2012年2月16日木曜日

運動後冷水冷却による筋痛軽減効果

高度鍛錬アスリートの筋損傷回復に、超冷気治療が有効 2011年 12月 08日


以下は、”冷水”による冷却

 Cold-water immersion (cryotherapy) for preventing and treating muscle soreness after exercise the Cochrane Library Published Online: 15 FEB 2012


17の小規模トライアル、366名被験者、研究の質低く、冷水の温度・期間・頻度などばらつきが大きい。研究の多数で事前副作用のactive surveillanceがなされてないなど研究の質が低い。

passive itnerventionを比較した14研究で、筋痛に関するpooled resultは統計学的に、冷水冷却に優位な効果を統計学的に有意差をもって示せた。

24時間 (standardised mean difference (SMD) -0.55, 95% CI -0.84 to -0.27; 10 trials) 48時間 (SMD -0.66, 95% CI -0.97 to -0.35; 8 trials) 72時間 (SMD -0.93; 95% CI -1.36 to -0.51; 4 trials) 96時間 (SMD -0.58; 95% CI -1.00 to -0.16; 5 trials)

ただ、この結果はheterogeneou サブグループ解析にて、交差対照比較デザインもしくは、ランニングベース研究ではこの効果はより大きかった。

プール解析で、冷水冷却群で、有意な疲労のrating減少を示し (MD -1.70; 95% CI -2.49 to -0.90; 10 units scale, best to worst)、身体的回復のrating改善の可能性 (MD 0.97; 95% CI -0.10 to 2.05; 10 units scale, worst to best) が、冷却治療後すぐに見られた。

対比冷却比較5つでは、pooled dataで疼痛の群間差をフォローアップ中(直後、24、48、72時間後)認めず 冷水vs温水での4研究でも同様結果。




筆者結論としては、冷水冷却は、非介入・安静時受動的介入と比べ、運動後、遷延性筋痛を減少させる。 ただ、ほかのアウトカム・ほかの介入との比較は不十分。 トライアルの大多数が事前設定副事象active surveillanceを行ってない。


 Bleakley らは、 17研究366名のデータを検討したが、少数で、研究デザインとしてもpoor。

14研究で比較。運動後 50-60(華氏)[10℃-15.6℃]程度の冷水浴で、時間5-24分とばらつき。

一般的に、水浴は、それ以降4時間の筋肉痛15-20%軽減と筆者ら。
しかし、筋肉痛のみの改善についてで有り、これが筋力増強と関連しているかは不明と筆者ら。

主観的筋痛感覚だけの効果の検討である。

これを標準治療としてするには時期尚早。 単一なやり方を探してるが、ばらばらな状況下での検討が行われているだけ。 どの程度行われるべきか、どのように行うべきか、どれだけの時間置こうなうべき管お回答は未だ無い。

 多くの研究は純粋にエリートアスリートだけで、彼らの身体的能力とは異なる普通のアスリートでは、この結果を適応できるかどうかも不明。

不快でない回復介入が他にも無数あるが、この冷却・冷水浴はコスト効果的であるが、装置によっては高価となる。

 十分な結論が出るまで、骨まで凍てつくような水に出入りすることは避け、苦痛のない、金のかからない方法で行うことが大事だろう

情報:http://www.reuters.com/article/2012/02/20/us-coldwater-baths-idUSTRE81J0T220120220

0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note