転倒・外傷リスクの高い地域住居75-85歳老人の2年間のバランスのProgressive Retraining運動プログラム
Effectiveness of two year balance training programme on prevention of fall induced injuries in at risk women aged 75-85 living in community: Ossébo randomised controlled trial
BMJ 2015; 351 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.h3830 (Published 22 July 2015)
Cite this as: BMJ 2015;351:h3830
介入群:運動プログラム 352
対照群:非介入 354
【外傷数】
Mean cumulative function (MCF) for two comparison groups:
mean number of injurious falls in women aged 75-85 in two year balance training programme for prevention of fall induced injuries (intervention) or no such programme (control)
【転倒回避数】
Difference in mean cumulative function (MCF) between two comparison groups:
mean number of injurious falls prevented in women aged 75-85 in two year balance training programme for prevention of fall induced injuries
2015年7月31日金曜日
胃前癌病変:北欧のCorreaカスケードの検討
胃癌殷賑地域でないスウェーデンでの胃癌前癌状態評価
Correa's cascadeは、広く認識されている非噴門部腸上皮胃癌のコモンなルートとされている概念図
http://jpp.krakow.pl/journal/archive/09_06_s3/articles/04_article.html
スェーデンでの内視鏡診断とその後のがん化の推移の検討
西洋諸国と日本では内視鏡所見や組織のとらえ方が検査者で一致性に乏しいこと、西洋諸国では胃癌予防のためのHピロリ除菌が推奨され居ないこと、西洋諸国ではディスペプシアといった臨床症状重視の上のHピロリ検査であることなど日本とは直接比較できない背景に未だある。
しかしながら概念だけは共通のものをもちいているという矛盾
Correa's cascadeは、広く認識されている非噴門部腸上皮胃癌のコモンなルートとされている概念図
http://jpp.krakow.pl/journal/archive/09_06_s3/articles/04_article.html
スェーデンでの内視鏡診断とその後のがん化の推移の検討
西洋諸国と日本では内視鏡所見や組織のとらえ方が検査者で一致性に乏しいこと、西洋諸国では胃癌予防のためのHピロリ除菌が推奨され居ないこと、西洋諸国ではディスペプシアといった臨床症状重視の上のHピロリ検査であることなど日本とは直接比較できない背景に未だある。
しかしながら概念だけは共通のものをもちいているという矛盾
Incidence of gastric cancer among patients with gastric precancerous lesions: observational cohort study in a low risk Western population
BMJ 2015; 351 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.h3867 (Published 27 July 2015)
システマティック・レビュー&メタアナリシス:院内手指衛生プロモーション介入
医療従事者の手指衛生に関するWorld Health Organization 2005 campaign (WHO-5) や他のプロモーション介入方法の相対的有効性検討
http://www.who.int/gpsc/tools/Five_moments/en/
Comparative efficacy of interventions to promote hand hygiene in hospital: systematic review and network meta-analysis
BMJ 2015; 351 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.h3728 (Published 28 July 2015)
http://www.who.int/gpsc/tools/Five_moments/en/
Comparative efficacy of interventions to promote hand hygiene in hospital: systematic review and network meta-analysis
BMJ 2015; 351 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.h3728 (Published 28 July 2015)
WHO-5をゴール設定とした2つのランダム化対照トライアルのメタアナリシスにて、コンプライアンス改善認めた (pooled odds ratio 1.35, 95% confidence interval 1.04 to 1.76; I2=81%)
中断期間22ペア比較で、18ペアでは手指衛生のコンプライアンスの段階的増加が見られた 4つを除く全てで、介入後コンプライアンス増加傾向。
ネットワークメタアナリシスでは介入の相対的有効性に関して不確実さが示された。しかし、WHO-5は有効で、ゴール設定、報酬インセンティブ、アカウンタビリティーを含む介入追加にてさらに改善。
19の研究で、林相的アウトカム、臨床的意義としての感染率減少改善効果がある程度示されたが、院内感染病原体すべてで効果が示されたわけではない。
コストは1000ベッドあたり$225〜$4669
2015年7月30日木曜日
米国市中肺炎調査:CDC EPIC研究 ウィルス原因の入院となる市中肺炎は老人でも多い
ChicagoとNashvilleの5ヶ所の病院の18歳以上入院必要市中肺炎の住民ベースサーベイランス
意外なのは、高齢者で、ヒトライノウィルス、インフルエンザA/B、コロナウィルス、パラインフルエンザウィルス、RSウィルス、ヒトメタニューモウイルス感染症(HMPV)原因の肺炎で入院が多いこと
肺炎自体が米国内成人の入院死亡重要要素。入院を要する市中肺炎は高齢者に多い。
Community-Acquired Pneumonia Requiring Hospitalization among U.S. Adults
Seema Jain, et. al. ; for the CDC EPIC Study Team
N Engl J Med 2015; 373:415-427July 30, 2015
2010年1月から2012年6月まで、2488/3684成人登録検討
レントゲン所見ありの2320名の成人で、年齢中央値57歳(IQR 46−71歳)
ICU必要 498名(21%)、死亡 52(2%)
肺炎のレントゲン所見あり、細菌・ウィルス検査共に行われたの2259名のうち、38%。、853名で病原検出:ウィルス1種以上 23%、530、細菌 11%、247、細菌・ウィルス併存 3%、59、真菌・抗酸菌 1%、17
最も多い病原体は、ヒトライノウィルス 9%、インフルエンザ 6%、肺炎球菌 5%
1万名成人対肺炎年次発生数は 24.8 症例 (95% 信頼区間 23.5 〜 26.1)
65−79歳が最も高率で、1万成人対 63.0
80歳以上では164.3
どの病原体でも年齢と共に増加する
若手内科医たちの間で主流となりつつある(?)グラム染色教徒は、市中肺炎診療において、全症例1.5割のために、診療時間の20分程度(染色・鏡検)を、費やすわけだ。
意外なのは、高齢者で、ヒトライノウィルス、インフルエンザA/B、コロナウィルス、パラインフルエンザウィルス、RSウィルス、ヒトメタニューモウイルス感染症(HMPV)原因の肺炎で入院が多いこと
肺炎自体が米国内成人の入院死亡重要要素。入院を要する市中肺炎は高齢者に多い。
Community-Acquired Pneumonia Requiring Hospitalization among U.S. Adults
Seema Jain, et. al. ; for the CDC EPIC Study Team
N Engl J Med 2015; 373:415-427July 30, 2015
2010年1月から2012年6月まで、2488/3684成人登録検討
レントゲン所見ありの2320名の成人で、年齢中央値57歳(IQR 46−71歳)
ICU必要 498名(21%)、死亡 52(2%)
肺炎のレントゲン所見あり、細菌・ウィルス検査共に行われたの2259名のうち、38%。、853名で病原検出:ウィルス1種以上 23%、530、細菌 11%、247、細菌・ウィルス併存 3%、59、真菌・抗酸菌 1%、17
最も多い病原体は、ヒトライノウィルス 9%、インフルエンザ 6%、肺炎球菌 5%
1万名成人対肺炎年次発生数は 24.8 症例 (95% 信頼区間 23.5 〜 26.1)
65−79歳が最も高率で、1万成人対 63.0
80歳以上では164.3
どの病原体でも年齢と共に増加する
若手内科医たちの間で主流となりつつある(?)グラム染色教徒は、市中肺炎診療において、全症例1.5割のために、診療時間の20分程度(染色・鏡検)を、費やすわけだ。
2015年7月29日水曜日
運動代わりの薬剤:ATIC homodimerization阻害作用Compound 14・・・運動せずダイエット?
運動の代わりになる薬剤?
2型糖尿病や肥満治療に役立つ可能性
Compound 14を、肥満・耐糖能低下脂肪食マウスに投与し正常体重に近く、血糖低下。7日間投与すると体重約5%減少したというめでたい結果に・・・
AMPK Activation via Modulation of De Novo Purine Biosynthesis with an Inhibitor of ATIC Homodimerization
Daniel J. et. al.
Chemistry & Biology Volume 22, Issue 7, p838–848, 23 July 2015
DOI: http://dx.doi.org/10.1016/j.chembiol.2015.06.008
http://www.cell.com/chemistry-biology/abstract/S1074-5521(15)00234-3
Compound 14は、ATICと呼ばれる細胞生酵素の機能をブロックすることで、代謝に働く
ATIC機能ブロックは、ZMP(5-Aminoimidazole-4-carboxamide ribonucleotide)と呼ばれる酵素の累積を生じ、エネルギーを低下させる
細胞に置いて代謝亢進させ、ブドウ糖の摂取を増加させエネルギーレベルをブーストさせる
ZMPは、de novo プリン生合成、ヒスチジン生合成で生まれる代謝産物だが、ホモダイマー二重機能酵素、ATICでのみ細胞内で利用され、de novo プリン生合成の2つのステップの触媒となる酵素である
さらに、ZMPは、細胞透過性ribonucleosideとして内投与すると細胞のエネルギーセンサーAMPKのallosteric acitvatorとしての作用
集合体代謝経路により内因性ZMPが産生されると、AMPK活性化されることがこの報告で示された。
ATIC homodimerization阻害剤で、de novo プリン生合成の9番目のステップを阻害することで、ZMPを増加させ、AMPKを活性化し、下流シグナル化経路をを活性化した。
2型糖尿病や肥満治療に役立つ可能性
Compound 14を、肥満・耐糖能低下脂肪食マウスに投与し正常体重に近く、血糖低下。7日間投与すると体重約5%減少したというめでたい結果に・・・
AMPK Activation via Modulation of De Novo Purine Biosynthesis with an Inhibitor of ATIC Homodimerization
Daniel J. et. al.
Chemistry & Biology Volume 22, Issue 7, p838–848, 23 July 2015
DOI: http://dx.doi.org/10.1016/j.chembiol.2015.06.008
http://www.cell.com/chemistry-biology/abstract/S1074-5521(15)00234-3
Compound 14は、ATICと呼ばれる細胞生酵素の機能をブロックすることで、代謝に働く
ATIC機能ブロックは、ZMP(5-Aminoimidazole-4-carboxamide ribonucleotide)と呼ばれる酵素の累積を生じ、エネルギーを低下させる
細胞に置いて代謝亢進させ、ブドウ糖の摂取を増加させエネルギーレベルをブーストさせる
ZMPは、de novo プリン生合成、ヒスチジン生合成で生まれる代謝産物だが、ホモダイマー二重機能酵素、ATICでのみ細胞内で利用され、de novo プリン生合成の2つのステップの触媒となる酵素である
さらに、ZMPは、細胞透過性ribonucleosideとして内投与すると細胞のエネルギーセンサーAMPKのallosteric acitvatorとしての作用
集合体代謝経路により内因性ZMPが産生されると、AMPK活性化されることがこの報告で示された。
ATIC homodimerization阻害剤で、de novo プリン生合成の9番目のステップを阻害することで、ZMPを増加させ、AMPKを活性化し、下流シグナル化経路をを活性化した。
日本の抗ウィルス薬重視のインフルエンザ診療:課題は併発肺炎、特に医療ケア関連肺炎発症と多剤耐性肺炎
日本は他国と異なる特異的なインフルエンザ診療が行われている。すなわち、インフルエンザ診療にルーチンに抗ウィルス治療がなされている。
検査確認インフルエンザ多施設前向きコホート研究。対照比較のない研究で有り、日本のインフルエンザの是非を問う研究ではない
予後悪化要素を抽出するのが精一杯・・・
肺炎合併、特に、日本ではNHCAPということになるのだろうが・・・医療関連肺炎:HCAP症例がやはり問題になり、薬剤適正使用厳守必要性が強調された報告となっている
Outcomes and prognostic features of patients with influenza requiring hospitalization and receiving early antiviral therapy:
A Prospective Multicenter-Cohort Study
Takaya Maruyama, et. al.
