2012年2月17日金曜日

抗凝固・血栓予防ACCPガイドライン :冠動脈項目

抗凝固・血栓予防:ACCPエビデンスに基づく臨床実践ガイドライン ;水分補給などエビデンス無し


上記で、ガイドラインの存在と主に長期フライト・旅行に関する抗血栓予防に関して触れたが・・・



Guyatt GH, Akl EA, Crowther M, et al. Antithrombotic Therapy and Prevention of Thrombosis, 9th ed: American College of Chest Physicians evidence-based clinical practice guidelines. Chest 2012; 141(2)(Suppl):7S-47S.
http://chestjournal.chestpubs.org/content/141/2_suppl



冠動脈疾患についての解説: http://www.theheart.org/article/1357911.do#bib_1

アスピリンによるがんリスク減少・死亡率減少を含む
包括的ベネフィットによる選択を薦めている


ピニオンリーダーの影響をなるべく少なく:専門家の意見はあまりに閉鎖的で、"intellectural and/or financial conflict"が問題。


抗血栓治療を勧めるエビデンス強度は以前より少なくなっており、すべてが抗血栓治療すべきものではないという認識が広まり、多くは血栓のリスクは小さすぎ、出血リスクとのバランス、コスト・不便性とのバランスで考慮されるべき。

trade-offとして、ひとつの卒中、3つの出血が同じと考えると、 Guyatt(ガイドライン作成委員会のトップ)

卒中低リスクの心房細動(AF)患者を例にすると、1年に1%の卒中リスクで、ひとつの卒中予防に200名の治療が必要。しかし、出血リスクは3%で、200名で6名の発生。
これでバランスがとれていると考えているわけである。

卒中6%と出血3%の場合、抗血栓治療が正当と考えられる。

第一選択として、CHDSスコアを採用し、CHA2DS2-VASc scoreを採用してない。価値・患者の選択を考慮する必要がある。ワーファリン外を考慮する人も良しとする柔軟性のあるガイドラインとなっている。
長距離旅行に関してリスク要素がない場合は、抗血栓予防推奨せず。
静脈血栓塞栓のリスクが1000に一つなら、そのリスクは極めて少ない。 しかし、100に一つなら、50に一つなら、考慮すべき。




心房細動に対するDabigatran推奨
ワーファリン代替としての新規経口抗凝固薬。CHDSスコア1以上のとき、重篤な腎障害がなければ、ワーファリンよりdabigatranを推奨。



“ダビガトラン(プラザキサ)とワーファリンの使い分け”が昨年日循で議論があった。ガイドラインで、リスクスコア明確化・非腎障害例でのプラザキサと一気に傾くかもしれない。
プラザキサの副作用情報だけが臨床の現場には入ってきている。あんまり積極的に使おうとは思わない状況だが、その状況が変わるかも?

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