは、膿性喀痰量増加 (OR 6.1, 95% 信頼区間 1.5-25.0; p=0.005)
両要素は、抗生剤無しの時の失敗確率は63.7%
Anthonisenクライテリアによる臨床的アウトカム予測AUCは、0.708 (95% CI; 0.616-0.801)
CRPを加えると、AUCは有意に増加  0.842 (95% CI: 0.76 – 0.924); p<0 .001="" p="">
結論:Anthonisenクライテリアのうち、膿性喀痰増加が唯一抗生剤なしの治療失敗リスク有意予測因子。CRPのpoint-of-test使用は有意に治療失敗予測正確性を増加させる。
通常受信レベルでは、両者とも予測因子獲得は容易なため、軽症から中等症COPD急性増悪患者で、抗生剤無使用を決める臨床的に有用な方法



ペニシリン系ではなく、レスピラトリーキノロン系の時はどうなのだろう?
軽症・中等症でも肺炎や敗血症など合併急性増悪のなかでも重症な病態を繰り返す一群が存在する。そのことは?
COPD症例でのCRP重要性がまたまた示されたと思う。








プライマリケア急性咳嗽:肺炎可能性判断にCRPは付加的価値あり、プロカルシトニンは価値認めず H25/03/02

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