Chest. 2015. doi:10.1378/chest.14-2768
1345名のインフルエンザ患者、小児 766名、成人 579名 1歳未満除外
抗ウィルス治療 1224/1253、97.7%
成人患者579名中、30日内死亡 24(4.1%)
小児患者766名中、死亡無し
インフルエンザA 成人 528名、91.2%、慢性基礎疾患あり 509(87.9%)
レントゲン確認肺炎 211(36.4%)
死亡24名中20名が肺炎を発症、病原菌は肺炎球菌 12.3%、 黄色ブドウ球菌 10.9%、うちMRSA 3.3%、 Enterobacteriaceae 8.1%、 緑膿菌 3.3%
これらのうち、市中肺炎:CAP分類 151、 医療施設関連(HCAP) 60
不適正治療はCAPよりHCAP多く 15.2% vs 2% , p = 0.001
HCAPでは、潜在性リスクをもつ多剤耐性(MDR)関与が多い ( 21.7% vs 2.6% , p < 0.001)、 特に MRSA(10% vs 0.7%, p=0.002) 、緑膿菌が多い (8.3% vs 1.3%, p=0.021)
事前登録独立要素によるCox比例ハザード モデルでは、男性、重症度スコア、血中アルブミン、肺炎がインフルエンザ発症後30日生存率と関連する
ALLHAT Post Hoc:血圧visit-to-visit 変動性:心発作・致死性心疾患 30%増加、卒中 46%増加、全原因死亡 68%増加
診察時毎の血圧変動:visit-to-visit 変動性、VVVと略している
ALLHATのPost Hocでの解析
安定した血圧管理状態に比べ、約15mm水銀柱の変動は心発作・致死性心疾患を30%も増加させる。さらに卒中は46%増加させ、全原因死亡に関しては58%も増加。
Visit-to-Visit Variability of Blood Pressure and Coronary Heart Disease, Stroke, Heart Failure, and Mortality: A Cohort Study
Paul Muntner, et. al.
Ann Intern Med. Published online 28 July 2015
拡張期BPのVVVも同様にCVDイベント死亡率と相関
VVVの本質、その機序や有害性メカニズムは?
大規模とはいえ、Post-Hocで、Causal effectを導くことのできる研究ではない。
ただ、カルシウム拮抗剤や利尿剤は、他クラスの薬剤と比べ変動性少ないと言えるが、クラスチェンジするにはエビデンス不十分。
服薬維持性とともに、健康食・運動との関連性も斟酌されるべき・・・ いずれにせよ研究途上
- LDLコレステロール:visit-to-visit 変動性は、心血管疾患アウトカムと関連;血圧だけではなかった・・・ http://kaigyoi.blogspot.jp/2015/04/ldlvisit-to-visit.html
- 前向きコホート:Visit to visit variability―血圧変動は、高齢者認知機能と関連 http://kaigyoi.blogspot.jp/2013/08/visit-to-visit-variability.html
ALLHATのPost Hocでの解析
安定した血圧管理状態に比べ、約15mm水銀柱の変動は心発作・致死性心疾患を30%も増加させる。さらに卒中は46%増加させ、全原因死亡に関しては58%も増加。
Visit-to-Visit Variability of Blood Pressure and Coronary Heart Disease, Stroke, Heart Failure, and Mortality: A Cohort Study
Paul Muntner, et. al.
Ann Intern Med. Published online 28 July 2015
フォローアップ中、致死性冠動脈性心疾患・非致死性MIイベント 1194、 死亡 1948、 卒中 606、 心不全イベント 921
平均SBPを含めた多変量補正後、SBPのSD 最大5分位vs最小5分位比較 (≥14.4 mm Hg vs. <6 .5="" hg="" mm="" nbsp="" ul="">1.30 (95% CI, 1.06 to 1.59) for fatal CHD or nonfatal MI 6>
- 1.58 (CI, 1.32 to 1.90) for all-cause mortality,
- 1.46 (CI, 1.06 to 2.01) for stroke
- 1.25 (CI, 0.97 to 1.61) for heart failure
拡張期BPのVVVも同様にCVDイベント死亡率と相関
VVVの本質、その機序や有害性メカニズムは?
大規模とはいえ、Post-Hocで、Causal effectを導くことのできる研究ではない。
ただ、カルシウム拮抗剤や利尿剤は、他クラスの薬剤と比べ変動性少ないと言えるが、クラスチェンジするにはエビデンス不十分。
服薬維持性とともに、健康食・運動との関連性も斟酌されるべき・・・ いずれにせよ研究途上
前立腺癌のための生検基準:年齢補正PSA値の見直し必要?
PSA総量値のみの基準は国際的に見れば時代遅れで、free/total PSA ratio (%fPSA)が用いられる。PSAは抗プロテアーゼと結合している結合型PSA(主にα1ーantichymotrypsinと結合したPSA-ACT)と遊離型PSAPSA(free PSA; fPSA)に大別され、%fPSAは前立腺癌において低比率であることが利用される。
1993年開始のTyrol Study
1993年開始のTyrol Study
age-referenced PSA valueとして、>2.5 ng/mL for 40–49 years; >3.5 ng/mL for 50–59 years; >4.5 ng/mL for 60–69 years, and >6.6 ng/mL for 70–79 years) を percentage- free PSA levels of <22 blockquote="">
以降、Free-PSA低値とPSA総量との組み合わせによる生検基準が一般的になった
(参照:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2943354/)
Age-Adjusted PSA Levels in Prostate Cancer Prediction: Updated Results of the Tyrol Prostate Cancer Early Detection Program
Isabel Heidegger, et. al.
PLOSone Published: July 28, 2015DOI: 10.1371/journal.pone.0134134
2259名の前立腺生検施行患者で、年齢別、49歳以下 178名、50−59歳 597名、60−69歳 962名、 70歳以上 488名で PSALカットオフ値を考察
前立腺癌検出1218名(54.7%)
free-PSA21%以下とベスト特異性を有するフォローPSAカットオフ値の組み合わせ
- 49歳以下と50−59歳 1.75 ng/ml
- 60−69歳 2.25 ng/ml
- 70歳以上 3.25 ng/ml
年齢補正PSAカットオフ値を用いると、生検数減少のまま全て有意な腫瘍認知
全体的には、古い基準に比べ、新しいカットオフ値では、13−14名のうち1名の生検回避 (number needed to screen = 13.3, reduction of biopsies = 7.5%)
49歳以下では9.2名に1人、50−59歳では17.4名に1人回避
49歳以下
50-59歳
60−69歳
70歳以上
22>
2015年7月28日火曜日
nasal balloon(鼻風船?)は、小児の中耳治療法となる
「鼻風船」? 、nasal balloonは、子供の中耳問題、特に、難聴治療に役立つ
子供の耳だれは、濃厚な滲出液を伴い中耳に詰まり、聴力障害などを生じる。
簡単な、遊びのような方法、すなわち、風船をはなで膨らますことを毎日続けると、耳関連のQOLを改善する
Effect of nasal balloon autoinflation in children with otitis media with effusion in primary care: an open randomized controlled trial
Ian Williamson, et. al.
CMAJ July 27, 2015 cmaj.141608 First published July 27, 2015, doi: 10.1503/cmaj.141608
子供の耳だれは、濃厚な滲出液を伴い中耳に詰まり、聴力障害などを生じる。
簡単な、遊びのような方法、すなわち、風船をはなで膨らますことを毎日続けると、耳関連のQOLを改善する
Effect of nasal balloon autoinflation in children with otitis media with effusion in primary care: an open randomized controlled trial
Ian Williamson, et. al.
CMAJ July 27, 2015 cmaj.141608 First published July 27, 2015, doi: 10.1503/cmaj.141608
UK 43家庭医での、オープン・プラグマティック・ランダム化対照トライアル
耳症状直近有りの滲出性中耳炎、4−11歳の小児で、耳鏡確認
1−3ヶ月間、autoinflation 1日3回施行+通常ケア vs 通常ケア
320名登録、1ヶ月時点で正常のympanogramとなったのは 介入群 47.3%(62/131) vs 対照群 35.6% (47/132) ; 補正相対リスク [RR] 0.99 - 1.88)
3ヶ月時点で、 49.6% [62/125] vs 38.3% [46/120] ; 補正RR 1.37, 95% CI 1.03 - 1.83; NNT 9
Autoinflationは、耳関連QOLの改善 (補正群間差ベースライン比較 OMQ-14 [耳関連quality of life] score –0.42, 95% CI –0.63 to –0.22)
コンプライアンスは1ヶ月後89%、 3ヶ月後80%
副作用は軽度、頻度少なく、群間差なし
冠動脈疾患:PROMISE研究 冠動脈造影優先戦略は機能的検査よりアウトカム優れているとは言えない
一般外来での胸痛患者のほとんどは心疾患由来ではないが、こと心血管イベントであれば、重大なアウトカムが予想される。故に、過剰な検査となりがち。
Marburg Heart Scoreのような一定指標(既知血管疾患、心臓由来との患者推測、労作時悪化胸痛、動悸で悪化しない胸痛、65歳以上の女性・55歳以上の男性)で、2点以下なら低リスク、3なら中間、4−5なら高リスクとなる。
冠動脈造影CT(CTA)臨床戦略は、機能的検査臨床戦略より臨床的アウトカムを改善するものではないという、PROMISE研究
5月の論文なのでtoo lateだが・・・今更ながら記載
Outcomes of Anatomical versus Functional Testing for Coronary Artery Disease
Pamela S. Douglas, et. al. for the PROMISE Investigators
N Engl J Med 2015; 372:1291-1300April 2, 2015
1万3名の有症状患者を以下2つに割り付け
・CT血管造影
・機能検査(運動負荷心電図、ストレス核検査、ストレス心エコー)
プライマリアウトカムは、死亡、心筋梗塞、不安定狭心症入院、重大施術合併症の組み合わせ指標
患者の平均年齢 60.8±8.3 歳、 女性 52.7%、 胸痛もしくは労作性呼吸困難が87.7%
閉塞性CAD事前尤度平均 53.3±21.4%
フォローアップ期間中央値は 25ヶ月、プライマリエンドポイント発症は CTA群 164/4996(3.3%) vs 機能検査群 151/5007 (3.0%) (補正ハザード比, 1.04; 95% 信頼区間, 0.83 to 1.29; P=0.75)
CTAは、機能検査に比べ非閉塞性CADを示す特性少ない (3.4% vs. 4.3%, P=0.02)、しかし、CTA群の方がランダム化後90日内のカテーテル施行患者多い (12.2% vs. 8.1%)
患者あたりの累積放射線暴露中央値は機能検査群よりCTA群の方が少ない (10.0 mSv vs. 11.3 mSv)、しかし、機能検査群の 32.6% が全く放射線暴露なく、故に全体では、CTA群の方が暴露量多い (mean, 12.0 mSv vs. 10.1 mSv; P<0 .001="" div="">
0>
2015年7月27日月曜日
CHEST 咳嗽専門委員会 : Somatic Cough Syndrome とTic Cough
Somatic Cough Syndrome とTic Coughとこれからは言わないといけないようだ・・・
Somatic Cough Syndrome (Previously Referred to as Psychogenic Cough) and Tic Cough (Previously Referred to as Habit Cough) in Adults and Children: CHEST Guideline and Expert Panel Report
Anne E. Vertigan, et. al. ; on behalf of the CHEST Expert Cough Panel
Chest. 2015;148(1):24-31. doi:10.1378/chest.15-0423
1. 慢性咳嗽成人小児において、夜間咳嗽の存在有無、犬が吠えるような(barking)や雁の鳴き声様(honking)の有無を心因性および習慣性咳嗽の診断に用いてはならない(Grade 2C)
2. 持続性対応困難慢性咳嗽成人において、うつ and/or 不安の存在を、心因性咳嗽診断クライテリアとして用いるな。咳嗽治療困難の場合、心理的症状発症するのが当たり前だから(Grade 2C)
3. 直近のエビデンスに基づく管理ガイドラインによる包括的評価によっても医学的解明しない慢性咳嗽成人小児において、tic咳嗽の診断を推奨する。コアな臨床症状は、「suppressibility(抑制能)、 distractibility(非転導性:周囲の僅かな刺激でも影響される)、 suggestibility(被暗示性)、 variability(変化性)、 咳嗽が単独か、多くのticの一つなのか remonitory sensation (前駆的感覚)が存在することで診断 (Grade 1C)
4. 慢性咳嗽成人小児において、習慣性咳嗽(habit cough)と心因性咳嗽(psychogenic cough)という診断用語使用に反対する (Ungraded Consensus-Based Statement)
5. 慢性咳嗽成人小児において、DSM-5分類に一致する様、咳嗽の習慣性特性をとらえた定義であるので、習慣性咳嗽を、tic咳嗽とする (Ungraded Consensus-Based Statement)
6. tic咳嗽の研究知見が広まれば、新しい用語に適合させるため、医学文献上の混乱を避けるため、文献データベース検索を促進するため、挿入句的用語である(習慣:habit)という用語を年内に加えることも考慮。 (Ungraded Consensus-Based Statement)
7. 成人・小児において、DSM-5分類に一致する様、診断用語として心理的咳嗽(psychogenic cough)を somatic cough disorderとして引き継ぐ (Ungraded Consensus-Based Statement).
