2012年2月16日木曜日

がん化学療法中静脈血栓予防:セムロパリン予防投与

進行癌患者は静脈血栓・血栓塞栓リスク増加をがんそのものから、もしくは治療から生じる。その単眼状態において、重大出血事故リスク増加に影響を与えず、セムロパリンが血栓塞栓頻度を減らすことが示された。

関連:
・ SAVE ONCO :超低分子ヘパリンセムロパリン がん化学療法治療中深部静脈血栓予防治験 2011年 06月 08日


Semuloparin for Thromboprophylaxis in Patients Receiving Chemotherapy for Cancer

Giancarlo Agnelli, M.D., Daniel J. George, M.D., Ajay K. Kakkar, M.B., B.S., Ph.D., William Fisher, M.D., Michael R. Lassen, M.D., Patrick Mismetti, M.D., Patrick Mouret, M.D., Umesh Chaudhari, M.D., Francesca Lawson, M.D., and Alexander G.G. Turpie, M.D. for the SAVE-ONCO Investigators



転移あり、あるいは、局所的に進展している固形がんをランダムに割り付け
・皮下投与 セムロパリン 20mg×1回
・プラシーボ

プライマリ有効性アウトカムは有症状深部静脈血栓・非致死性肺塞栓・静脈塞栓血栓の組み合わせ

3.5ヶ月の治療期間中央値

静脈血栓塞栓 セムロパリン群   20 / 1608 (1.2%) vs プラシーボ 55 / 1604 (3.4%) 
(ハザード比, 0.36; 95% 信頼区間 [CI], 0.21 ~ 0.60; P<0.001)
ベースラインリスクや癌発生母地・ステージによる再定義サブグループでも一致した効果。

臨床的に明瞭な出血頻度は、それぞれ、2.8% vs 2.0% 
(ハザード比, 1.40; 95% CI, 0.89 ~ 2.21).

大出血 19 / 1589 (1.2%) vs 18 / 1583 (1.1%) 
(ハザード比, 1.05; 95% CI, 0.55 ~ 1.99)

他のすべての副事象イベント頻度は同等







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