Remarks:
「心理的」 “psychogenic”という用語はDSM分類から消失された。機能的画像技術が開始され脳と以前純粋に心理現象特性と考えられていた疾患が関連性があるとされてきているため
8. somatic cough disorderに関する知見が広まれば、新しい用語に適合させるため、医学文献上の混乱を避けるため、文献データベース検索を促進するため、挿入句的用語である(心理的:psychogenic)という用語を3年以内に加えることも考慮。 (Ungraded Consensus-Based Statement)
9. 成人・小児において、somatic cough disorderの診断をtic咳嗽や稀な原因を除外し、somatic symptom disorder の DSM-5クライテリアに合致するなど広汎な評価を行った後にのみ行われる (Grade 2C).
DSM-5 Criteria for Somatic Symptom Disorder
10. somatic cough disorderと診断された慢性咳嗽小児(以前の「心因性咳嗽」)では、非薬物的トライアル、すなわち、催眠、暗示療法、再保証・カウンセリング、心理学専門家/精神科専門家へ紹介が考えられる (Grade 2C)
Somatic Cough Syndrome (Previously Referred to as Psychogenic Cough) and Tic Cough (Previously Referred to as Habit Cough) in Adults and Children: CHEST Guideline and Expert Panel Report
Anne E. Vertigan, et. al. ; on behalf of the CHEST Expert Cough Panel
Chest. 2015;148(1):24-31. doi:10.1378/chest.15-0423
1. 慢性咳嗽成人小児において、夜間咳嗽の存在有無、犬が吠えるような(barking)や雁の鳴き声様(honking)の有無を心因性および習慣性咳嗽の診断に用いてはならない(Grade 2C)
2. 持続性対応困難慢性咳嗽成人において、うつ and/or 不安の存在を、心因性咳嗽診断クライテリアとして用いるな。咳嗽治療困難の場合、心理的症状発症するのが当たり前だから(Grade 2C)
3. 直近のエビデンスに基づく管理ガイドラインによる包括的評価によっても医学的解明しない慢性咳嗽成人小児において、tic咳嗽の診断を推奨する。コアな臨床症状は、「suppressibility(抑制能)、 distractibility(非転導性:周囲の僅かな刺激でも影響される)、 suggestibility(被暗示性)、 variability(変化性)、 咳嗽が単独か、多くのticの一つなのか remonitory sensation (前駆的感覚)が存在することで診断 (Grade 1C)
4. 慢性咳嗽成人小児において、習慣性咳嗽(habit cough)と心因性咳嗽(psychogenic cough)という診断用語使用に反対する (Ungraded Consensus-Based Statement)
5. 慢性咳嗽成人小児において、DSM-5分類に一致する様、咳嗽の習慣性特性をとらえた定義であるので、習慣性咳嗽を、tic咳嗽とする (Ungraded Consensus-Based Statement)
6. tic咳嗽の研究知見が広まれば、新しい用語に適合させるため、医学文献上の混乱を避けるため、文献データベース検索を促進するため、挿入句的用語である(習慣:habit)という用語を年内に加えることも考慮。 (Ungraded Consensus-Based Statement)
7. 成人・小児において、DSM-5分類に一致する様、診断用語として心理的咳嗽(psychogenic cough)を somatic cough disorderとして引き継ぐ (Ungraded Consensus-Based Statement).
Remarks:
「心理的」 “psychogenic”という用語はDSM分類から消失された。機能的画像技術が開始され脳と以前純粋に心理現象特性と考えられていた疾患が関連性があるとされてきているため
8. somatic cough disorderに関する知見が広まれば、新しい用語に適合させるため、医学文献上の混乱を避けるため、文献データベース検索を促進するため、挿入句的用語である(心理的:psychogenic)という用語を3年以内に加えることも考慮。 (Ungraded Consensus-Based Statement)
9. 成人・小児において、somatic cough disorderの診断をtic咳嗽や稀な原因を除外し、somatic symptom disorder の DSM-5クライテリアに合致するなど広汎な評価を行った後にのみ行われる (Grade 2C).
DSM-5 Criteria for Somatic Symptom Disorder
Diagnostic Criteria |
A. One or more somatic symptoms that are distressing or result in significant disruption of daily life. |
B. Excessive thoughts, feelings, or behaviors related to the somatic symptoms or associated health concerns as manifested by at least one of the following: |
1. Disproportionate and persistent thoughts about the seriousness of one’s symptoms. |
2. Persistently high level of anxiety about health or symptoms. |
3. Excessive time and energy devoted to these symptoms or health concerns. |
C. Although any one somatic symptom may not be continuously present, the state of being symptomatic is persistent (typically more than 6 mo). |
Specify if: |
Persistent: A persistent course is characterized by severe symptoms, marked impairment, and long duration (more than 6 mo). |
Specify current severity: |
Mild: Only one of the symptoms specified in Criterion B is fulfilled. |
Moderate: Two or more of the symptoms specified in Criterion B are fulfilled. |
Severe: Two or more of the symptoms specified in Criterion B are fulfilled, plus there are multiple somatic complaints (or one very severe somatic symptom). |
10. somatic cough disorderと診断された慢性咳嗽小児(以前の「心因性咳嗽」)では、非薬物的トライアル、すなわち、催眠、暗示療法、再保証・カウンセリング、心理学専門家/精神科専門家へ紹介が考えられる (Grade 2C)
シフト労働乳がん発症促進動物モデル
シフト労働は、がん発症、特に乳がん発症リスク増加することが疫学的研究で明らかであったが、マウス実験で再現し、メカニズム示唆された。
"Chronically alternating light cycles increase breast cancer risk in mice"
Van Dycke KCG, et al
Current Biol 2015; 25: 1932-1937.
breast cancer-prone p53R270H©/+ WAPCre conditional mutant mice (in a FVB genetic background) に、慢性 circadian rhythm disturbance (CRD)暴露実験し、週毎交代の明暗サイクル(明暗環境を24時間を超えて暴露 vs 12時間毎交代)を与えたところ、体重増加、乳がん発症増加を示した。
CRD暴露マウスは、睡眠時間多く、50%ほど増加し、多睡眠時間は体重増加要素となった。明暗転換と対照群とも、80%の乳腺腫瘍発症率だが、CRD暴露の方が腫瘍早期発生。
食事タイミングの問題という考察も・・・
以下の論文を見ると、食事のタイミングに関わる高インスリン状態が関与しているという考察も成竜野かもしれない
Insulin-FOXO3 Signaling Modulates Circadian Rhythms via Regulation of Clock Transcription
Clock (Circadian Locomotor Output Cycles Kaput)は、 basic helix-loop-helix-PAS transcription factor (CLOCK) をエンコードする遺伝子で、概日リズムを形成する上でクリティカルな経路に関わり、下流エレメントへの必須活性化因子である。
概日リズムは、光のような外的と代謝的要素といった内的要素により影響を受ける。
ほ乳類において、光線は網膜により刺激を受け、視交叉核(SCN)のマスターキーを通し、Clock GeneのTranscriptionを介し分子学的Oscillatorとしてインテグレートする。
光・代謝シグナルが存在しない相では、末梢Oscillatorとしてマスターキーが脱共役的に働く。すなわち、molecular clockへの代謝的共役シグナル化経路が急激に明らかになった。
xx
"Chronically alternating light cycles increase breast cancer risk in mice"
Van Dycke KCG, et al
Current Biol 2015; 25: 1932-1937.
breast cancer-prone p53R270H©/+ WAPCre conditional mutant mice (in a FVB genetic background) に、慢性 circadian rhythm disturbance (CRD)暴露実験し、週毎交代の明暗サイクル(明暗環境を24時間を超えて暴露 vs 12時間毎交代)を与えたところ、体重増加、乳がん発症増加を示した。
CRD暴露マウスは、睡眠時間多く、50%ほど増加し、多睡眠時間は体重増加要素となった。明暗転換と対照群とも、80%の乳腺腫瘍発症率だが、CRD暴露の方が腫瘍早期発生。
食事タイミングの問題という考察も・・・
以下の論文を見ると、食事のタイミングに関わる高インスリン状態が関与しているという考察も成竜野かもしれない
Insulin-FOXO3 Signaling Modulates Circadian Rhythms via Regulation of Clock Transcription
Clock (Circadian Locomotor Output Cycles Kaput)は、 basic helix-loop-helix-PAS transcription factor (CLOCK) をエンコードする遺伝子で、概日リズムを形成する上でクリティカルな経路に関わり、下流エレメントへの必須活性化因子である。
概日リズムは、光のような外的と代謝的要素といった内的要素により影響を受ける。
ほ乳類において、光線は網膜により刺激を受け、視交叉核(SCN)のマスターキーを通し、Clock GeneのTranscriptionを介し分子学的Oscillatorとしてインテグレートする。
光・代謝シグナルが存在しない相では、末梢Oscillatorとしてマスターキーが脱共役的に働く。すなわち、molecular clockへの代謝的共役シグナル化経路が急激に明らかになった。
xx
insulin-phosphatidylinositol 3-kinase (PI3K)-Forkhead box class O3 (FOXO3) signaling という長ったらしい名のシグナルは、肝におけるClock調整を介する概日リズムに必要。FoxO3は、Clock promotorエリアに存在する、2つのDaf-binding elements (DBEs) へ結合し、FOXO3の転写ターゲットとしてClockを形成。FOXO3欠損マウス肝臓では、core clockとoutput geneのtranscriptional oscillationとも影響される。これは、肝臓の概日リズムの混乱を示唆する。インスリンは、FOXO活性の重要な調節因子で、PI3K-あるいはFOXO3ー依存的方法でClockレベルを調整する。
2015年7月24日金曜日
発作性心房細動ADVICE trial :アデノシン・ガイド肺静脈同定焼灼術
Adenosine-guided pulmonary vein isolation for the treatment of paroxysmal atrial fibrillation: an international, multicentre, randomised superiority trial
Laurent Macle, et. al. for the ADVICE trial investigators
The Lancet
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(15)60026-5/abstract
直近6ヶ月以内有症状心房細動エピソード3回以上18歳超を対象Adenosine-guided PVI焼灼術
薬物療法より焼灼術が優れてはいるが、再発50%にのぼり、再発の殆どは,PVのreconnection。アデノシンはreconnectionのリスクとなるPVを検知するもの
unmaskの残存、すなわち、 「dormant」 conductionは、認識されてない伝導路は、284/534(69.4%)。
付加的adenosine-guided ablationによる有症状心房頻拍無しは102/147(69.4%)で、ablation無しは58/137 (42.3%) 絶対的リスク減少比 27.1% (95% CI 15.9–38.2; p < 0.0001) 、ハザード比 0.44 (95% CI 0.31–0.64; p < 0.0001)
dormant PV伝導路無し115名の患者のうち、有症状心房頻拍無しのままなのは64例(55.7%) (vs ablation追加せずのdormant conduction比較で有意差あり、P = 0.0191)
重篤な副事象発生率は、両群同等。
レジストリーに含まれる患者1名でablation関連広汎卒中死が見られた。
ヒト抗アミロイドβモノクローナル抗体第3相治験後軽症例に継続し進行緩徐化証明したと・・・イーライリリー社
イーライリリー社のsolanezumab drugで認知症速度1/3ゆるやかに・・・という報告がニュースとなっている
同社の FBP18-PETスキャンによる評価も 同じannual Alzheimer's Association International Conferenceで報告されている
軽症アルツハイマー病患者への18ヶ月臨床治験、2012年失敗下に終了(アルツハイマー型認知症:ヒト抗アミロイドβモノクローナル抗体第3相治験:プライマリアウトカム到達しなかったが・・・ http://kaigyoi.blogspot.jp/2014/01/3.html)。しかし、1000名ほどさらに2年間投与し、病状進行緩徐化有意性しめされた。
Data Using New Delayed-Start Methodology Suggested Benefit of Early Treatment with Solanezumab in Patients with Mild Alzheimer's Disease Results Presented at the Alzheimer's Association International Conference® 2015
https://investor.lilly.com/releasedetail.cfm?ReleaseID=923179
1 Liu-Seifert H, Siemers E, Holdrige K, Andersen S, et al. Delayed-Start of up to 3.5 Years in the Phase 3 Solanezumab Expedition Program in Mild Alzheimer's Disease. Presented at Alzheimer's Association International Conference (AAIC) 2015, July 18-23, 2015.
2 Doody, R., Thomas, R.G., Farlow, M., Iwatsubo, T., et al. (2014). Phase 3 Trials of Solanezumab for Mild-to-Moderate Alzheimer's Disease. The New England Journal of Medicine, 370, 311-321. doi: 10.1056/NEJMoa1312889
3 Alzheimer's Association. 2015 Alzheimer's Disease Facts and Figures. Alzheimer's & Dementia 2015;11(3)332+.
4 Alzheimer's Disease International and World Health Organization Dementia Statistics. Available at: http://www.alz.co.uk/research/statistics. Accessed May 27, 2015.
solanezumabは、蛋白変性、アミロイドをターゲットにした薬剤で、アリセプトのような死にゆく神経細胞の機能改善だけを目的とする薬剤と根本的に違う・・・ということで期待は大
同社の FBP18-PETスキャンによる評価も 同じannual Alzheimer's Association International Conferenceで報告されている
New Study Shows Florbetapir F 18 Injection Scans Led to Change in Diagnosis and Management of Patients Being Evaluated for Cognitive Decline
Study Results Presented at the Alzheimer's Association International Conference® 2015
https://investor.lilly.com/releasedetail.cfm?ReleaseID=923296
軽症アルツハイマー病患者への18ヶ月臨床治験、2012年失敗下に終了(アルツハイマー型認知症:ヒト抗アミロイドβモノクローナル抗体第3相治験:プライマリアウトカム到達しなかったが・・・ http://kaigyoi.blogspot.jp/2014/01/3.html)。しかし、1000名ほどさらに2年間投与し、病状進行緩徐化有意性しめされた。
Data Using New Delayed-Start Methodology Suggested Benefit of Early Treatment with Solanezumab in Patients with Mild Alzheimer's Disease Results Presented at the Alzheimer's Association International Conference® 2015
https://investor.lilly.com/releasedetail.cfm?ReleaseID=923179
1 Liu-Seifert H, Siemers E, Holdrige K, Andersen S, et al. Delayed-Start of up to 3.5 Years in the Phase 3 Solanezumab Expedition Program in Mild Alzheimer's Disease. Presented at Alzheimer's Association International Conference (AAIC) 2015, July 18-23, 2015.
2 Doody, R., Thomas, R.G., Farlow, M., Iwatsubo, T., et al. (2014). Phase 3 Trials of Solanezumab for Mild-to-Moderate Alzheimer's Disease. The New England Journal of Medicine, 370, 311-321. doi: 10.1056/NEJMoa1312889
3 Alzheimer's Association. 2015 Alzheimer's Disease Facts and Figures. Alzheimer's & Dementia 2015;11(3)332+.
4 Alzheimer's Disease International and World Health Organization Dementia Statistics. Available at: http://www.alz.co.uk/research/statistics. Accessed May 27, 2015.
Early signs drug delays Alzheimer's
– BBC News
– BBC News
solanezumabは、蛋白変性、アミロイドをターゲットにした薬剤で、アリセプトのような死にゆく神経細胞の機能改善だけを目的とする薬剤と根本的に違う・・・ということで期待は大
終末期を迎えるがん患者さんに緩和的がん化学療法は是と言えるか?
がん患者でがん化学療法使用をやめるというのは胸を締め付けられるような決断。終末期を迎えるがん患者さんに緩和的がん化学療法は是と言えるか?その疑問に答える研究。
2002年から2008年登録の終末期癌患者の多施設・長軸コホートがん化学療法使用と患者パフォーマンス状態の機能評価:QOL near death (QOD) 研究で、パフォーマンスが保たれている状況においても、終末期をむかえる患者さんたちに、がん化学療法使用はQOLを悪化させる。そして、パフォーマンスが悪い状況の方々でも、改善させないという事実。
Chemotherapy Use, Performance Status, and Quality of Life at the End of Life
Holly G. Prigerson, et. al.
JAMA Oncol. Published online July 23, 2015.
がん化学療法使用は、臨床的状況補正・患者パフォーマンス補正後、患者生存率と相関せず
ベースラインのパフォーマンス状況良好な状況、ECOGスコア 1において、がん化学療法使用は、QOD悪化と相関 (オッズ比 [OR], 0.35; 95% CI, 0.17-0.75; P = .01)
ベースラインのがん化学療法使用は、中等度のパフォーマンス状態、ECOGスコア 2では、QODと相関せず (OR, 1.06; 95% CI, 0.51-2.21; P = .87)、より悪いパフォーマンス状態でも同様 (OR, 1.34; 95% CI, 0.46-3.89; P = .59)
2002年から2008年登録の終末期癌患者の多施設・長軸コホートがん化学療法使用と患者パフォーマンス状態の機能評価:QOL near death (QOD) 研究で、パフォーマンスが保たれている状況においても、終末期をむかえる患者さんたちに、がん化学療法使用はQOLを悪化させる。そして、パフォーマンスが悪い状況の方々でも、改善させないという事実。
Chemotherapy Use, Performance Status, and Quality of Life at the End of Life
Holly G. Prigerson, et. al.
JAMA Oncol. Published online July 23, 2015.
がん化学療法使用は、臨床的状況補正・患者パフォーマンス補正後、患者生存率と相関せず
ベースラインのパフォーマンス状況良好な状況、ECOGスコア 1において、がん化学療法使用は、QOD悪化と相関 (オッズ比 [OR], 0.35; 95% CI, 0.17-0.75; P = .01)
ベースラインのがん化学療法使用は、中等度のパフォーマンス状態、ECOGスコア 2では、QODと相関せず (OR, 1.06; 95% CI, 0.51-2.21; P = .87)、より悪いパフォーマンス状態でも同様 (OR, 1.34; 95% CI, 0.46-3.89; P = .59)
アクトス:膀胱癌との関連性は除外できず、前立腺癌・膵癌との関連可能性あり
メーカー側の視点になれば、いくら売れた医薬品でも、特許切れ後はお荷物となる
巨額慰謝料請求事案を持つものであればなおさら
今更感があるが、アクトスに関する癌、特に膀胱がんに関するリスクに関する報告
1997−2002年開始、40歳以上19万3099名、2012年12月までの膀胱癌cohort
症例464名、付加寄与要素調査マッチ化対照464名
事実上の世界的第一選択薬であるメトホルミンを差し置いて、こういう薬剤を日本の国家プロジェクトにしようとしたアホな糖尿病指導者たち
「J-DOIT-3」はヘルシンキ宣言違反?2009年 02月 18日
糖尿病学会って、根っから腐ってる
巨額慰謝料請求事案を持つものであればなおさら
今更感があるが、アクトスに関する癌、特に膀胱がんに関するリスクに関する報告
1997−2002年開始、40歳以上19万3099名、2012年12月までの膀胱癌cohort
症例464名、付加寄与要素調査マッチ化対照464名
Pioglitazone Use and Risk of Bladder Cancer and Other Common Cancers in Persons With Diabetes
James D. Lewis, et. al.
膀胱癌の粗発生率 ピオグリタゾン使用者と非使用者は、それぞれ、10万人年あたり 89.8 、 75.9
ピオグリタゾン使用と膀胱癌との関連性認めず (補正ハザード比 [HR], 1.06; 95% CI, 0.89-1.26)
症例対照でも同様の結果 (ピオグリタゾン使用: 症例 19.6% vs 対照17.5% ; 補正オッズ比, 1.18; 95% CI, 0.78-1.80)
補正解析にて、10の癌について8つ癌で相関を認めない;ピオグリタゾン使用は前立腺癌のリスク増加と関連 (HR, 1.13; 95% CI, 1.02-1.26) and pancreatic cancer (HR, 1.41; 95% CI, 1.16-1.71).
前立腺癌と膵癌の粗発生頻度は、ピオグリタゾン使用と無使用で、 453.3 vs 449.3 及び81.1 vs 48.4 per 100 000 人年
どの癌でも、開始時期、期間、投与量に置いてあきらかなパターン認めず
事実上の世界的第一選択薬であるメトホルミンを差し置いて、こういう薬剤を日本の国家プロジェクトにしようとしたアホな糖尿病指導者たち
糖尿病学会って、根っから腐ってる
2015年7月23日木曜日
習慣的甘味飲料大量摂取と2型糖尿病発症;人工甘味飲料や果汁は健康的代替品ではない
習慣的甘味飲料大量摂取は2型糖尿病発症を導く、当たり前なのかもしれないが、システマティックレビューであらためて報告。さらに人工甘味飲料や果汁も決して無罪ではない。
論文の要約は
Consumption of sugar sweetened beverages, artificially sweetened beverages, and fruit juice and incidence of type 2 diabetes: systematic review, meta-analysis, and estimation of population attributable fraction
Fumiaki Imamura, et. al.5, Nita G Forouhi, group leader
BMJ 2015; 351 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.h3576 (Published 21 July 2015)
論文の要約は
人工甘味飲料と果汁ジュースは2型糖尿病発症に悪影響はあるが、バイアスを含む可能性あり。大なり小なり、人工甘味飲料、果汁ジュースとも、2型糖尿病発症予防として健康的な代替品とは認めがたい。となっている。
原因仮説として、年単位の糖添加飲料習慣摂取は、新規糖尿病発症数増加と関連している。
Consumption of sugar sweetened beverages, artificially sweetened beverages, and fruit juice and incidence of type 2 diabetes: systematic review, meta-analysis, and estimation of population attributable fraction
Fumiaki Imamura, et. al.5, Nita G Forouhi, group leader
BMJ 2015; 351 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.h3576 (Published 21 July 2015)
糖添加飲料摂取量との相関に関する人口寄与リスク(population attributable risk, PAR )のRandom effects meta-analysis 及び survey analysis
事前特異化情報を17コホート(38,253症例/10,126,754人年)から抽出
糖添加1サービング/日摂取増加毎 肥満症補正前後で、18%増加 (95% 信頼区間 9% 〜 28%, I2 for heterogeneity=89%)、13% (6% 〜 21%, I2=79%)
人工甘味添加1サービング/日摂取増加毎 肥満症補正前後で、25%増加 (18% 〜 33%, I2=70%) 、 8% (2% 〜 15%, I2=64%)
フルーツジュース1サービング/日摂取増加毎 肥満症補正前後で、 5% (−1% 〜 11%, I2=58%) 、 7% (1% 〜 14%, I2=51%)
不均一性(heterogeneity)、バイアスの潜在因子は糖添加飲料の影響は明確でない。
人工甘味飲料では、出版バイアスと潜在共役要素が示唆された。
フルーツジュースでは、2型糖尿病を対象とした研究では有意差認めず (P for heterogeneity=0.008)
特異的項目あたりの摂取量の人口寄与リスクへの影響は、USAで10年間で、2型糖尿病2090万人 (絶対的イベント発生率 11.0%)、人工甘味飲料に関しては、180万人(絶対的イベント発生率 8.7%, 95% 信頼区間 3.9% 〜12.9%); UKでは 260万イベント(絶対的イベント発生率 5.8%)、人工甘味飲料に関して 79 000 (人工寄与区分 3.6%, 1.7% 〜 5.6%)
2015年7月21日火曜日
無症候性高尿酸血症では、アロプリノール過敏症リスク増加 ;日本のガイドラインは無責任すぎる
日本では無症候性高尿酸血症への薬物療法が野放しどころか、推奨
http://www.tukaku.jp/wp-content/uploads/2013/06/tufu-GL2.pdf
ところが、無症候性高尿酸血症では、アロプリノール過敏症リスク増加するという報告がある。
Allopurinol Use and Risk of Fatal Hypersensitivity Reactions: A Nationwide Population-Based Study in Taiwan
Chien-Yi Yang, et. al.
JAMA Intern Med. Published online July 20, 2015.
被保険者230万名超のなかで、アロプリノール年次発生頻度は、 1000名につき4.68、関連入院発生頻度 2.02、関連死亡発生頻度 0.39
アロプリノール過敏症年次発生頻度は、研究期間中で有意に統計学的に増加 (p<0.01)
アロプリノール過敏症年次発生リスク要素は統計学的に有意増加(p<0.001)
アロプリノール過敏症リスク要素は、女性、60歳以上、初期投与量 100mg/日、腎臓、心血管合併症、無症候性高尿酸血症治療使用
無症候性高尿酸血症治療及び腎・心血管疾患患者では、アロプリノール過敏症のリスク統計学的有意増加 (オッズ比 [OR], 1.61; 95% CI, 1.33-1.94; < 0.001 for 腎疾患、 OR, 1.52; 95% CI, 1.19-1.93; P < 0.001 for 心血管疾患)
これらは、また、死亡リスク有意増加 (OR, 5.59; 95% CI, 2.61-11.94; P < 0.001 for 腎疾患 、 OR, 3.57; 95% CI, 2.31-5.51; P < 0 .001 for 心血管疾患)
http://www.tukaku.jp/wp-content/uploads/2013/06/tufu-GL2.pdf
ところが、無症候性高尿酸血症では、アロプリノール過敏症リスク増加するという報告がある。
Allopurinol Use and Risk of Fatal Hypersensitivity Reactions: A Nationwide Population-Based Study in Taiwan
Chien-Yi Yang, et. al.
JAMA Intern Med. Published online July 20, 2015.
被保険者230万名超のなかで、アロプリノール年次発生頻度は、 1000名につき4.68、関連入院発生頻度 2.02、関連死亡発生頻度 0.39
アロプリノール過敏症年次発生頻度は、研究期間中で有意に統計学的に増加 (p<0.01)
アロプリノール過敏症年次発生リスク要素は統計学的に有意増加(p<0.001)
アロプリノール過敏症リスク要素は、女性、60歳以上、初期投与量 100mg/日、腎臓、心血管合併症、無症候性高尿酸血症治療使用
無症候性高尿酸血症治療及び腎・心血管疾患患者では、アロプリノール過敏症のリスク統計学的有意増加 (オッズ比 [OR], 1.61; 95% CI, 1.33-1.94; < 0.001 for 腎疾患、 OR, 1.52; 95% CI, 1.19-1.93; P < 0.001 for 心血管疾患)
これらは、また、死亡リスク有意増加 (OR, 5.59; 95% CI, 2.61-11.94; P < 0.001 for 腎疾患 、 OR, 3.57; 95% CI, 2.31-5.51; P < 0 .001 for 心血管疾患)
2015年7月17日金曜日
関節リウマチ生物製剤の重度感染リスク:DMARD先行使用がリスク増加に寄与?
生物製剤によりリウマチ治療劇的に変わったわけだが・・・ やはり感染症リスクが問題。
ガイドライン上、DMARD使用→生物製剤という流れになっているが、これ自体が重症感染症の呼び水になっている可能性が示唆される
Risk of serious infection in biological treatment of patients with rheumatoid arthritis: a systematic review and meta-analysis
Prof Jasvinder A Singh, et. al.
The Lancet ,Volume 386, No. 9990, p258–265, 18 July 2015
従来のDMARDに比べ、標準用量生物製剤 (OR 1.31, 95% 信頼区間 [CrI] 1.09–1.58) 、高用量生物製剤 (1.90, 1.50–2.39) は重度感染リスクと関連
しかし、低用量生物製剤は相関せず (0.93, 0.65–1.33)
.
リスクは、従来のDMARD-経験患者、抗TNF製剤経験患者に比べ、MTX naive患者ではリスク低下。
DMARDと比べた重度感染数絶対的増加は、年毎1000名あたりの数として標準で6、組み合わせで55まで増加。
関節リウマチ(RA)に対するTNF阻害薬使用ガイドライン (2015年3月12日改訂版)
http://www.ryumachi-jp.com/info/guideline_TNF.html
ガイドライン上、DMARD使用→生物製剤という流れになっているが、これ自体が重症感染症の呼び水になっている可能性が示唆される
Risk of serious infection in biological treatment of patients with rheumatoid arthritis: a systematic review and meta-analysis
Prof Jasvinder A Singh, et. al.
The Lancet ,Volume 386, No. 9990, p258–265, 18 July 2015
従来のDMARDに比べ、標準用量生物製剤 (OR 1.31, 95% 信頼区間 [CrI] 1.09–1.58) 、高用量生物製剤 (1.90, 1.50–2.39) は重度感染リスクと関連
しかし、低用量生物製剤は相関せず (0.93, 0.65–1.33)
.
リスクは、従来のDMARD-経験患者、抗TNF製剤経験患者に比べ、MTX naive患者ではリスク低下。
DMARDと比べた重度感染数絶対的増加は、年毎1000名あたりの数として標準で6、組み合わせで55まで増加。
関節リウマチ(RA)に対するTNF阻害薬使用ガイドライン (2015年3月12日改訂版)
http://www.ryumachi-jp.com/info/guideline_TNF.html
対象患者
1. 既存の抗リウマチ薬(DMARD)通常量を3ヶ月以上継続して使用してもコントロール不良のRA患者。コントロール不良の目安として以下の3項目を満たす者。既存の治療とはMTX、サラゾスルファピリジン、ブシラミン、レフルノミド、タクロリムスを指す。
これらの基準を満たさない患者においても、
- 圧痛関節数6関節以上
- 腫脹関節数6関節以上
- CRP 2.0mg/dl以上あるいはESR 28mm/hr以上
のいずれかを認める場合も使用を考慮する。
- 画像検査における進行性の骨びらんを認める
- DAS28-ESRが3.2(moderate disease activity)以上
外傷性脳損傷後12後出現するTau蛋白 misshapen isoformへの抗体c/s P-tau
misshapen protein:できそこない蛋白、となるのだろうか?
神経学的急性機能障害を来す外傷性脳損傷(TBI)は、慢性外傷性脳障害、アルツハイマー病などのリスク要素で、リン酸化タウ蛋白(P-tau)を含むタウ障害として定義されている。
TBI後12時間で、Tau蛋白のmisshapen isoform、cis P-tauが形成され、神経変性となる神経破壊のもとになる
これに対する、選択的検出可能な蛋白抗体で、この高度毒性蛋白破壊する抗体の開発が報告された。
Antibody against early driver of neurodegeneration cis P-tau blocks brain injury and tauopathy
Asami Kondo, et. al.
Nature (2015) doi:10.1038/nature14658
cis P-tauは、正常の神経学的機能を破壊し、他のニューロンにも広がり、広汎な神経障害のもととなる。
開発の抗体は、この毒性蛋白を中和し、ニューロンの構造・機能の回復が見込める。
神経学的急性機能障害を来す外傷性脳損傷(TBI)は、慢性外傷性脳障害、アルツハイマー病などのリスク要素で、リン酸化タウ蛋白(P-tau)を含むタウ障害として定義されている。
TBI後12時間で、Tau蛋白のmisshapen isoform、cis P-tauが形成され、神経変性となる神経破壊のもとになる
これに対する、選択的検出可能な蛋白抗体で、この高度毒性蛋白破壊する抗体の開発が報告された。
Antibody against early driver of neurodegeneration cis P-tau blocks brain injury and tauopathy
Asami Kondo, et. al.
Nature (2015) doi:10.1038/nature14658
cis P-tauは、正常の神経学的機能を破壊し、他のニューロンにも広がり、広汎な神経障害のもととなる。
開発の抗体は、この毒性蛋白を中和し、ニューロンの構造・機能の回復が見込める。
病的肥満患者の5%減量到達確率 男性 8名に1名、女性 7名に1名
一度肥満となると、そこからの離脱はかなり困難になる
Probability of an Obese Person Attaining Normal Body Weight: Cohort Study Using Electronic Health Records
Alison Fildes,et. al.
American Journal of Public Health
Read More: http://ajph.aphapublications.org/doi/abs/10.2105/AJPH.2015.302773
2004-2014年、United Kingdom’s Clinical Practice Research Datalinkの20歳以上のサンプル
男性 76,704名、 女性 99,791名、いずれも肥満
最大9年間フォローアップにて、男性 1283、 女性 2245名が正常体重に到達
BMI 30.0 - 34.9 kg/m2の単純肥満者において、年次正常体重到達確率は、男性 210名に1名、 女性 124名に1名
逆に、病的肥満(40.0-44.9 kg/m2)への年次変化は、男性 1290名に1名、女性 677名に1名
病的肥満患者での、5%減量到達確率は、男性 8名に1名、 女性 7名に1名
日本人の病的肥満はさほど多くないが、過体重を含めると相当数になるはず。
住民レベルでのTrajectoryはどうなのか?一時点での体重でその後の合併症・死亡率を検討するだけで、その後の体重変遷の影響の検討乏しいと思う。
Probability of an Obese Person Attaining Normal Body Weight: Cohort Study Using Electronic Health Records
Alison Fildes,et. al.
American Journal of Public Health
Read More: http://ajph.aphapublications.org/doi/abs/10.2105/AJPH.2015.302773
2004-2014年、United Kingdom’s Clinical Practice Research Datalinkの20歳以上のサンプル
男性 76,704名、 女性 99,791名、いずれも肥満
最大9年間フォローアップにて、男性 1283、 女性 2245名が正常体重に到達
BMI 30.0 - 34.9 kg/m2の単純肥満者において、年次正常体重到達確率は、男性 210名に1名、 女性 124名に1名
逆に、病的肥満(40.0-44.9 kg/m2)への年次変化は、男性 1290名に1名、女性 677名に1名
病的肥満患者での、5%減量到達確率は、男性 8名に1名、 女性 7名に1名
日本人の病的肥満はさほど多くないが、過体重を含めると相当数になるはず。
住民レベルでのTrajectoryはどうなのか?一時点での体重でその後の合併症・死亡率を検討するだけで、その後の体重変遷の影響の検討乏しいと思う。
抗うつ薬とNSADs併用による脳出血リスク
4.145,226 名の propensity score 推定、1:1対応、韓国・国内調査
全研究期間の頭蓋内出血30日リスクは、抗うつ薬とNSAIDsは、抗うつ薬単独に比べ、ハザード比 1.6、 95%信頼区間; CI, 1.32 - 1.85と増加
抗うつ薬の種別においては有意な差は認めない
Risk of intracranial haemorrhage in antidepressant users with concurrent use of non-steroidal anti-inflammatory drugs: nationwide propensity score matched studyBMJ 2015; 351 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.h3517 (Published 14 July 2015)
プレス・リリースにて解説
http://www.bmj.com/company/wp-content/uploads/2015/07/combined-pill-bleeding-risk.pdf
原因は不明だが、併用後30日間は特に注意が必要
2015年7月16日木曜日
ATS/ERS/JRS/ALAT合同臨床実践ガイドライン:特発性肺線維症 2011年分のアップデートという形で発表
An Official ATS/ERS/JRS/ALAT Clinical Practice Guideline: Treatment of Idiopathic Pulmonary Fibrosis. An Update of the 2011 Clinical Practice Guideline
Ganesh Raghu, et. al.; on behalf of the ATS, ERS, JRS, and ALAT
Read More: http://www.atsjournals.org/doi/abs/10.1164/rccm.201506-1063ST#.VadLZpe2q3M
http://www.thoracic.org/statements/resources/interstitial-lung-disease/IPF-Exec-Sum.pdf
http://www.thoracic.org/statements/resources/interstitial-lung-disease/IPF-Full-length.pdf
Question 1: Should Patients with IPF Be Treated with Anticoagulation?
Question 2: Should Patients with IPF Be Treated with Imatinib, a Tyrosine Kinase Inhibitor?
Question 3: Should Patients with IPF Be Treated with Combination Prednisone, Azathioprine, andN-Acetylcysteine?
Question 4: Should Patients with IPF Be Treated with Ambrisentan, a Selective ER-A Endothelin Receptor Antagonist?
Question 5: Should Patients with IPF Be Treated with Nintedanib, a Tyrosine Kinase Inhibitor?
Question 6: Should Patients with IPF Be Treated with Pirfenidone?
Question 7: Should Patients with IPF Be Treated with Sildenafil,a Phosphodiesterase-5 Inhibitor?
Question #8: Should Patients with IPF Be Treated with Bosentan or Macitentan, Dual Endothelin Receptor Antagonists (ER-A and ER-B)?
Boehringer Ingelheim Welcomes the Inclusion of OFEV® (nintedanib*) in the Updated International Treatment Guidelines for Idiopathic Pulmonary Fibrosis (IPF)
15 July 2015
http://www.boehringer-ingelheim.com/news/news_releases/press_releases/2015/15_july_2015_ipf.html
ミトコンドリアDNAへの多能幹細胞治療
Metabolic rescue in pluripotent cells from patients with mtDNA disease
Hong Ma, et. al.
http://www.nature.com/articles/nature14546.epdf
ミトコンドリア(mt)DNAをの遺伝子変異は治療オプション乏しい。
遺伝子変異と、heteroplasmy (細胞毎の変異/野生種mtDNA) により臨床症状は異なる。
遺伝子修正多能幹細胞(PSC)を作成し、 ミトコンドリア(mt)DNAによりエンコードされたクリティカルな遺伝子に対する治療
MELASやLeigh症候群への遺伝子修正pluripotent stem cell治療
Hong Ma, et. al.
http://www.nature.com/articles/nature14546.epdf
ミトコンドリア(mt)DNAをの遺伝子変異は治療オプション乏しい。
遺伝子変異と、heteroplasmy (細胞毎の変異/野生種mtDNA) により臨床症状は異なる。
遺伝子修正多能幹細胞(PSC)を作成し、 ミトコンドリア(mt)DNAによりエンコードされたクリティカルな遺伝子に対する治療
MELASやLeigh症候群への遺伝子修正pluripotent stem cell治療
2015年7月15日水曜日
スタチンのコスト効果検討:現行のACC/AHAガイドラインのASCVDリスク閾値は妥当
ACC/AHAガイドライン2013
一次予防としては、ガイドラインの項目の一つ、「 40~75歳の人で肝疾患、糖尿病をもたず、LDL-Cが70-189mg/dLであるが、 10年-ASCVDリスクが7.5%以上の人」が重要な項目。
日本の動脈硬化学会の見解などをみると・・・人種による相違だけを強調し、根幹部分への批評になってない。
http://www.j-athero.org/outline/guideline_comment.html
ASCVDリスク評価
http://tools.cardiosource.org/ASCVD-Risk-Estimator/
atherosclerotic cardiovascular disease (ASCVD) 予防のためのスタチン使用、そのコスト効果解析
45−70歳の米国のmicrosituation modelで、ACC/AHAコレステロール治療ガイドラインを用いた10年ASCVDリスク閾値 7.5%以上リスク閾値とすると認容性の高いコスト効果特性(ICER $37,000/QALY)を得ることができる。大甘な閾値として、4%以上とすると、$100,000/QALYとなり、3%以上とすると、$150,000/QALYとなる。
Cost-effectiveness of 10-Year Risk Thresholds for Initiation of Statin Therapy for Primary Prevention of Cardiovascular Disease
Ankur Pandya, et. al.
JAMA. 2015;314(2):142-150. doi:10.1001/jama.2015.6822.
現時点でASCVD閾値 7.5%以上なら、成人スタチン治療比率は48%で、10%以上閾値と比較し、incremental cost-effectiveness ratio (ICER) of $37 000/QALY である。
閾値をより甘くして、4.0%以上とすると、成人治療比率は61%で、3.0%以上なら67%で、ICERはそれぞれ、 $81 000/QALY 、 $140 000/QALY
ASCVDリスク閾値を7.5%から3.0%へシフトすると、イベント161,560例の回避
コスト効果結果は、連日服用・スタチン価格・スタチンによる糖尿病発症リスクにおいて、非効用性においてその変化にsensitiveである。
probabilistic sensitivity analysisにて、至適ASCVD閾値は5.0%で、チャンス 93%となり、コスト効果閾値$100 000/QALY使用逓減となる。
Medscape解説:http://www.medscape.com/viewarticle/848013
もう一つのJAMA論文
ATPIIIガイドラインとCVD発症・CACスコアをアウトカムとして比較
Guideline-Based Statin Eligibility, Coronary Artery Calcification, and Cardiovascular Events
Amit Pursnani, et. al.
JAMA. 2015;314(2):134-141. doi:10.1001/jama.2015.7515.
プライマリアウトカムはCVD発症、セカンダリアウトカムは、CHDとCAC(Agatstonスコア)
2435名のスタチン-naive被験者(男性 51.3歳 [SD, 8.6]歳、 女性 56%)のうち、ACC/AHAによるスタチン適応は 39%(941/2435)、ATP IIIは14%(348/2435) (P < 0.001)
CVDイベント74発症 (非致死性心筋梗塞 40、 非致死性虚血性卒中 31、 致死性CHDイベント 3)
ACC/AHAスタチン適応被験者はCVD発症ハザード比、ATPIIIより増加: それぞれ、6.8 (95% CI, 3.8-11.9) vs 3.1 (95% CI, 1.9-5.0)(P<0 .001="" br="">
同様の結果が、intermediate Framingham Risk Scoreの被験者でのCVD、CHDで見られる。
新規スタチン適応となった被験者は、CVD発症率としては5.7%、 NNTは39-58
CAC被験者は、ATP IIIよりACC/AHAによるスタチン適応が多くなった : CAC score >0 (n = 1015): 63% vs 23%; CAC score >100 (n = 376): 80% vs 32%; and CAC score >300 (n = 186): 85% vs 34% (all P < 0.001).
CACスコア 0では、ACC/AHAスタチン適応のうち低リスク群と同定され、CVD率 1.6%、306/941 1.6%0>
皮質部位微小脳出血病変(CMB)は、小血管からの赤血球が漏れ出した残渣であり、血流減少の証
微小脳出血という画像上の所見の意味合いについてつっこんだ報告がなされた。
日本のガイドラインによると・・・
微小脳出血(microbleeds)、無症候性脳出血
http://www.jsts.gr.jp/guideline/223_224.pdf
皮質部位微小脳出血病変は、小血管からの赤血球が漏れ出した残渣であり、血流減少の証という報告。脳の低潅流は神経変性やニューロン障害をもたらし、認知機能など脳の機能低下をもたらす元になるのかもしれない。
Incidental Cerebral Microbleeds and Cerebral Blood Flow in Elderly Individuals
Nicholas M. Gregg, et. al.
JAMA Neurol. Published online July 13, 2015.
2型糖尿病・高血圧安定患者:強化降圧治療で脳容積減少 2014/03/04
【またしてもインチキガイドライン】JSH2014:高齢者高血圧・・・日本独特の前期・後期高齢者年齢区分を無理矢理導入し、エビデンスを欠くガイドライン 2014/04
日本のガイドラインによると・・・
微小脳出血(microbleeds)、無症候性脳出血
http://www.jsts.gr.jp/guideline/223_224.pdf
微小脳出血の出現頻度は、高齢(Ⅱb)、高血圧(Ⅱb)、大脳白質病変の程度が進行していること(Ⅱb)、脳卒中の既往があること(Ⅱb-Ⅲ)によって高まる。
アテローム血栓性脳梗塞では微小脳出血の頻度は正常対照と差がなく、心原性脳塞栓症、脳出血、ラクナ梗塞で高い。特に脳出血とラクナ梗塞で頻度が高い(Ⅱb)。
微小脳出血は、新たな脳出血またはラクナ梗塞の発症リスクとなるという報告と、ならないという報告があり、一致した結論が得られていない。
微小脳出血は前頭葉認知機能低下と関連している(Ⅱb)。
脳梗塞急性期における血栓溶解療法では、微小脳出血の存在によって急性期脳出血リスクが高まるという証拠はない(Ⅱb-Ⅲ)。
微小脳出血例に抗血小板薬や抗凝固薬を投与することによって新たな出血のリスクを高めるとした報告はない。
皮質部位微小脳出血病変は、小血管からの赤血球が漏れ出した残渣であり、血流減少の証という報告。脳の低潅流は神経変性やニューロン障害をもたらし、認知機能など脳の機能低下をもたらす元になるのかもしれない。
Incidental Cerebral Microbleeds and Cerebral Blood Flow in Elderly Individuals
Nicholas M. Gregg, et. al.
JAMA Neurol. Published online July 13, 2015.
微小脳出血(CMBs)は高齢者のMRI画像で偶発的に認められる比較的高頻度の所見で、blood breakdown productの集合体であり、微小脳出血は認知機能障害と関連するも、メカニズムは不明。CMBが脳アミロイドアンギオパチー症状と関連し、血管反応性の異常・脳血流(CBF)の異常を来すことが想定される。偶発発見CMBs健常者のCBFの異常を検討。具体的には、resting-state CBF、脳メタボリズム、脳血管疾患、βーアミロイド、認知機能を評価。
横断研究;55名の認知機能正常、平均年齢 86.8(SD 2.7)歳
脳皮質CMBの存在は、有意に、「multiple regions on voxelwise and region-of-interest analyses」におけるCBF減少と相関 (global CBFの%差, −25.3%; P = 0.0003)、 頭頂部皮質の最大減少 (−37.6%; P < 0.0001) and precuneus (−31.8%; P = 0.0006)
CMB病変のある被験者では、CBF減少傾向にあるも有意差認めず
皮質CMB被験者では、有意に梗塞存在可能性と相関 (24% vs 6%; P = 0.047) し、Clinical Dementia Rating scaleにおける異常の存在確率と相関するd (45% vs 19%; P = 0.12)
皮質アミロイドに関しては、CMB存在・非存在で差を認めず (measured by Pittsburgh compound B positron emission tomography) (P = 0.60)
結論: 微小脳出血(CMB)の存在は、認知機能正常者において、resting-stateの脳血流減少と相関し、慢性の脳の低潅流がニューロンの障害・脳神経変性をもたらす可能性がある。
resting-stateの脳血流は小血管病変であるCBMのマーカーでもある。
2型糖尿病・高血圧安定患者:強化降圧治療で脳容積減少 2014/03/04
【またしてもインチキガイドライン】JSH2014:高齢者高血圧・・・日本独特の前期・後期高齢者年齢区分を無理矢理導入し、エビデンスを欠くガイドライン 2014/04
2015年7月14日火曜日
中等症・重症喘息:好気的運動訓練で、気道過敏性や気道炎
ほぼおんなじ報告!
Aerobic training decreases bronchial hyperresponsiveness and systemic inflammation in patients with moderate or severe asthma: a randomised controlled trial
Editor's ChoicePress Release
Andrezza França-Pinto , et. al.
Thorax 2015;70:732-739 doi:10.1136/thoraxjnl-2014-206070
Aerobic training decrease bronchial hyperresponsiveness and systemic inflammation in patients with moderate or severe asthma: A randomized controlled trial
Celso R.F. Carvalho , et. al.
ERJ September 1, 2014 vol. 44 no. Suppl 58 1707
Aerobic training decreases bronchial hyperresponsiveness and systemic inflammation in patients with moderate or severe asthma: a randomised controlled trial
Editor's ChoicePress Release
Andrezza França-Pinto , et. al.
Thorax 2015;70:732-739 doi:10.1136/thoraxjnl-2014-206070
89名の患者を
・対照群:CG
・エアロビック訓練群:TG
にランダム割り付け
12週後、43名の患者、CG 21名、 TG 22名研究完遂
TGは、2倍濃度(dd)単位で1dd(95% CI 0.3〜1.7dd)の気道過敏性改善
IL-6 、MCP-1 減少、AQLQや喘息急性増悪改善 (p < 0.05)
IL-5、IL-8、IL-10 、喀痰細胞特性、FeNO、QCQ-7では影響認めず
non-well-controlled 喘息患者でのACQ-6 、及び、気道炎症悪化TG例ででの喀痰好酸球、FeNOのグループ内の差が見られた
Aerobic training decrease bronchial hyperresponsiveness and systemic inflammation in patients with moderate or severe asthma: A randomized controlled trial
Celso R.F. Carvalho , et. al.
ERJ September 1, 2014 vol. 44 no. Suppl 58 1707
88名の喘息患者をランダム割り付け
TGで、 1dd (0.3-1.7dd, 95%IC) vs. 0.06dd (-0.6-0.7dd, 95%IC) in CG (p=0.04)
同様に、IL-6減少 (305± 278 vs 68± 122 fg.mL-1)、 IL-8 (1.5± 0.3 vs 1.2± 0.3 pg.mL-1) 、 MCP-1 (21.0± 9.5 vs 16.9± 7.8 pg.mL-1) (p=0.01)
気道炎症の高い患者群(好酸球 3%超、 FeNO 26 > 26 ppb)では、TGにより喀痰好酸球、FeNO減少 (p=0.01)
運動トレーニングも喘息症状悪化し、急性増悪減少する (p=0.02)
Rotterdam study : COPDは心臓突然死のリスク要素
4月オンライン発表されたもので今更ながらなのだが・・
COPDは心臓突然死(SCD)と関連し、心室性不整脈、QTc延長などが関連していると・・・
http://www.medscape.com/viewarticle/843900
Chronic obstructive pulmonary disease and sudden cardiac death: the Rotterdam study
Lies Lahousse, et. al.
DOI: http://dx.doi.org/10.1093/eurheartj/ehv121 1754-1761 First published online: 28 April 2015
LABA/LAMA製剤無反省に使って良いのだろうか?
COPDは心臓突然死(SCD)と関連し、心室性不整脈、QTc延長などが関連していると・・・
http://www.medscape.com/viewarticle/843900
Chronic obstructive pulmonary disease and sudden cardiac death: the Rotterdam study
Lies Lahousse, et. al.
DOI: http://dx.doi.org/10.1093/eurheartj/ehv121 1754-1761 First published online: 28 April 2015
13,471名解析中、 COPD診断 1615名、 SCD 551名
COPDはSCDリスク増加(年齢ー、性別補正ハザード比:HR、 1.34、 95%信頼区間:CI、 1.06−1.70)
リスクはCOPD診断後2000日(5.48年間)後増加:年齢ー、性別補正ハザード比:HR、 2,12、 95%信頼区間:CI、 1.60−2.82)
この期間の急性増悪頻回COPD患者は3倍リスク増加:年齢ー、性別補正ハザード比:HR、 3.58、 95%信頼区間:CI、 2.35−5.44))
心筋梗塞・心不全既往無しの症例に限定しても同様
LABA/LAMA製剤無反省に使って良いのだろうか?
ホルムアルデヒドとALSの関連
動物実験・in vitro実験にてホルムアルデヒドが、神経筋側索硬化症(ALS)と関連する可能性が示唆されている。ホルムアルデヒドは、ニューロンT蛋白 misfoldingと凝集を誘発し、ニューロンのアポトーシスを来す。
大規模前向きコホートではリスク増加有りそうだが、有意差認めなかった。NLMSという米国を代表するコホートにて検討
Job-related formaldehyde exposure and ALS mortality in the USA
ホルムアルデヒド暴露 (vs 非暴露)ではやや貧しく、教育レベル低く、非ヒスパニック系白人が少ない
ホルムアルデヒド暴露高頻度(vs 非暴露)では、男性に於けるALS死亡率3倍ほど高い
女性では、抗暴露可能性職業歴少なく、このカテゴリーではALS死亡認めず、推定不能
ホルムアルデヒド暴露強度はALSとの関連性強くない
暴露高頻度、高強度では男性においてALSとは死亡率増加と関連 (HR=4.43, 95% CI 1.16 to 16.85, p<0 .05="" p="">
高頻度、高強度暴露は葬儀手配者で、男性において、感度分析は腫瘍解析よりHR推定値高い。
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大規模前向きコホートではリスク増加有りそうだが、有意差認めなかった。NLMSという米国を代表するコホートにて検討
Job-related formaldehyde exposure and ALS mortality in the USA
ホルムアルデヒド暴露 (vs 非暴露)ではやや貧しく、教育レベル低く、非ヒスパニック系白人が少ない
ホルムアルデヒド暴露高頻度(vs 非暴露)では、男性に於けるALS死亡率3倍ほど高い
女性では、抗暴露可能性職業歴少なく、このカテゴリーではALS死亡認めず、推定不能
ホルムアルデヒド暴露強度はALSとの関連性強くない
暴露高頻度、高強度では男性においてALSとは死亡率増加と関連 (HR=4.43, 95% CI 1.16 to 16.85, p<0 .05="" p="">
高頻度、高強度暴露は葬儀手配者で、男性において、感度分析は腫瘍解析よりHR推定値高い。
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大塚製薬:ブレクスピプラゾール 米国FDA、統合失調症治療、MDD治療へのアドオン治療承認
D3/D2受容体の部分的作動薬(パーシャルアゴニスト:ただしD2により強く作用)するRexulti (「ブレクスピプラゾール」、brexpiprazole)、複数のモノアミン系(5-HT1Aの部分的作動薬や5-HT2A a1受容体の拮抗薬など)に対して作用(SDAM:serotonin dopamin activity modulator)し錐体外路症状(EPS)の発生を抑えるものと考えられていますが、一方でD2受容体としても機能
http://www.gii.co.jp/report/gd299184-brexpiprazole-schizophrenia-forecast-market.html
米国FDA、統合失調症治療、MDD治療へのアドオン治療承認
http://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm454647.htm
最大の副作用は、体重増加と、動きたいという気持ちになる「 inner sense of restlessness」
http://www.gii.co.jp/report/gd299184-brexpiprazole-schizophrenia-forecast-market.html
米国FDA、統合失調症治療、MDD治療へのアドオン治療承認
http://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm454647.htm
最大の副作用は、体重増加と、動きたいという気持ちになる「 inner sense of restlessness」
EGFR遺伝子変異・転移性非小細胞肺癌 イレッサを第一選択薬として承認
米国では非小細胞肺癌:NSCLC腫瘍の約10%でEGFR遺伝子変異があり、イレッサを、米国FDAは、「転移性NSCLC」第一選択として承認
最も多いタイプの変異である、exon 19 deletions or exon 21 L858R substitution gene mutationを検知する、therascreen EGFR RGQ PCR Kitも承認
http://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm454678.htm
アジア人種、非喫煙者などの多いEGFR変異
日本での影響が大きいと思うのだが・・・
最も多いタイプの変異である、exon 19 deletions or exon 21 L858R substitution gene mutationを検知する、therascreen EGFR RGQ PCR Kitも承認
http://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm454678.htm
アジア人種、非喫煙者などの多いEGFR変異
日本での影響が大きいと思うのだが・・・
システマティック・レビュー&メタアナリシス:: 2型糖尿病予防 食事運動プロモーションプログラム
食事運動療法の組み合わせ2シーズン最低含む3ヶ月以上のプロモーションプログラム
Community Preventive Services Task Forceのシステマティック・レビュー&メタアナリシスで、米国疾患予防推奨の根源となる分析
米国内では2型糖尿病有病率が成人の7%で、さらに発症リスク状態にあるのが37%
何もしなければ、毎年10%程度が糖尿病へ移行する
予防的措置として食事運動が重要で、そのプロモーションの意義を再確認
Combined Diet and Physical Activity Promotion Programs to Prevent Type 2 Diabetes Among Persons at Increased Risk: A Systematic Review for the Community Preventive Services Task Force
Ethan M. Balk, et. al.
Ann Intern Med. Published online 14 July 2015 doi:10.7326/M15-0452
53研究(食事・運動プロモーションプログラム vs 通常ケア比較30、 強化 vs 非強化プログラム比較12、単独プログラム 13)により66プログラム評価
通常ケアと比較し、食事・運動プロモーションプログラムは、2型糖尿病発生率減少 (リスク比 [RR], 0.59 [95% CI, 0.51 to 0.66]) (16 研究)、 体重減少 (ネット変化 −2.2% [CI, −2.9% to −1.4%]) (24 研究) 、空腹時血糖減少 (net change, −0.12 mmol/L [−2.2 mg/dL] [CI, −0.20 to −0.05 mmol/L {−3.6 to −0.9 mg/dL}]) (17 研究)、 他の心臓代謝リスク要素改善
臨床イベントエビデンスは少ないが、より強化されたプログラムほど有効
Community Preventive Services Task Forceのシステマティック・レビュー&メタアナリシスで、米国疾患予防推奨の根源となる分析
米国内では2型糖尿病有病率が成人の7%で、さらに発症リスク状態にあるのが37%
何もしなければ、毎年10%程度が糖尿病へ移行する
予防的措置として食事運動が重要で、そのプロモーションの意義を再確認
Combined Diet and Physical Activity Promotion Programs to Prevent Type 2 Diabetes Among Persons at Increased Risk: A Systematic Review for the Community Preventive Services Task Force
Ethan M. Balk, et. al.
Ann Intern Med. Published online 14 July 2015 doi:10.7326/M15-0452
53研究(食事・運動プロモーションプログラム vs 通常ケア比較30、 強化 vs 非強化プログラム比較12、単独プログラム 13)により66プログラム評価
通常ケアと比較し、食事・運動プロモーションプログラムは、2型糖尿病発生率減少 (リスク比 [RR], 0.59 [95% CI, 0.51 to 0.66]) (16 研究)、 体重減少 (ネット変化 −2.2% [CI, −2.9% to −1.4%]) (24 研究) 、空腹時血糖減少 (net change, −0.12 mmol/L [−2.2 mg/dL] [CI, −0.20 to −0.05 mmol/L {−3.6 to −0.9 mg/dL}]) (17 研究)、 他の心臓代謝リスク要素改善
臨床イベントエビデンスは少ないが、より強化されたプログラムほど有効
2015年7月13日月曜日
急性虚血性卒中rtPA治療: 女性においてのみ尿酸投与でアウトカム改善
一度、急性卒中へのrt-PA(アルテプラーゼ)静注療法に尿酸静注追加効果は否定的となった
Safety and efficacy of uric acid in patients with acute stroke (URICO-ICTUS): a randomised, double-blind phase 2b/3 trial
The Lancet Neurology Volume 13, No. 5, p453–460, May 2014
しかし、性別検討したら・・・女性のみ、臨床アウトカム改善認めた
Uric Acid and rtPA in Acute Ischemic Stroke (URICO-ICTUS) trial
Uric Acid Therapy Improves Clinical Outcome in Women With Acute Ischemic Stroke
Laura Llull, et. al.
STROKEAHA.115.009960 Published online before print July 9, 2015
背景・目的:急性虚血性卒中に対する抗酸化治療レジメンが、両性で同様に効果があるかは不明。
アルテプラーゼ治療急性卒中患者での尿酸治療の性別効果についての検討
研究方法: Efficacy Study of Combined Treatment With Uric Acid and rtPA in Acute Ischemic Stroke (URICO-ICTUS) trial、女性 206名、 男性 205名
ランダム化割り付け 尿酸1000mg vs プラシーボ
トライアル再分析でのプライマリアウトカムは、90日での良好(excellent)アウトカム比率: 修正Rankinスケール; 0−1 もしくは 2、病前スコアを2)、性別関連寄与要素補正回帰モデルを用いた。
梗塞増大への治療による尿酸値の相互作用を選択的患者で評価
結果: 良好なアウトカム率は、女性において、尿酸治療 47/111 (42%)、 プラシーボ 28/95 (29%)
男性では、 それぞれ 36/100 (36%) vs 38/105 (34%)
治療と性別は有意に良好なアウトカム率と相関 (p= 0.045)
尿酸治療は、プラシーボの効果を倍加し、良好なアウトカム率をもたらす (オッズ比[95% 信頼区間], 2.088 [1.050–4.150]; P=0.036),
しかし、男性では効果認めない (odd ratio [95% 信頼区間 0.999 [0.516–1.934]; P=0.997)
梗塞巣の広がりにおいて、治療と、血中尿酸値、もしくは、アラントイン/尿酸比の相互作用は女性においてのみ有意(P< 0.001、 P<0 .001="" blockquote="">
慢性期での尿酸における、性差影響は?
尿酸は、Free radical scavenger作用を持ち、卒中の虚血時のフリーラジカルをモップアップする作用が期待されている。一方、結果的な高尿酸血症は、心血管疾患リスク状態では独立した全原因死亡リスク要素の可能性がある。因果律として、メンデルランダム化分析でh、高尿酸血症は突然心臓死との関連が示唆された(J Am Soc Nephrol. 2015 Mar 18. pii: ASN.2014070660. )。そして、尿酸治療による腎疾患、心血管リスク軽減効果示唆はされている ( Am J Kidney Dis. 2015 Apr;65(4):543-9. doi: 10.1053/j.ajkd.2014.11.016. Epub 2015 Jan 13.) 。
0>
厚労省の認知症研修会テキストには嘘が書いてある
DVDの底の浅さにあんぐり・・・しながら、まったくクソ役人編集のと・・・内心毒づきながら聴講
薬物療法の項目になったとき、目が点になる資料 ・・・ 発見
講師もこの資料通りに解説
http://www.nli-research.co.jp/report/misc/2014/p_textbook140414-1.pdf
メマンチン(メマンチン塩酸塩)の添付文書を確認すると
腎排泄型薬剤と書いてるじゃないの!
しかも使用上の注意として!
当方のクリニックには、第一三共製薬会社の方々来院しないので、情報提供直接もらえないが、これくらいは、私でも知っている。
さすがに、全国各地で、厚労省の嘘資料がそのまま普及しているとは思わないが・・・
皆様方、役人の資料には注意された方が良いですぞ
役人たちは、医療の現場をだますことになれてるせいか、嘘情報垂れ流しに抵抗力が無いのか?
私は土曜日、現場の講師の先生方に、この誤り指摘し、フィードバックするようお願いした。故に、そのうち、変更はされるとは思うが、いままで、この資料の講演を受けた方々どうするんだろ!
クレヨンとアスベスト
Environmental Working Group (EWG) Action Fund
Tests Find Asbestos in Kids’ Crayons, Crime Scene Kits
http://www.asbestosnation.org/facts/tests-find-asbestos-in-kids-crayons-crime-scene-kits/
中国産・・・
「タルク」混入を厳格に測定していると言明している日本のタルクメーカー。
中国産だから全て危険というわけではないだろうが・・・China-freeが無難?
Tests Find Asbestos in Kids’ Crayons, Crime Scene Kits
http://www.asbestosnation.org/facts/tests-find-asbestos-in-kids-crayons-crime-scene-kits/
中国産・・・
「タルク」混入を厳格に測定していると言明している日本のタルクメーカー。
中国産だから全て危険というわけではないだろうが・・・China-freeが無難?
2015年7月11日土曜日
オンライン・アプリの診断の正確性
オンライン徴候チェッカーという名の自己診断
iPhoneのApple app storeや AndroidなどのGoogle Playで「Symptom checker"や"medical diagnosis"と検索されたアプリの検証
Evaluation of symptom checkers for self diagnosis and triage: audit study
BMJ 2015; 351 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.h3480 (Published 08 July 2015)
45の標準化された患者ビグネットをコンパイルし、緊急性トリアージのカテゴリー3区分としたもので、例えば肺塞栓のような緊急ケア必要なもの、中耳炎のような非緊急性なもの、ウィルス性上気道感染のような自己管理可能なものに分ける。
診断を提供する徴候チェッカーによる主要アウトカムが初期20の候補診断を正確に当てられるか?本来の意味から言えば正確に緊急状態を篩い分けられるか?
Evaluation of symptom checkers for self diagnosis and triage: audit study
BMJ 2015; 351 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.h3480 (Published 08 July 2015)
23の徴候チェッカーは、標準化患者評価の正診率 34%(95%信頼区間 31%〜37%)、トップ20に限れば58%(55%〜62%)、適正なトリアージ助言比率としては57% (52%〜61%)
状況によりトリアージパフォーマンスばらつき
緊急事態では、助言適正比率 80%(95%信頼区間、 75%〜86%)
非緊急性では、55% (47%〜63%)
自己管理疾患では、 33% (28%〜40%)
P<0 .001="" p="">
23の個別徴候チェッカー横断的には、適切なトリアージ助言パフォーマンスは 33% (95% 信頼区間19% to 48%) 〜78%(64% to 91%)の範囲
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iPhoneのApple app storeや AndroidなどのGoogle Playで「Symptom checker"や"medical diagnosis"と検索されたアプリの検証
Evaluation of symptom checkers for self diagnosis and triage: audit study
BMJ 2015; 351 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.h3480 (Published 08 July 2015)
45の標準化された患者ビグネットをコンパイルし、緊急性トリアージのカテゴリー3区分としたもので、例えば肺塞栓のような緊急ケア必要なもの、中耳炎のような非緊急性なもの、ウィルス性上気道感染のような自己管理可能なものに分ける。
診断を提供する徴候チェッカーによる主要アウトカムが初期20の候補診断を正確に当てられるか?本来の意味から言えば正確に緊急状態を篩い分けられるか?
Evaluation of symptom checkers for self diagnosis and triage: audit study
BMJ 2015; 351 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.h3480 (Published 08 July 2015)
23の徴候チェッカーは、標準化患者評価の正診率 34%(95%信頼区間 31%〜37%)、トップ20に限れば58%(55%〜62%)、適正なトリアージ助言比率としては57% (52%〜61%)
状況によりトリアージパフォーマンスばらつき
緊急事態では、助言適正比率 80%(95%信頼区間、 75%〜86%)
非緊急性では、55% (47%〜63%)
自己管理疾患では、 33% (28%〜40%)
P<0 .001="" p="">
23の個別徴候チェッカー横断的には、適切なトリアージ助言パフォーマンスは 33% (95% 信頼区間19% to 48%) 〜78%(64% to 91%)の範囲
Symptom checker
|
Description
|
Maximum No of diagnoses*
|
Triage options provided
|
AskMD (USA)
|
Online health and wellness platform from Sharecare (www.sharecare.com/askmd/get-started)
|
15
|
Not available
|
BetterMedicine (USA)
|
Health resource from HealthGrades; symptom checker provides possible diagnoses and information about these conditions (www.bettermedicine.com/symptom-checker/)
|
46
|
Not available
|
DocResponse (USA)
|
Symptom checker started by a group of certified physicians; user can choose from internal medicine, dermatology, and orthopedic views (www.docresponse.com/)
|
5
|
Not available
|
Doctor Diagnose (USA)
|
App offered on Google Play; provides potential diagnoses and triage advice in some cases
|
3
|
Seek immediate care; call your doctor now; speak with your doctor; home care
|
Drugs.com (USA)
|
Online resource for drug and related health information; uses content from Harvard Health Publications (www.drugs.com/symptom-checker/)
|
10
|
Emergency department; primary care doctor; home care
|
EarlyDoc (Netherlands)
|
For triage criteria, uses Dutch College of General Practitioners (NHG) TriageWijzer and the Australian Triage Scale (used in Australia and New Zealand to assess urgency) (www.earlydoc.com/en/)
|
3
|
Don’t wait, and call a doctor now; call a doctor preferably today; see your doctor preferably on a weekday; your complaints don’t seem urgent
|
Esagil (USA)
|
Provides list of likely diagnoses (based on number of entered symptoms that are congruent with diagnosis); user can also enter blood and urine lab results along with symptoms (http://esagil.org/)
|
65
|
Not available
|
Family Doctor (USA)
|
Displays flow chart to track symptoms to diagnosis and triage option; created by American Academy of Physicians (http://familydoctor.org/familydoctor/en/health-tools/search-by-symptom.html)
|
7
|
Emergency room; see your doctor; home care
|
FreeMD (USA)
|
Takes user through a series of questions in a “check-up” to finish with “what might be wrong with you” and “where to go for care”; owned by DSHI Systems, which provides triage decision support solutions from emergency medicine physicians to the US government (Department of Veteran Affairs) and private sector companies; program called TriageXpert (www.freemd.com/)
|
3
|
Emergency department; urgent care; doctor’s office; doctor e-visit; retail clinic; dentist; home care
|
Harvard Medical School Family Health Guide (USA)
|
From Harvard Health Publications; available both online and in print.† (www.health.harvard.edu/fhg/symptoms/symptoms.shtml)
|
4
|
Emergency department; general practice; home care
|
Healthline (USA)
|
Health and wellness website that licenses content to employers, health providers, and health plans (www.healthline.com/symptom-checker)
|
76
|
Not available
|
Healthwise (USA)
|
Non-profit provider for health content and patient education; symptom checker licensed to other organizations; we accessed using Province of Alberta’s website (https://myhealth.alberta.ca/health/pages/symptom-checker.aspx)
|
Not available
|
Call 911 now; seek care now; seek care today; try home care
|
Healthy Children (USA)
|
From American Academy of Pediatrics; use’s Barton D Schmitt’s “Pediatric HouseCalls Symptom Checker” triage protocol (www.healthychildren.org/English/tips-tools/symptom-checker)
|
Not available
|
Call 911 now; call your doctor now (night or day); call your doctor within 24 hours; call your doctor during weekday office hours; parent care at home
|
Isabel (UK)
|
Created by Isabel Medical Charity (http://symptomchecker.isabelhealthcare.com/suggest_diagnoses_advanced/landing_page)
|
10
|
Walk-in care; family doctor; emergency services
|
iTriage (USA)
|
Owned by Aetna; provides clinical sites in user’s region with addresses and phone numbers (www.itriagehealth.com/avatar)
|
5
|
Emergency department, urgent care, retail clinic, family practice, internal medicine, specialties, prescription medication, over the counter medication
|
Mayo Clinic (USA)
|
Health resource website (www.mayoclinic.org/symptom-checker/select-symptom/itt-20009075)
|
20
|
Not available
|
MEDoctor (USA)
|
Free differential diagnosis system (www.medoctor.com/)
|
3
|
Not available
|
NHS Symptom Checkers (UK)
|
Available through England’s National Health Services (NHS) Choices website (www.nhs.uk/symptomcheckers/pages/symptoms.aspx)
|
Not available
|
Emergency department; general practitioner; home care
|
Steps2Care (USA)
|
iPhone and Android app; provides symptom care guides from Barton D Schmitt’s pediatric telephone triage guidelines and David A Thompson’s adult telephone triage guidelines
|
Not available
|
Call 911 now; go to emergency room now; call doctor now or go to emergency room; call doctor within 24 hours; call doctor during office hours; self care at home
|
Symcat (USA)
|
Triage tool uses data linking specific patient symptoms and physician diagnoses across visits seen in the National Ambulatory Medical Care Survey (NAMCS) (www.symcat.com/)
|
6
|
Primary care; retail clinic; emergency room; urgent care
|
Symptify (USA)
|
Online self assessment tool and other health services, including, for example, emergency contact list, consultation list (https://symptify.com/)
|
9
|
Emergency room; urgent care; home care; inconclusive
|
Symptomate (Poland)
|
Uses bayesian network methodology and medical database for diagnoses (https://symptomate.com/)
|
5
|
Emergency room; specialist; general practitioner
|
WebMD (USA)
|
Medical reference and healthcare resource website (http://symptoms.webmd.com)
|
99
|
Not available
|
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